ロンジェ風水アカデミー、学長の東道里璃です。
風水空間デザイン™️について寄せられたご質問に、お答えしたいと思います。今回は風水の「学び方」がテーマです。
Q「風水の効率の良い学び方ってありますか?」
A「原理原則を学び、思想の軸を持つことです」
風水の効率の良い学び方はズバリ、原理原則を学び、思想の軸を身につけることです。ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、木の幹や根っこの部分がしっかりしていれば、枝葉の部分はどうにでもなります。この木の幹や根っこにあたる部分が、原理原則や思想の軸です。これは風水だけに限らず、物事を学ぶときに同じことが言えると思います。
逆に、もっとも効率の悪い学び方は、方法論の暗記です。例えば、「枕の向きは北がいいのか、悪いのか」といったように、その理由をきちんと理解していないまま、マルとかバツとか答えを暗記するというのは、実に効率の悪い勉強法です。応用が効かないので自分のケースにカスタマイズできませんし、悪いと言われれば不安になってしまう。そして、その答えを探し求め続けて…という形になってしまうと、人生の効率も悪いわけです。
それよりも、きちんとした原理原則を身につけて、思想の軸をしっかり定めていくと、実は、自分の中からいくらでも方法論を生み出せるようになっていきます。
◆自然と人が調和し、共存する
例えば、風水思想というのは、中国の古代哲学である氣の存在を認める唯物論であったり、陰陽論、五行説といった自然界を観察することによって生まれた哲学がたっぷりと埋め込まれています。そういった風水思想そのものが目指しているのは、自然との人間との調和です。自然と人間が調和することによって共存することを目指していく、それが風水思想の根幹にあります。
ですから、何か方法論で迷ったとき、例えば住宅の設計や家具のレイアウトなど、一つの決まりで一つの答えを求めるのが難しいことがたくさんあるわけです。そういったときに、風水が自然界をお手本にして生まれた哲学だということがわかれば、自然の中にお手本を見出すことができますし、その自然観みたいなものが自分の中に入っていれば、そこから新しい世界観を生み出していくことができます。

こういった世界観を生み出すための具体的な考え方として、例えば、四神相応といった考え方があります。これは背中を安定させて、前方が開くような配置という、いわゆるパワースポットの条件になりますが、こういった考え方を一つ身につけてしまえば、家具のレイアウトから住宅の設計、集落の設計、王城の設計まで、全てに応用ができるようになっていくわけです。
私たちは、即効性のある答えを求めることをどうしてもやってしまいがちで、それで安心できるような氣がしてしまうのですが、逆に、それが不安の種となってしまうこともあるわけです。
ですから、風水を学びたい、しっかり身につけていきたい。そして建築やインテリアの設計に活かしていきたいと思われる方は、すぐに答えを求めようとせず、風水の基盤となっている哲学であったり、思想の軸というのをしっかりと自分の中にインストールして、そういった原理原則を使いこなせるような知識の学び方をしていくのが、実は、風水を身につける一番の近道なのです。
東道里璃 (とうどう りり)
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