中城御殿御敷替御普請日記

那覇市歴史博物館が所蔵する、19世紀の琉球王国における極めて重要な一次史料です。第19代尚泰王の命により、世子(王位継承者)の邸宅である「中城御殿」の移設と、王家の墓「玉陵」の風水調査について記された普請(建築)記録です。琉球風水のエース・鄭良佐(ていりょうさ)による鑑定や、中国・福建の風水師との知的なネットワークが克明に記されており、当時の成熟した風水術と空間設計の思想を解き明かす一級の資料です。本ブログでは、この難解な漢文・候文の翻刻・翻訳を通じて、琉球が誇る「理(ことわり)と美」の空間哲学を現代に蘇らせます。