ロンジェ琉球風水アカデミー、学長の横川明子です。
間取りの要望が建築士に適切に伝わるためには
新築リフォームなど、住宅を設計する際、「担当の建築士になかなか要望が伝わらない」という話を、耳にすることがあります。
そこには、いろいろな理由があると思いますが、原因の一つとして、住み手側の価値観が明確になっていない、良い間取りというのがどういうことわかっていない状態で、なんとなく要望を出していることが考えられます。
要望が上手く伝わらない理由が、ここにある場合には、伝える側の要望が明確であったり、どのような間取りにしたいのか、論理的に説明できると、要望が伝わりやすくなるかもしれません。
今日は、新築やリフォームで設計をする際、心地よく過ごすことのできる氣の流れの設計の方法として、風水の便利なツールを、一つご紹介したいと思います。
パワースポットを作る風水理論
風水理論の中に、形から生じるエネルギーの流れを整えるための方法論あります。四神相応という考え方です。
風水の専門用語なので、ちょっと難しいと感じた方もいるかもしれません。
玄武(げんぶ) 青龍(せいりゅう) 白虎(びゃっこ) 朱雀(すざく)
この言葉は、聞いたことがあるかもしれません。
中心にいる人を取り囲むように、東西南北の四方を、玄武、青龍、白虎、朱雀の聖獣に囲まれた空間。これは風水では、龍穴(りゅうけつ)、または、パワースポット呼び、氣の流れの良い、居心地の良い空間と考えます。
四神相応の理論というのは、入れ子構造で取り入れられています。
沖縄では、首里城の王城の風水、集落の風水、民家の風水、そして、お墓の風水など、規模の大きいものから、小さいものまで、一つの考え方が、入れ子構造で取り入れられてきました。
この四神相応の理論は、現代住宅を快適に整えることにも応用がききます。住宅の配置や、間取り設計、家具のレイアウト設計など、暮らしを快適にするために有効活用できます。
一般的な生活での身近なところでは、家具のレイアウト設計で、四神相応の考え方は、非常に大きな強みを発揮します。
現代住宅での四神相応理論の使い方
四神相応というのは、一つの理論が入れ子構造で使われていきますので、この一つの理論、哲学を深く理解することによって、住宅に関わる様々な部分へ、応用ができるようになっていきます。
シンプルな理論なだけに、一問一答のような答えはなく、10の事例があれば、10通りの答えがあります。よって、表面的な方法論や、一つのやり方を暗記では、応用が利かないので、理論や哲学を理解しようと務めたうえで、様々なケースで練習を積み重ねることによって、誰にでも出来るようになります。練習や慣れが必要という意味で、風水はスポーツと似ていると思います。
現代住宅においても、四神相応の入れ子構造の理論が応用できます。ロンジェでは、住宅を外側と内側から見つめていきます。
新築やリフォームで、この四神相応理論を活かすのであれば、施主ができる部分では、設計の時に、理想的な家具のレイアウトを作り込んだ上で、それを図面に具体的に描くことです。
これは、住宅の向きや配置、間取りなど、外側のフレームがある程度出来上がってきてから、図面がまだ柔らかいうちに、内側から整えていく作業です。
「暮らしを快適にするために、このように家具を配置したい。だから、窓はここで、ドアはここで、エアコンをここに配置してほしい。」家具のレイアウトを設計し、要望が見える化されて明確になれば、建築士に確実に伝わるようになります。そして、建築士も納得の上で、設計図をさらに進化させて描いてくださいます。
「風水」と聞くと、「お金がかかりそう」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。高級なものを使わなければ、風水は良くならないと、思われてるかもしれません。
しかし、琉球風水の得意とする「氣の流れを整える」という行為は、扉の位置、窓の壁の位置といった、氣エネルギーが流れる道を整えていくことです。
住宅を設計する時、住宅を購入する時など、物質的な建築を造るとき、手に入れる時であれば、建築コストをかけなくても、風水の知識とスキルがあるだけで、氣の流れの良い住宅を手に入れる可能性が高まります。
風水理論を使えるようになるためには
では、どのように四神相応の理論を、実践レベルで身につけていけばいいのでしょうか。
やはり、本を読んだだけでは、できるようにはならず、ある程度の練習が必要です。
具体的な練習は、以下のようなことを実践することです。
1)自宅とじっくり向かい合い、四神相応で家具が配置できる場合、できない場合の、構造的な理由に氣づくこと。
2)会社のオフィスや、レストランで食事をしたり、旅行でホテルに泊まったりした時に、四神相応理論がうまく機能しているかどうか、椅子のレイアウトや、ベッドのレイアウトを分析していく。
自宅は一通り見終わったら終わりですが、皆さん、いろんなとこに出かけると思います。
「理論を学んだ上で、空間を意識して観る」という行動が、練習となり、心地よい家具のレイアウト設計ができるようになっていきます。
新築やリフォームで、ご自宅を設計されたり、購入されたりする方はもちろん、オフィスや店舗をお持ちである経営者や、賃貸住宅やホテルの経営をされている不動産投資家にも、お役に立つと思います。
オフィスや店舗、賃貸住宅やホテルは、色々な方がご利用されるところですよね。そういったところに、快適に過ごすことのできる建築物を増やすことは、大きな社会貢献活動だと思います。
建物は街の風景を作り、そこで過ごす人に快適な時間というギフトをプレゼントすることができます。心地よい空間が増えれば、幸せな人が増えますよね。
例えば、賃貸物件の場合、人生の中で引っ越しをする時というのは、何かしら大きな変化を伴います。そこには、夢や希望、そして不安もあって、新生活には、縁起の良いものを選びたいという心理があります。
物件の判断は、最終的には、直感が大きいのではないでしょうか。風水は、目には見えない氣の流れを整えるので、感覚的に快適さを伝えるツールになります。
私の友人の不動産投資家から聞いたお話ですが、以前、空き室悩んでいらっしゃった時に、当時は、空き室があることに対して、色々な不平不満を抱いていたそうです。
しかし、ある時、人生の大先輩からアドバイスを受け、「住んでくださる方に感謝して、その人の幸せを願うという意識のシフトをしてから、空き室がなくなった」というお話しをされていました。
これを聞いて、素晴らしいなと思ったんですけども、エネルギーというものは確実に存在して、人の意識というのは確実に伝わるもので、非常に納得のいくお話でした。
日本では、快適で心地よい空間を探すのは、簡単ではありません。逆に、本当に心地よい賃貸住宅や、オフィスや店舗があったりすると、そこには人が集まってくると思います。市場にほとんど存在しない分、快適さで不動産を差別化するのは、難しくないように思います。
風水の理論を学ぶのは、「なにかすごく難しそうで、面倒かもしれない」という風に思う方もいらっしゃるかもしれません。
ロンジェ琉球風水アカデミーの基礎講座を例にとると、3ヶ月で、一通りの基礎知識をインプットして、体系的に学ぶことができます。
暮らしやインテリアの知識は、暮らしの営みがある以上、一生役に立つ知恵になります。知らないよりかは知っていた方が、得することも沢山あります。
今回は、四神相応の考え方を深めていくことで、氣の流れの良い家具のレイアウト設計ができるようになり、自分でできるようになることで、建築の専門家にも、明確に要望を伝えることができるようになる、というお話しをいたしました。
今回は、風水のベースとなる四神相応の理論と、琉球王朝で四神相応の理論がどのように活用されてきたのかを解説している講義動画がございます。
動画レッスンを見てみたいと思われる方は、琉球風水メールマガジン「琉球風水の空間プロデュース術」を、是非ご購読下さい。
東道里璃 (とうどう りり)
最新記事 by 東道里璃 (とうどう りり) (全て見る)
- 沖縄の伝統工芸品を取り入れ、 琉球の香り漂うエレガントな空間づくりを - 2023年11月22日
- 【ロンジェ琉球風水アカデミー】月次実践レポート2023.10 - 2023年11月6日
- ウェルネスなライフスタイルを創造する7ステップを図表で論理的に解説 - 2023年10月18日
この記事へのコメントはありません。