2019年11月18日放送のラジオ番組(30分)
安次嶺:今日のゲストはロンジェ琉球風水アカデミー学長の横川明子先生をお迎えしております
琉球風水というと、ちょっと聞きなれている方もいらっしゃると思うので、日本の風水と何
が違うのか、ちょっとお聞きしたいなと思います。
横川:琉球風水師、琉球風水の空間プロデュースの仕事をしていますと言うと、まず一番初めに聞かれるのがその質問なんですね。
もう何百回答えてきたか分からないんですけれどもやっぱりそれくらい、皆さんまずはじめに疑問に思うところんですよね
私はもともと東京で風水の勉強をしてきて、沖縄に移住をして、琉球風水に出会いました。
内地の風水と沖縄の風水は違うんですかと聞かれるんですが、全然別物です。
多分皆さんが一般的に、風水という言葉を聞いたときに
想像するのは、いわゆる方位を中心とした鑑定法のものがほとんどなんですよね
占いチックなものです。
自宅の平面図に、羅盤方位盤を当てて、ここは西だから、カーテンは黄色にしようとか、丸い物おこうとか、そういった方角に応じた色や形っていうもの、開運とか、運気が良くなるという言葉を使ってインテリアを整えていくっていうのが、皆さんが一般的に知っている風水なのではないかなと思います。
私も東京でならっていた風水もこれに近いものでしたが、私はそもそも置物とか、占いにはもともと興味がなかったんです。
私が風水を始めたきっかけは、家づくりだったんですね。
住宅の設計に、実は失敗した経験があって2度目の家づくりで、なんとかいい家ができないかということで、風水の勉強を始めたんです。
当時、風水の本には、大きく分けて二種類あって、一つは、こういう間取りは良くないとか、この間取りだとよくないことが起きるとか、どちらかというと、ネガティブなものを中心に書かれているもの。もう一つは、こうすると良くなるというポジティブに書かれたもの。この二種類のものがあって、私はそのポジティブな方を選んで風水の先生について3年ぐらい東京で勉強してきたんです。
風水は、怖いイメージが最初はあったんですけれども、やればやるほどよくなるよっていう考え方で風水を学びました。
ただ、風水の方法論以前に、風水の考え方とか哲学っていうものを教えてもらった上で、自宅を一つ一つ気の流れを整えていくっていうことを行っていたときに、すごく楽しかったんです。
なのでもともと自分が住んでいる家を、例えばお掃除や片付けをしたり、ちょっとした波動の良い置物を飾ったりとかいうことを楽しむ分には、東京で習ってる風水で十分だったんだです。
しかし、風水で、住宅を建てる、家の間取りを作るという話になると、どうしても方位の問題が出てきます。
建築士さんに図面を変えていただいて、自分たちの要望にあったあの生活動線の良い間取りが出来上がっているのに、風水の方位の法則を当てはめてしまうと、何かその住み心地を犠牲にしなくてはやいけない。そんな風に疑問を抱いきました。
風水の実践は、既存の今住んでいる住宅を整えるにはとてもいいかもしれないけれども、ハード面で、物質的な住宅をこれからゼロから作り上げていく部分では、通用しないと感じました。
これが、私が東京で習って風水の印象でした
安次嶺:先生は東京出身ですよね
沖縄に何年ぐらいですか?
横川:2011年に移住をしたので、8年です。
安次嶺:最初に沖縄にいらしたときに、最初に住んだ家がすごく、衝撃的だったとか。
横川:はい、いわゆる琉球民家でした。多分、私がもし沖縄に移住した時に、沖縄本島の都心部、那覇とか宜野湾のマンションとかアパートに住んでいたとしたら、多分、沖縄の風水には、氣づかなかったと思います。
私が住んで離島の集落は、人口70人。本当に小さな集落の中にある築180年の古民家でした。
ただ、そこは、いわゆるその王朝時代の風水師たちが設計した集落であり、そしてその風水都市計画の中にある民家でした。
そこで、誰かに教えてもらったわけではなく、風水の存在に気付いたっていうのが私の琉球風水との出会いです。琉球風水に関する知識は、全くなかったです。
風水集落、風水住宅に住むことで琉球風水て何だろうみたいな感じでした。あまりにその見事に家と、集落が作られているので、これって偶然にできあるあるはずがないって思ったんです。
その集落や住宅の作られ方っていうのが、私が東京で学んだとき中国の古典と風水書に書かれているような風景がだったんです。
東京ではそういった風景っていうの見る機会っていうのはもうなかったので、実際にそれが取り入れられたはい都市とかね集落や家を、全身で見て感じてしまったので。これは一体、この島には一体どんな歴史があるんだろうと、興味を持ったんです。ここがスタートですね。
まず古典の理論が頭に入ったってのがすごく大きかったです。知識がなければ、見えない風景ですから。
インテリアのデザインだったり、住宅の間取りの設計をする時って理論で考えないで、まず右脳的な判断とか、あと瞑想をすると、間取りが浮かび上がってきたりします。
実はそういう感覚的な判断によってまずたたき台が出来上がるんですよ。その後、最終的にレポートに仕上げていくと、結果的に全部理論的に仕上がっていきます。
右脳と左脳のバランスが大事なんですけども、潜在意識のベースに理論があるから、頭で考えず、イメージで浮かび上がってくるんだと思います。
もともとベースに理論とか哲学っていうのが入っていて、無意識の中に入っていて、何かを作り上げたりとか、新しいものを作り出していくという時には、まず右脳優先でイメージとか感覚が浮かび上がってくる。それを風水で説明しないといけないので、それをレポートにし上げて論理的に説明します。これこういう理由でこういう間取りにしてくださいと。
【前半終了】
安次嶺:後半はゲストの方から、セミナーなどイベントの情報などもお聞きしていきたいなと思います。
12月にイベントがはいあるということで、そちらの方も聞きしていきたいと思います
題名が「首里城から学ぶ琉球風水と幸福人生デザイン1 day セミナー」ということで万国津梁館ですね。
具体的には、どういった感じの内容になっていますでしょうか
横川:ロンジェ琉球風水アカデミーが、2020年の2月に開校するのでその記念イベントなんです
万国津梁館は、沖縄県名護市にある、九州沖縄サミットの会議が行われた、格式の高い施設です。実は3年前にも一度、イベントを行っています。お客様をおもてなしするためイベントです。
午前中の第一部は「首里城から学ぶ琉球風水」。
琉球風水の仕事をするきっかけを与えてくれたのが、わたしにとっては首里城で、この7年で100回以上足を運んでいます。
首里城の風水については、琉球王朝の歴史編纂所の球陽にほんの数ページのっているだけで、その他、全然資料はありません。
ただこれだけ集落の設計に風水が取り入れられていて、首里城の風水についても王朝時代の風水師が見ている記録があるので、きっと建物その他いろいろなところに風水が入っているんじゃないかっていうのは、推測できるところですよね
だた、資料が全然無い中で、私が学んできた風水との接点っていうものを見つけるために通ってきたわけです。
資料がないので、学術的に証明をするはなかなか難しい。しかし、いわゆるフィールドワークという形で自分が発見して感じたことを、今回まとめる機会をつくってみたいと思っています。
占いとかそういったものではなくて、数百年前に先人たちが作り上げてきたものから風水を学び、そういったものがベースになっているというのが、私の風水研究の核になっている部分なので、そこを一度まとめる機会を作りたいと思っています。
お昼は、隣にブセナテラスという素敵なホテルがありますけれども、そこのレストランのシェフに来ていただいて、フルコースのランチをみなさんで楽しんでいただきます。
午後はゲストに一般社団法人日本メンタリング協会代表理事の仲宗根敦子さんにお越しいただきます。彼女はロンジェの前身である琉球風水スクールアムリタのに第1期生で、今は、絵本の協会立ち上げていらっしゃいます。自分の生き方っていうもの開花させた素敵な人生を歩んでいる方なので、トークショーということで女性のライフデザイン、生き方っていうものと琉球風水を重ね合わせながら、トークショーを行っていきたいなと思っています
安次嶺:本当に、素敵なイベントですよね。万国津梁館は以前私も参加させていただいて、すごいあの印象に残っているイベントだったんですけれども、食事もおいしいことももちろんなんですけれども、お話もすごい楽しくて、前回はワークショップとかもありましたよね。
琉球風水に親しみやすいというか入りやすい、すごいイベントだったなあというふうに印象があります
横川:興味あるけど一人でくるのが心配という方も、いらっしゃるかもしれないんですけども、テーブルは、スクール形式でなく、対面型のアイランドスタイルなので、4人一組の1テーブルで、ワークなんかをしながら、お茶を飲みながら過ごしていただければで、初めて会う方でも打ち解けられると思います。そのあたりもですね、緊張せずにご参加頂けると嬉しいなと思っています
安次嶺:このイベントの申し込みはどうしたらよろしいですか
横川:お席がまだ少し残っているので、以下のページから詳細を確認し、お申込みください。
https://seminars.jp/seminars/2003
安次嶺:では、最後に、経営している方だったり、これから起業みたいと思っている方に対してち一言アドバイを、いただけたらなと思います。
横川:起業って大変ですよね。
私の場合はすごく時間をかけて育ててきて、実際に自分の本当に好きなことで起業できるまで15年かかってるんですね。
なのでやっぱり自分とじっくり向かい合って、本当に頃自分の好きなことを、簡単にすぐできるっていう風に思わないで、ずっと続けられることというものとの出会いっていうのが、まずは起業の出発点なんじゃないかなぁと思いますね
やっぱり自分と向かい合う時間、そして、簡単に成功しようっていう気持ちは持たずに、じっくり長く続けられるものっていうものを見つけていくっていうことが、すごく大事なんじゃないかなと思っています。
やっぱりこう好きじゃないと続けられないんですよ
継続からしか成功は生まれないと思いますので。
東道里璃 (とうどう りり)
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