ロンジェ®︎琉球風水アカデミー学長の東道里璃です。

ロンジェ琉球風水アカデミー1月の活動を、マンスリーレポートとして報告いたします。

風水空間デザイン®︎講座のグループコンサルティング内容や、受講生の実践や相談に対する私からのフィードバックなどを、一部抜粋して報告いたします。

このレポートを読んでいただくと、1年の目標設定のヒント、旅行風水の楽しみ方などがわかります。

住まいも暮らしも人生も、より美しく、より心地よく。自然と調和する学び、実践法として、風水空間デザイン®︎をお役立てください。

1月の全体講義の内容を紹介

1月のグループコンサルティングは、「年始の目標設定会」でした。毎年、1月最初のグルコンは、ロンジェ琉球風水アカデミーのオンラインコミュニティのメンバーと、1年の目標設定を行うのが恒例になっています。

講義に向けて事前に、数日かけて目標設定シートに自分の夢や目標を書き込んで準備しています。さまざまな自己啓発系の資料を参考に、毎年ブラッシュアップしながら制作してきた、ロンジェのオリジナルワークシートです。自分でやってみても「よくできてるな」と感じるほど、結果の出るシートとなりました。まさに、人生のコンパスのような未来の方向を示すツールになっています。

全部で12種類のワークシートがありますが、今回は、「年間ゴールリスト(今年絶対達成したいこと)」「ステージアップデザイン〜目標をつなげて育てる」の2種類に、集中的に取り組みました。

目標設定は実力の120を目指して

「年間ゴールリスト」は、現実的に達成できそうなことを3つ書きます。自分の実力を100としたら、目標は120を目指すイメージで設定します。昨年作成した年間ゴールリストも準備して、1年でどれだけ前進できたか、一つ一つ分析しながら振り返りました。

イメージした以上に上手く達成できた昨年の目標は、「LONGEオリジナル琉英折衷スタイル元年に」。インテリアとテーブルコーディネートで、英国式クラシックに琉球モチーフを取り入れた沖縄オリエンタルスタイルの作品をつくることが大目標でした。

昨年1月31日、四神相応の琉球風水集落にある、琉球民家と同じ間取りレイアウトのコンクリート住宅出会いました。琉球風水思想でリフォームコンセプトを設計し、英国スタイルの家具とモールディングの内装に琉球を感じるアートをディスプレイ。沖縄オリエンタルインテリアができあがりました。

11月には琉球ガラス村様からのご依頼で、沖縄工芸品による英国式テーブルコーディネートを設え、セミナーを開催。さらに12月には、タイムス住宅新聞の年末年始特別コラムとして、沖縄オリエンタルスタイルのテーブルが掲載されました。

言葉にしてイメージしていたことが現実的に形になって、次のステージが見えました。

目指すは地域プロデューサー 伝統工芸品をテーブルの主役に

これまでのロンジェのスクール事業は、琉球風水思想と家造りがテーマでした。琉球風水思想とは、大元をたどれば、古代中国の「天人合一思想」です。「人と自然が調和しながら共存する」という考え方は、琉球の精神文化です。家造りだけでなく、様々な琉球の伝統文化の中に息づいています。

伝統工芸品に使われる材料は、自然の恵みに他なりません。そして沖縄の伝統行事は、自然の恵みに対する感謝そのものです。沖縄の風土に根ざした自然観は、先人から受け継いできた感性であり精神文化。沖縄の風土で育まれた美意識を工芸品、テーブルコーディネート、伝統文化体験プログラムに取り入れて、次世代に残していければと考えています。

テーブルコーディネートは伝統工芸品を気軽に主役にすることができ、伝統文化を表現できる生活芸術です。私がトライしてみたいのは、聖地をテーマにテーブルコーディネートです。首里城、斎場御嶽、久高島、玉城城跡、受水走水などで行われてきた祭祀のイメージを、象徴的なモチーフや植物で表現しながら、祈りの精神文化を語り継いでいくことができないだろうかと考えています。

伝統文化体験×伝統工芸品 沖縄の文化を世界へ発信

工芸品の商品開発をしたいと考えているのは、沖縄の象徴的な工芸品を持ち帰ることで、自宅でも伝統文化体験が再現できるツールになる可能性があるからです。物質が伴うイベントは人の記憶に残るそう。なので、伝統文化体験と伝統工芸品をセットにして、沖縄体験をお楽しみいただけるような仕掛けを造っていきたいと考えています。

そして、テーブルコーディネートにはデザインの楽しみもあります。デザインコンセプトの設計には風水哲学の五行論を、カラーやスタイルのデザインは陰陽論を使います。

風水哲学とは、自然の営みを観察して発見した自然界の原理原則です。自然界の法則が体系化されて風水理論ができあがりました。テーブルコーディネートなら自然界の原理原則を日常生活に取り入れ、実践して身につけていくツールにもなります。

テーブルコーディネートというと、フレンチのフルコースのイメージが頭に浮かぶ方も多いと思います。しかしロンジェで行うのは、沖縄伝統文化をテーマにした沖縄工芸品のテーブルコーディネートです。沖縄の自然観、美意識、精神文化を、誇りをもって世界へ発信していけるようすこしずつ前進できればと思います。

ゴールイメージを描き、「なぜ達成したいのか」を数回繰り返すと最後は本質的な価値観にたどり着きます。眼の前のやりたいことと最終的なゴールの価値観とつじつまがあっているかどうか確かめることはとても重要です。

このあり方の原点となっているのは、20代、30代で経験した海外での暮らしです。OKINAWA、JAPANを世界へどう発信できるのか。伝統文化の研究は、自らのアイデンティに対する問いかけです。

私は、大型商業施設による観光客誘致には限りなく違和感を抱いています。自然を守りながら、沖縄の発展にどのように貢献できるのか、チャレンジを続けていきたい。改めてこんな気持を抱いた新年の目標設定会でした。

受講生の実践課題より〜 旅行風水

人生の流れの変化を楽しむ、旅行風水の実践

Aさんは自宅の新築に向けて、風水空間デザイナー講座1級でコンセプトとプランの設定に取り組んでおられ、インテリアのイメージまで描きました。しかし現在は土地探しや、ご自身の人生の流れの変化を楽しむタイミングでしたので、ロンジェの通常では行っていない旅行風水の実践をおすすめし、レクチャーを行いました。

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学長 東道里璃からのフィードバック

理論がわかれば、楽しみ方が広がる

Aさんは受講して3年で、家造り、インテリアに特化して作成したカリキュラムのほぼすべてを終えました。具体的なプラン作成は実物を合わせるところがメインのため、新築のタイミングではない今は、インテリアデザインはイメージを描くまでで一旦終了。土地探しにも通ずる旅行風水の実践をお勧めしました。

旅行風水で使う鑑定法は、九星気学です。インテリアの風水鑑定では、九星気学を使うことはありません。方位盤の中を星が飛ぶのには一定の規則はありますが、最初は複雑に見えてよくわからないものです。また、Aさんはこれまで旅行風水の本も読まれていたとのことですが、実際にどうやっていいか分からず、実行できなかったとのことでした。

Aさんの生年月日から、今年の吉方位と月ごとの吉方位を確認しました。そして、地図のソフトを使い、Aさんの家から周辺の地域の偏角を考慮した方位を確認していきました。

九星気学の方位盤は、年盤、月盤、日盤と入れ子構造になっており、吉方位は年盤から見ていきます。年盤のパワーが強く、月盤、日盤と弱くなります。方位を見る時は、初めに年盤を見て、次に月盤、日盤と見ていきます。日盤は影響が少ないのであまり使いませんが、旅行の効果を強めたい時に、年盤、月盤と合わせて見ていきます。

吉方位は、占い師さんが1年分方位を書いたものを本にしているので、そういった本の表だけ見れば、自分の吉方位はわかります。ただ、流派がいろいろあり、ある流派では吉方位と出ても、別の流派では凶方位と出ることがあります。それで、何が本当かわからないから実行できないということもよくあります。

吉方位の答えだけを見つけるのは比較的簡単かもしれませんが、理由がわからないと使い方もわからないものです。そこで今回のコンサルでは、九星の飛星法の理論の講義からスタートしました。考え方がわかれば、自分で判断できることも増えるので、気にしたほうがいいこと、それほど気にしなくてもいいことが判断できます。吉と凶にも強度があります。

旅行風水を実践するにも、理論がわかっているかどうかで、楽しみ方が広がります。九星の象意をイメージできるようになるまでは、時間がかかります。小さいことでも実践することで、自分のものになっていきます。

旅行風水で食事やお土産、ファッションなどのちょっとしたことから五行、八卦に意識を向けて行動してみると、楽しみながら哲学も自分のものになっていきます。Aさんにも、風水を楽しみながら続けていただけるよう、アドバイスをさせていただきました。

【お知らせ】「風水空間デザイン資格講座」 2024年4月入学生の募集開始

風水の家づくりの全体像を理解していただくことを目的に執筆した、拙著『琉球風水でナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書』(2022年10月31日発売)。風水空間デザイン資格講座では、本の内容を5倍から10倍にして詳しくお伝えしています。

2023年2月から書籍の動画講座化に取り組んできました。第1章「風水理論」、第2章「琉球風水の歴史」、第3章「現代住宅の風水」、第4章「コンセプト設計」の収録が完了し、現在は第7章「インテリアデザイン」の動画収録を行っています。

インテリアの模様替えをする場合、第4章から第7章へと飛びます。講座で話を聞くだけではできるようにならないので、専用のワークシートもご準備。実際にワークに取り組んでいただき、できなかったところ、わからなかったところをご質問いただき、学習をサポートしています。

個別のご質問は、風水空間デザイナー資格講座の個別コンサルティングや、学習型オンラインサロン「ロンジェ倶楽部」のグループコンサルティングで対応しています。

開催日程や講座の詳細は、以下よりご確認ください。

▼風水空間デザイナー資格講座(4月入学生 定員5名)

https://longe.jp/business/feng-shui-space-designer/

▼学習型オンラインサロン「陰陽インテリア内観塾」詳細はこちら

https://longe.jp/business/community/

現在、春の入学キャンペーンを開催中。「風水空間デザイナー資格講座」、学習型オンラインサロン「陰陽インテリア内観塾」ともに、2月29日までにお申し込みいただくと、入学金が80%OFFになります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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東道里璃【Lily Todo】 株式会社ロンジェ 代表取締役 立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士 著書「琉球風水で叶うナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書」(ガイアブックス刊) 東京世田谷区出身。成蹊大学経済学部卒。財団法人日本道路交通情報センターに入社し、JARTIC道路交通情報キャスターとしてNHKテレビ、J-waveなどに出演。夢を叶え、充実した人生であったが、忙しい生き方に疑問を抱く。「自然が好き」という価値観に素直に生きることを決意し、退職してニュージーランドへ。1年間、スクーバダイビング、スノーボード、トレッキング、アフタヌーンティーの旅に出て、東京の経済優先の価値観が音を立てて崩れる。「豊かさとは一体なんなのか?」を自分に問いかけるきっかけとなる。帰国後、立教大学大学院へ進学。在学中、乗馬の練習中に落馬して骨盤を骨折し2ヶ月入院。うつ病になるも、なんとか修士論文を書き上げ異文化コミュニケーション学修士号取得。卒業後、新築注文住宅の設計で風水との運命の出会い。しかし、設計は失敗。理想の未来を描けない東京の土地を離れ、2011年沖縄の離島へ移住。沖縄が東京から南西方位にあり、引っ越しのタイミングに風水的大吉方位だったので、風水の効果とやらを実験してみたかった。沖縄最初の新居は、築180年の琉球民家。離島の集落で王朝時代の風水集落に出会い、人生の使命を見つけたと確信して琉球風水師に転身。過去の新築住宅設計失敗の理由を徹底分析。2012年、親族も友人も誰も知り合いのいない宜野湾市で、琉球風水スクールを立ち上げる。ブログによる情報発信が新聞編集者の目に留まったことを機に、沖縄タイムス系新聞コラム通算80本以上執筆。有名企業・団体からの依頼でセミナー講師を務め、参加者の数は1000人以上に。新築住宅や商業空間の現場でも風水デザインを監修。2022年『琉球風水でナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書』出版。現在、聖地の点在する南城市の風水集落に住み、オンライン&対面のハイブリッド型のスクール、ロンジェ琉球風水アカデミー運営。少人数制の個別対応で、受講生に寄り添い、ひとりひとりの価値観にあった土地選び、家選び、室内装飾、生き方を一緒に考えている。県内の大学でも非常勤講師を務める。 「生き方に迷ったら、リセットボタンを押してみよ。人生はゲームさ。何度でもリスタートできるよ」 特典付きニュースレター「琉球風水インテリア通信」配信中 https://longe.jp/newsletter/