ロンジェ風水アカデミー、学長の東道里璃です。
風水空間デザイン™️について寄せられたご質問に、お答えしたいと思います。今回は、風水空間デザイン™️️️の軸である「風水思想」について、お伝えいたします。
Q「風水思想ってなんですか?」
A「自然と人が調和しながら共存を目指すという考え方です」
風水思想とは、自然と人が調和をしながら共存を目指すという考え方で、自然と人がすごく密接した思想です。
風水というと、運氣アップ、開運という言葉とリンクして浸透しているため、多くの方には「置物とかカーテンとかですよね」というふうに言われます。それは、風水を表面的に、非常に分かりやすくした一つの形ではあります。しかし、そのもっと大元にある風水思想は何かというと、中国古代哲学である陰陽五行説、宇宙は目に見えない氣という物質によって作られていという唯物論的な考え方が基盤になっています。
自然をありのままに観察し、そこから一定の法則を読み取ってそれに従い、控えめながら改善することで、完璧な自然を目指す非常に実践的な学問です。

◆時代の転換期
私が今、なぜ風水思想に注目しているかというと、西洋的自然観から東洋的自然観へのシフトが起こり、時代が変わっている真っ最中だと思うからです。
産業革命以降、「自然は征服するもの」という西洋的な自然観が世界中にどんどん広まり、環境破壊などが起きてきました。一方、東洋的な自然観は、「自然と人の調和を目指すもの」です。自然に畏敬の念を抱き、自然は自分たちにとってとても大切な存在で、共存していくものという感覚を強く持っています。
思想というのは物ごとを産み出す出発点であり、コンパスです。街の景色・風景を作っていく建築やインテリアなどは、その思想的な根幹が出発点になります。西洋的自然観に限界がきて、地球が悲鳴を上げている今、どういう世界を目指して建築をするのか、インテリアを整えるのか。その思想的な根幹に、風水思想がすごく大事なのではかと思っています。
風水というのは実は、非常に実践的な学問です。特に沖縄では、14世紀以降に体系化された風水が、本場の中国から入ってきており、この風水術が、琉球王府の役人によって国家政策として使われたという歴史があります。
学んできた学問を、実践的かつ機能的に使いこなしているところが非常に魅力的で、素晴らしいと感じて、私は琉球風水の研究を始めました。多くの人が自然との調和を心から目指す時代が来ている中、自然と人が調和しながら共存を目指す風水思想が、これからの時代に求められていくのではないかと思っています。
東道里璃 (とうどう りり)
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