2024年4月4日(木) 16時2分
風水の太陽暦では、「清明」から4月辰月に入ります。
沖縄では、清明祭といって、先祖供養の行事が行われます。琉球王朝時代に中国より伝わった風習です。1768年、王家祖先供養祭祀として、初めて首里玉陵で行われたと、王府の歴史編纂書『球陽』に書かれているそうです。王家や首里士族を中心に普及し、庶民へ、また地方へと広がり、現在も受け継がれています。
中国では、日本のお盆のように先祖供養する日で、「清明」を祝日として三連休になるそうです。
さて、2024年は「甲辰」(きのえたつ)の年
2024年4月は「戊辰」(つちのえたつ)の月
年柱と月柱にダブルで「辰」が現れます。十二支の「辰」は、いろいろな意味を含んでいます。
基本的な意味としては、季節の現れです。「春雷がどどろき、すべてが整い、草木がぐんぐんと伸びる準備に入る」このような意味をもちます。
辰月を調和の取れたマインドで過ごすポイント
辰月を調和の取れたマインドで過ごすポイントは、以下の3点です。
・成長のための衝撃を受け入れる
・土台をリセットする
・争いごとを避ける
成長のための衝撃を受け入れる
「春雷がとどろき」というのは、雷が落ちて、すべてがリセットされるということ。リセットされるから、すべてが無くなることで整い、リセットされた何も無い状態から、ぐんぐんと成長段階に入るということです。一度衝撃を受けることが、成長の条件です。
何かしらの波乱があって、その後、一気に成長へ向かう。そういった意味をもちます。よって、「衝撃を受け入れること」が、今後の成長の鍵になります。
春の雷が落ちた畑は、その年豊穣になるといわれています。雷が落ちることで、土壌の電子がマイナスイオンで満たされ、イヤシロチになるそうです。
土台をリセットする
風水の実践では、春の土用に入る前の4月15日(月)までに、床の掃除、収納の中の掃除、庭の除草で土台をできるだけリセット。2024年の春の土用は、4月16日(火)~5月4日(土)です。この期間は、土の氣が春の季節の中で最も旺盛になる期間。万物の成長をサポートします。
土壌をリセットして整えておくことで、新しいエネルギーの種が宿るスペースができ、新芽が勢いよく成長することを後押しできます。
争いごとを避ける
「辰」は、命式や歳運で2つ以上現れると、「自刑」という自分で自分を剋す(こくす)十二支の一つです。四柱推命の専門用語は、ちょっとドキッとするような用語も多いのですが、意味を解説しますので、ご理解の上、上手く人生にご活用いただければと思います。「辰」が2つ以上重なると、闘争精神が旺盛になり、自分の不注意から災いを招きやすいと言われています。
2つ以上重なるというのは、二種類のケースがあります。
・ご自身の命式内に2つ以上ある
・10年周期の大運、毎年の年運で、辰の干支が巡ってくる
ご自身の命式のいずれかに「辰」をお持ちの方
・辰年生まれの方
・辰月(4月清明~5月立夏前日)生まれの方
・辰の日生まれの方
・辰刻(7時~9時)生まれの方
は、命式に「辰」を一つ以上持っていらっしゃいます。
命式とは、生年月日から導き出すもので、四柱推命の無料サイトで、簡単に自分の命式を出すことができます。命式内に一つの「辰」がある場合、通常は「自刑」の影響を受けません。しかし、今年は、甲辰の年のため、「自刑」の影響を無意識レベルで受けています。さらに今月は、年柱と月柱、辰が現れていますので、世の中全般の意識にも影響が出てきます。
こういった時は、「争いごとを避ける」ように過ごすのが吉です。
・言葉の選び方に気を配る
・争いの火種となるような行為は慎む
このようなことを意識していると、難を避けることができます。
九星気学でも、自分の星が入っている方位は凶方位です。これは、自分と同じ星の方位にいくと、自分が強くなりすぎるからです。自分の星が重なるというのは、「自己主張が過剰に強くなり、自己中心的になる傾向があるので、注意しましょう」という天からのメッセージです。
自分自身の意識の傾向、世の中の意識の傾向をつかむことで、自分をコントロールできますし、家族や他者へも寛容になれます。今月は、辰の自刑を心にとめておいていただき、ニュートラルなマインドで過ごすよう心がけていただければと思います。
自然現象の地震や津波のように、人生においても地震や津波が起きることがあります。目の前に起きる現象は、自分自身の捉え方で、ネガティブにもポジティブにもなります。
陰陽五行説は、宇宙の万物を陰陽と五行に分類し「人間は自然の一部だから、自然界と同じことが人間にも同じように起きる」という考え方です。自然界の現象を見ていれば、晴れた心地よい日が365日続くことなどありません。朝が来たら夜が来て、晴れ、雨、台風、地震、津波など、様々な自然現象が繰り返されます。
自然に心を寄せ、自然界の法則を読み解いていくことで人生をよりよく、心穏やかに生きるために、陰陽五行説をご活用いただければと思います。
東道里璃 (とうどう りり)
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