祈りの精神文化を大切に、琉球風水から紐解く久高島の空間。その知恵を現地で体感いただくための、プライベートガイドを承っております。
境界を越える:空間原理のフィールドワークへ
安座真港からフェリーに乗り、久高島へと至る海路。
それは単なる移動ではなく、琉球の空間構造を理解する上で、日常から「聖域(SANCTUARY)」へと意識を切り替える重要なプロセスです。

私は久高島歴史文化講座を修了し、2026年2月、久高島区長認定ガイドとしての認定証を拝受しました。


久高島区長認定ガイド 第20号久高島には、代々島を守り、祭祀を司ってきた家系の皆様がいらっしゃいます。島の方々が語る口伝や血筋の重みには、私のような外部の人間は到底及ぶものではありません。私は琉球風水思想の研究者、そして、琉球風水空間デザイン®の実務家として、別の視座からこの島に貢献したいと考えています。
久高島区長より拝受した久高島ガイド認定証。久高島歴史文化講座での学ばせていただいたことを、これからは久高島の歴史と文化を次世代につなぐことにお役に立てるよう、還元していきたいと思います。

久高島・アマミキヨ伝説
アマミキヨ降臨の地ハビャーン(カベール岬)〜聖域への意識を調える一本道
琉球開闢の神アマミキヨが降り立った地、ハビャーン(カベール岬)へと続く一本の並木道。久高島の最北端です。
聖なる木「クバ」の並木道を抜けると、ハビャーン(カベール岬)にたどり着きます。

アマミキヨがつくった琉球七御嶽の一つ:フボー御嶽〜琉球最高の聖域
琉球の祖神アマミキヨがつくったといわれるフボー御嶽。沖縄本島では「クバ」と呼ばれる神木は、久高島では「フバ→フボー」といいます。ハビャーンに降り立ったアマミキヨが南下しながらつくった琉球七御嶽の一つです。琉球開闢神話に関連する良好な風致景観として認められ、文化庁より「アマミムクヌムイ」として国指定名勝に登録されています。
フボー御嶽四御前(よんおんまえ)として記録されているのは、コバヅカサ(イビ・祖先神)・ワカツカサ【首里城お通し】・ティリリカサ(ステヅカサ)【玉城お通し】・ヤグル河(ヤグルガー)の拝所ですlイビのある奥の円形広場、及び、ワカツカサ・ティリリカサの領域は、現在もイザイホーやフバワクなどの島の重要な祭祀場となっており、何人たりとも出入り禁止となっております。
アマミキヨ島建ての地「ウッチ小」・アマミキヨ島建て棒を祀る「イチャリ小」
ウッチ小には、アマミキヨが島づくりをした時に、島建ての棒を最初に立てた石と言われる丸い石柱があります。
ウッチ小で島建てをした棒は、イチャリ小でアマミキヨと共に祀っています。アマミキヨは、久高島は仮の住まいであり、その後、海を渡り玉城のミントングスク(現・南城市玉城仲村渠)に移ったと言われています。
ニライカナイ信仰の源流 久高島の五穀神話
ニライカナイの恵みを受け取る:最重要の聖地「イシキ浜」
琉球の五穀神話の舞台、イシキ浜。ここで、ニライカナイから贈り物、五穀の種が入った『白い壺』が流れついた場所です。白樽とファーガナシーの夫妻が、白い壺をここイシキ浜で受け取りました。夫妻は、玉城から久高島へと移住してきました。妻・ファーガナシーは、アマミキヨが移り住んだといわれている玉城のミントン按司の娘と言われています。
ニライカナイ(海の彼方の理想郷)に最も近い場所で、琉球王朝時代、琉球国王は自らここへ訪れ、ニライカナイへ霊威(セジ)を乞いました。

禊の聖域「ヤグルガー」
イシキに、五穀の種の入った白い壺が流れてきました。この白い壺を見つけたのは、白樽とファーガナシーの夫妻です。夫の白樽が壺を受け取ろうとしても受け取ることができませんでした。妻、ファーガナシーは、ここヤグルガーの聖水で禊をして白装束に着替え、身を清めてイシキ浜へ戻ると、無事、その壺を手に取ることができました。


ニライカナイからの壺を、ヤグルガーでの禊(みそぎ)を経て白衣を纏った妻が受け取ったという神話は、『受け取る側の器(精神状態)』がいかに重要かを物語っています。
ヤグルガーは前述のフボー御嶽四御前の一つでもあります。今も、久高島の祭祀では高級神女のみが入ることを許される場所です。
五穀神話の聖地:ハタスへ命の種を繋ぐ
受け取った聖なる種が初めて植えられた場所が、ハタスです。

久高島には、麦の初穂の実りに感謝の祈りを捧げる「正月(ソージ)マティ」、麦の収穫祭「三月マティ」という重要な祭祀があります。この拝所は、琉球王国の最高神女、聞得大君が訪れ、祈りを捧げたと言われる場所です。冊封使、夏子陽の「使琉球録」(1606年)によれば、「国中の人が神女を慕う。五穀の結実の頃、神女は=大君は久高島に渡り、麦穂数本をお噛みになる、その後、三山の人々は刈り入れをすると言う。大君の前に食する者たちはたちどころに死ぬと言う。」との戒めが記されている。
拝所の香炉の先に、五穀の種が入っていた白い壺が埋められていると伝えられています。
「正月マティ」を控えたハタス。グリーンの麦の初穂が実っていました。今も、ハタスを護る方たちの手により、丁寧に麦が植えられています。

久高島行幸の聖地:国王参拝ルート案内
琉球王国時代、久高島へ国王の参拝は国家行事として2年に一度行われていました。目的は、麦の初穂儀礼と健康祈願です。いつからはじまったのは定かではありませんが、「久高島由来記」によれば、西威王代(1336年頃)から始まったという説があります。久高島行幸が正式に廃止されるのは1667年。西威王代から始まったのであれば、330年続いた国家行事でした。
行幸先は、おもろそうしや、久高島地頭の久高家資料等から、久高島ガイド友の会では、次の6箇所と考えられています。
君泊
フボー御嶽
イシキ浜
外間御殿
大里家
祭祀の中心地:御殿庭(うどんみゃー)と腰当の森(クサティムイ)
ここは、久高御殿があったと伝えられる場所です。久高御殿とは「久高島に於ける聞得大君御殿」(京都大学名誉教授 伊從努氏)でした。羽地朝秀が摂政を務めた時代の羽地仕置において、久高御殿は1667年に撤去されました。現在は庭だけが残り、「御殿庭」と呼ばれます。12年に一度行われるイザイホーの主会場です。

この場所は、集落の「根元」となる腰当の森(クサティムイ)の御嶽。18〜19世紀の琉球王朝では、腰当の森の御嶽を風水思想の四神相応の玄武に当てはめ、風水集落が造られた歴史があります。東の彼方を「太陽の根元」として信仰したニライカナイ信仰。その「根元思想」が、集落造営の思想の根底にあることを久高島で体感することができます。
東道里璃による「久高島ガイド」のご案内
久高島ガイドツアーを、完全予約制にて承っております。
思想・信仰に興味のある方、学術的に久高島について知りたい方を対象に、琉球風水思想・ニライカナイ信仰の空間原理に関する研究と実務の知見を分かち合う 特別な久高島の旅 へご案内いたします。
「ご予約可能日」として掲載した日以外の日程をご希望の場合は、1ヶ月前までにお申し込みください。
琉球の精神性を「知性」と「身体知」で継承する
私は、琉球風水思想の研究者、そして空間デザインの実務家として、ニライカナイ信仰の空間原理を現代に翻訳することを使命としています。久高島区長認定ガイドを拝受する以前から、琉球風水の研究者として活動してきました。大学講義のフィールドワークとして、ロンジェ®琉球風水アカデミーのフィールドワークとして、これまでも久高島へ訪れて参りました。
また、日常生活においては、玉城(たまぐすく)集落の神事のお手伝いて、神饌料理の調理や配膳を行い、祈りを捧げて参りました。机上の理論にとどまらず、私自身が「祈りの場」に身を置き、その響きを身体で感じることを大切にしています。南城市玉城の神屋での神事奉仕や、斎場御嶽での儀礼への参画は、目に見えない空間の理(ことわり)を理解するための欠かせない研鑽です。

久高島の五穀神話に登場する白樽(しらたる)とファーガナシー夫妻は、ここ玉城の出身です。そして、夫妻の次女が英祖王統・第四代玉城王(たまぐすくおう)の妻となり、第五代西威王(せいいおう)を生みました。西威王が生まれたの場所は久高島であり、久高島の外間殿の向かって左隣に、西威王を出産した産屋が残っています。
2025年に開催された、琉球王国最高の神女、聞得大君(きこえおおきみ)の就任儀式「御新下り(おあらうり)」の再現イベント(南城市主催)では、神唄(クェーナ・ヤラシー)を唄う神女して、参加させていただきました。

斎場御嶽「御新下り」にて神女を拝命。古の祈りの作法を身を以て体感。
聞得大君の就任儀式において、久高島のノロが大役を担っていました。祭司は久高ノロ、お名付け役として聖水を聞得大君の額につけるのは外間ノロでした。この神唄(ヤラシー)は、外間ノロによるお名付けの後、聞得大君の誕生を祝って踊り唄ったものです。
こうした聖域での「祈り」の研鑽は、机上の空論ではなく、現代社会における実務へと還元されてはじめて、真の価値を持つと私は考えています。
その一つの結実が、沖縄県に採択された首里城復興応援事業での活動です。琉球風水思想に基づき、首里城の空間を紐解く「首里城の風水 謎解きツアー」を企画・監修いたしました。こうした実務経験を、久高島での随行ガイドにおいても惜しみなく分かち合いたいと願っております。
首里城から東の海を望むとき、そこには常に信仰の源泉である久高島がありました。王国の中心から仰ぎ見た聖域の姿。首里城復興事業で紐解いた空間の智恵を携え、今、皆様をその源流である久高島の深層へとご案内いたします。
「祈り」と「学問」の両輪を携え、一組様ずつ丁寧に対話を重ねながら、島の深層をご案内いたします。ニライカナイ信仰に息づく、祈りの精神文化と風水空間原理を次世代へつなぐ活動を行っております。

島内を広く網羅する標準的なコースや、直近のご案内を希望される方は、専業ガイドの1号会員の皆様が直接受付をされている「久高島ガイド友の会 公式サイト」よりお問い合わせください。
なお、私は「久高島ガイド友の会」の2号会員として活動しております。
「久高島ガイド友の会」の1号会員とはガイド業務を専業した皆様で、2号会員とは、ガイド業務を専業としておらず、他に本業を持つ者が担う立場です。久高島友の会公式サイトの常設名簿に名前があるのは1号会員の皆様で、私は琉球風水の学術的研究と空間デザインの実務を本業としている2号会員のため、公式サイト上に名前を連ねておりません。
料金・所要時間
東道里璃のガイドでは、久高島区長認定ガイド料金に 出張費 3,000円 を別途頂戴しております。
理由:島外から久高島へ通うため毎回船代等の費用が発生し、船の時間に合わせるため、ガイド時間に関わらず実質一日拘束となるためです。
以下、出張費込み・税込みの金額 です。
※インボイス登録ナンバー付き領収書発行可能です。
| 人数 | 2時間 | 3時間 |
|---|---|---|
| 1名 | 10,000円 | 12,000円 |
| 2名 | 10,500円 | 12,500円 |
| 3名 | 11,000円 | 13,000円 |
| 4名 | 11,500円 | 13,500円 |
| 5名 | 12,000円 | 14,000円 |
ツアー出発時刻
徳仁港(久高島)に船が到着する時間が、ツアー出発時刻となります。
| 出発時間=久高島(徳仁港)到着時刻 | 出発港(安座真港) |
|---|---|
| 8:30 | 8:00発 フェリー(1便) |
| 9:45 | 9:30発 高速船(2便) |
| 11:30 | 11:00発 フェリー(3便) |
| 13:15 | 13:00発 高速船(4便) |
※久高島に宿泊中の方は、上記1〜4便の到着時刻からお選びください。
2026年4月〜7月 ご予約受付可能日
4/9(月)13時15分〜16時15分
4/12(日)13時15分〜16時15分
4/14(火)9時45分〜12時45分
4/23(木)9時45分〜12時45分
5/12(火)9時45分〜12時45分
5/19(土)13時15分〜16時15分
6/9(火)9時45分〜12時45分
7/14(火)9時45分〜12時45分
※ご予約いただいた時点で、久高島ガイド車の空き状況を確認し、ツアー開催の可否を折り返しご連絡します。直前になると予約が埋まっていることも多いのため、お早めにお問い合わせください。
※出発時間の調整につきましては、以下「お申込みメールフォーム」にご要望をご記入の上、お問い合わせ下さい。
ご希望日の受付について
- 上記記載の日程外でご希望の日時でご予約を希望されるお客様は、2026年8月以降の日程で承ります。一ヶ月以上前までにご相談ください。
- ご案内ができない日:毎週火曜、第一土曜・第二木曜
- この他、学会発表等の既定日が入っている場合などもお受けできません。
- ご連絡をいただいてから調整の上、折り返しご連絡いたします。
- 複数の希望日がある場合や、ご予約前のお問い合わせなどは、最後の自由記入欄にご記入下さい。
お支払い方法
- 銀行振込(ゆうちょ銀行)
- お申し込み日を含め、7日以内 にお振込みください。
- 支払い期限までに入金がない場合は自動的にキャンセルとなります。
キャンセル規定
キャンセル料金は、久高島ガイド友の会規定(第8条)に基づき、以下の通り申し受けます。
- 8日前まで:無料
- 7日~2日前まで:ガイド代金の30%
- ガイド開始日前日:ガイド代金の40%
- ガイド開始日当日:ガイド代金の50%
- ガイド開始後の解除または無連絡不参加:ガイド代金の100%
※海上航路が欠航または欠航予想の場合を除きます。
※旅行開始日の前日を1日目として遡って計算いたします
※船欠航による中止の場合はキャンセル料は発生しません。
※返金の場合、お客様都合による場合は一律 300円の手数料を差し引いて返金いたします。
お申し込みメールフォーム
お申し込みは、以下メールフォームより、お願いいたします。お申し込み前のお問い合わせは、一旦仮の予定をご入力いただき、最後の自由記入欄にお問い合わせ内容をお書きいただければと思います。
※印は必須入力項目です。
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