ロンジェ琉球風水アカデミー、学長の東道里璃です。

首里城の火災から1年が経ちました。
2019年10月31日早朝。いつものように、近くのビーチでアーシングしている時に、友人から連絡が入り、「首里城が燃えていると、、、」
スマホの画面の中に、燃えている首里城の写真を見て、そのまま泣き崩れました。

「首里城のために、何かできないだろうか。」
そんな想いを持ち続けていたら、沖縄タイムス様から、とてもありがたい機会をいただきました。

首里城の復興を願う特別企画として、見開き2面の特大サイズで、首里城の風水をお届けします。

2020年10月31日、本日の沖縄タイムスは、首里城復興を願う想いが詰まった別刷り特集に加え、朝刊を包んで郵送できる「おくる沖縄タイムス」ラッピング紙面により、新聞が包まれています。このラッピング紙面を開いたところに、首里城の風水特集が掲載されています。

首里城で琉球風水を体感する4つのコース

正殿がなくなってしまい、「首里城に行っても見るところがない」と思わている方も多いかもしれませんが、それは間違いです。

首里城を取り囲む風水景観を、まるごと楽しんでいただけるよう、琉球風水を体感できるルートをご紹介しています。

首里城公園内は「球陽コース」と「水巡りコース」。そして、首里城の風水景観をまるごと堪能する「青龍コース」と「白虎コース」を紹介しています。

龍身を歩こう「球陽コース」

「球陽コース」は、琉球王府の歴史書「球陽」の第十巻に記録されている、首里城の風水鑑定報告書の中で、現在の首里城公園内で見ることができる場所を巡ります。この首里城の風水の記録は、300年ほど前、第13代尚敬王の国師で、風水師でもあった蔡温によって書かれたものです。

守礼門から首里城正殿に向かうクネクネのルートは、意図的に計算されて作られたもの。その氣の流れのラインは、龍身をイメージできることでしょう。

このコースのラストは、東のアザナ。蔡温が見たであろう、360度に広がる風水景観をご覧いただけます。是非、ここから、首里城の四神を探してみてください。

財運はおまじないではなく、構造で手に入れる「水巡りコース」

「水巡りコース」は、琉球風水師ならではの、超マニアックなルートです。

普通に首里城を訪れた方々は、ほとんど素通りしてしまような場所ですが、風水哲学から、自然界の原理原則にアプローチする思考習慣が身に付くと、その本質的な構造に、身震いするほどの感動を覚えるルートです。

「水巡りコース」のスタート地点は、寒水川樋水(スンガーヒージャー)という、首里城の湧水スポット。歓会門と瑞泉門の間にある「龍樋」は、ご存知の方も多いと思いますが、首里城には、もう一つ、湧水の出る場所があります。

「龍樋」は、冊封使により詩に読まれるほどの美水だったそうですが、寒水川樋水は、飲み水というより、洗い物などをするための生活用水として使われていたようです。排水のルートが美しく設計されていて、こちらも球陽コースの門と同じく、クネクネと龍身を思わせる様なラインを描き、水が流れていきます。

「風水」や「パワースポット」という言葉を聞くと、置物をおいたり、その場にいくだけで運気アップするおまじないように思っている方も多いかもしれません。

しかし、残念ながら、運とは器の質と大きさに応じて入ってくるものです。どれだけの良い運気を受け取れるかどうかは、あなたの「器」次第です。

この「水巡りコース」を歩いて、自然界の水の流れる本質と構造を解読できれば、あなたの財運は、確実にアップします。なんとなく財運が良くなった気分になることが目的ではなく、より良い人生の仕組みとして、「財運の器」を作りたい方におすすめのルートです。

龍の背中を歩こう「青龍コース」

首里城の左手を守る青龍の近い位置に、崎山御嶽と雨乞御嶽があります。ここは、首里城から歩いていけるルートですので、是非、首里城から足を伸ばして、歩いてみてください。

雨乞御嶽の近くには、展望台があり、首里八景の美しい風景と、首里城の青龍、小禄・豊見城の丘陵が良く見えます。そして、雨乞御嶽と崎山御嶽をつなぐ小道は、山の稜線を歩くルートです。

短いルートですが、ここを初めて歩いた時、「龍の背中を歩いているみたい」と、直感的に思った場所でした。

そして、首里城に関する学術文献を調べている時、中国から訪れた冊封使がこの付近を「中山龍脈」と記録してあるという記述がありました。

中国から来た冊封使たちも、琉球に来て、滞在している時に、首里城の風水をしっかりチェックしているんだなと、嬉しくなりましたね。

首里城の風水を最高にサポートした要の地「白虎コース」

首里赤平にある、現在の虎瀬公園となっている場所が、首里城の右腕となる白虎、虎頭山です。こちらも、首里八景に一つである景勝地で、王府の別邸もありました。その美しい松林と月をみて、詩が読まれた場所です。

この近くに、蔡温が王から賜った家があったそうです。冊封使が詩に読んだほどの、自然美に囲まれた、美しいお屋敷だったそうです。現在は、虎瀬公園の前に、カフェとレストランがあります。ここで、お食事をしたことがありますが、店内からは東シナ会と、首里城を望み、絶景のビュースポットです。

是非、お散歩の途中で、カフェやレストランに立ち寄り、蔡温の見たであろう風景をお楽しみください。

ここは、少しわかりにくい場所ですので、迷わないように、しっかり地図を見て歩いてくださいね。

新聞記事のPDFファイルはこちらです

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東道里璃【Lily Todo】 株式会社ロンジェ 代表取締役 立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士 著書「琉球風水で叶うナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書」(ガイアブックス刊) 東京世田谷区出身。成蹊大学経済学部卒。財団法人日本道路交通情報センターに入社し、JARTIC道路交通情報キャスターとしてNHKテレビ、J-waveなどに出演。夢を叶え、充実した人生であったが、忙しい生き方に疑問を抱く。「自然が好き」という価値観に素直に生きることを決意し、退職してニュージーランドへ。1年間、スクーバダイビング、スノーボード、トレッキング、アフタヌーンティーの旅に出て、東京の経済優先の価値観が音を立てて崩れる。「豊かさとは一体なんなのか?」を自分に問いかけるきっかけとなる。帰国後、立教大学大学院へ進学。在学中、乗馬の練習中に落馬して骨盤を骨折し2ヶ月入院。うつ病になるも、なんとか修士論文を書き上げ異文化コミュニケーション学修士号取得。卒業後、新築注文住宅の設計で風水との運命の出会い。しかし、設計は失敗。理想の未来を描けない東京の土地を離れ、2011年沖縄の離島へ移住。沖縄が東京から南西方位にあり、引っ越しのタイミングに風水的大吉方位だったので、風水の効果とやらを実験してみたかった。沖縄最初の新居は、築180年の琉球民家。離島の集落で王朝時代の風水集落に出会い、人生の使命を見つけたと確信して琉球風水師に転身。過去の新築住宅設計失敗の理由を徹底分析。2012年、親族も友人も誰も知り合いのいない宜野湾市で、琉球風水スクールを立ち上げる。ブログによる情報発信が新聞編集者の目に留まったことを機に、沖縄タイムス系新聞コラム通算80本以上執筆。有名企業・団体からの依頼でセミナー講師を務め、参加者の数は1000人以上に。新築住宅や商業空間の現場でも風水デザインを監修。2022年『琉球風水でナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書』出版。現在、聖地の点在する南城市の風水集落に住み、オンライン&対面のハイブリッド型のスクール、ロンジェ琉球風水アカデミー運営。少人数制の個別対応で、受講生に寄り添い、ひとりひとりの価値観にあった土地選び、家選び、室内装飾、生き方を一緒に考えている。県内の大学でも非常勤講師を務める。 「生き方に迷ったら、リセットボタンを押してみよ。人生はゲームさ。何度でもリスタートできるよ」 特典付きニュースレター「琉球風水インテリア通信」配信中 https://longe.jp/newsletter/