ロンジェ琉球風水アカデミー、学長の横川明子です。

当アカデミーの設立ストーリーをお伝えしたいと思います。

ロンジェ琉球風水アカデミー設立の経緯

2012年に、ロンジェの前身である琉球風水スクール「アムリタ」が開校。全6回の年間コースレッスンがおこなわれてきました。琉球風水設計住宅の小さなサロンが始まったアムリタの講義は、その後、ザ・リッツカールトン沖縄や万国津梁館を会場とするまでに成長していきました。2017年まで、アムリタのスクール事業は6年間継続しました。

次なるステージへ

年々ブラッシュアップを続けてきた、アムリタの初心向けの講義コンテンツが、2017年までにできあがりました。ザ・リッツカールトン沖縄、万国津梁館、ムーンオーシャン宜野湾ホテルを会場に、講座は全て動画に収められています。

万国津梁館

そして、新築住宅の設計に関わる、風水設計コンサルティング業務では、土地の見立てから、建築計画、設計、インテリアまでトータルでかかわった物件が、2017年から2018年にかけて、次々にできあがっていきました。作品は、新聞の一面を飾り、設計側の立場で、建築賞へエントリーするなど、新聞メディアや、国家資格をもつ一級建築士からも、琉球風水は認められていきました。

参考文献500冊以上を読み、数百枚の事業計画書を書く

次のステージへ上るため、2018年の1年間は、スクール事業を休業。経営者としてのスキルを磨くため、ビジネスモデルの設計を1年間つづけました。この間、1年で数百枚の事業計画書を書き、経営者としてのスキルを身に着ける勉強をつづけました。そして、このプロセスの中で、様々なことが起こりました。

降りかかってきた問題を解決するために、読んだ本の数は1年で500冊以上。答えのない問いを問い続け、自力で解決するために、書籍は様々な示唆を与えてくれました。

◆電磁場過敏症

2017年、住居を引っ越しました。すると、引っ越し先の新居で生活を始めてから、3か月後、ひどいアレルギー反応に悩まされ、ある朝起きあがると、上下左右がわからなくなり、そのまま倒れました。引っ越しをきっかけに、氣を失うレベルまで追い込まれました。

風水師という仕事柄、氣を感じやすい体質です。氣とは電子であり、新居の電子のレベルが合わなかったことが原因だったと考えられます。携帯電話の無線アクセスの画面を見た時、無線基地の異常な多さが氣になったのを記憶しています。

身体の電子レベルを整えるために、環境的要因、身体的要因を徹底的に整えました。現代の生活では、空気中に酸化を促進するプラス電子が圧倒的に多く、身体を癒して健康にするマイナス電子が圧倒的に足りない。よって、身体の電子もプラス電子過多で、酸化しているのが原因だと思いました。

朝起きると1時間近く、激しいくしゃみと鼻水が止まらず、家にいるのが苦しくて、外に逃げ出すような毎日でした。関連する書籍を読みあさり、良いと感じたことを、片っ端から実践し、6か月かかりましたが、自力で回復しました。

私がこれまでアムリタで伝えてきた、掃除、片づけ、家具のレイアウト、間取り設計の風水では、どうにもならないレベルの苦痛を体験をしたことで、目には見えない氣と、向かい合い、対処ができる良い経験になりました。

◆食生活

電子バランスを整え、体調は良くなっても、なぜか体重は落ちませんでした。もともと標準体重で太っているわけではありませんでしたが、20代のベスト体重よりかは、重かったんです。外食を控えて、総菜などの出来合いの食品をできるだけ使わず、手作りの食事の比率を高くしていたのですが、それでも体重は減りませんでした。

また、身近な家族や友人が、生活習慣病で悩んでおり、私の専門とする空間系風水では対処できず、どうやったら彼らの力になれるのか、ひたすら考えました。

『まずは、自分が実践して、結果を出そう。』

そう思い、食事の研究を行い、実践したことで、体調がさらに良くなり、6㎏体重が落ち、20代のベスト体重に戻るという結果になりました。

世の中の誰もが正しいと思っている情報は、うのみにせず、疑ったほうがいいものがたくさんあります。この時の食事改革では、白い炭水化物を取らない、砂糖をとらない、乳製品をとらない。食事の質を高めて、量を減らすということを徹底しました。

空間だけではどうにもならない世界を、食べ物で問題解決できる方法を知ることになりました。

生活習慣病は、病院に行って、大量に薬をもらい、何かあれば手術をうければなんとかなるのでしょうか。生活習慣が原因であれば、生活習慣を変えることが、スタート地点であり、生活習慣が病気の原因なのに、生活習慣を改善せずに、専門家に依存しても、解決は難しいのではないかと思います。

風水は、特別なスキルと思われている方も多いかと思います。確かに、建築設計のレベルになると専門的な知識と経験が必要です。しかし、暮らしを快適にする風水術は、生活習慣に他なりません。既存住宅の風水のご相談もたくさんいただきますが、風水師を外注して一時的な安心感が得られたとしても、風水の良い生活は手にはいりません。生活習慣は、外注するものではなく、自分で日々実践する毎日の行動です。

風水師が現場を見て、その場でアドバイスできるのは、家具のレイアウトとディスプレイ程度です。掃除片付けのアドバイスなど、失礼にあたりますし、専門的な風水鑑定書を書いても、風水を全く知らない人が理解することは難しいです。しかし、専門的な知識がなくても、当たり前の生活習慣に風水を取り入れれば、風水の良い生活をおくるのは、意外と簡単です。ロンジェ琉球風水アカデミーは、風水の知識を身に着け、自分で実践でき、継続できるためのサポートし、住宅の予防医学としての知恵を、お伝えしていきたいと思います。

◆マネープラニング

事業計画書を書き、損益計画を立てる。ビジネスモデルの設計をしながら、お金と向き合うことの重要性を、非常に強く感じました。そして、家計のマネープランを考え直してみました。

そこで、お金に関する本を大量に読み、本に書いてあったことを取り入れました。私の実践したことはシンプルです。

  1. 予算配分をする
  2. 家計簿を毎日つける
  3. スマホのアプリで全財産を把握する

お金を管理することのメリットは、漠然とした不安がなくなるという部分が、一番大きいと思います。

「現状が、どうなっているのか。」

「このままの生活をすると、未来はどうなるのか。」

「望む未来のために、今とるべき行動は何か。」

見える化することで、おのずと今とるべき行動が見えてきます。

一般的な風水の金運アップの開運行動は、黄色い置物を置いたり、水回りを掃除したりといったお金と直接関係ないところで、心理学的要素を取り入れたものがほとんです。ただ、現実的な行動でお金の漏れがある場合、おまじない効果を望むことは難しいでしょう。堅実な行動習慣と、思考習慣が伴うことで、環境が意識に働きかける効果も大きくなると思います。

この経験が、2019年1月3日の沖縄タイムス副読紙「ほーむぷらざ」の特集コラムの執筆につながっています。

◆不動産投資

スクール事業や、設計のコンサルティングで、ホテルや民泊に関わることが多くなっていきました。

2018年は、民泊新法が施行されるなど、旅館業法に関わる法改正もあり、不動産投資の本を3か月で150冊読みました。そして、ひたすら電卓をたたいて、数字感覚を身に着け、防火管理者の講習も受けにいきました。

そこで、不動産投資の数字感覚が身に付き、不動産投資は、初期投資額を間違えると、永遠に数字のつじつまがあわないことを理解しました。黒字経営に導くためには、風水設計にこだわる以前に、企画段階で結果が決まってしまいます。投資物件に関するご相談は、予算を踏まえて、できることを考え、コンサルティングを行っています。

◆フォーカシング

心の内側の問題を解決するために、心のケアについても学びの時間が必要でした。瞑想を10年以上続けていますが、心の修行に終わりはありません。ドイツ発の気づきのセラピー、ゲシュタルト療法、そして、アメリカから伝わったフォーカシングのワークショップに参加しました。

これらのワークを体験することで、心に残っていたしこりがポロポロと落ちていくのを体験し、以前心理カウンセリングを受けた際に全く効果を感じなかった、心のセラピーに強い関心をもつことになりました。

ロンジェのワークや、コンサルティングは、氣づきや、内観を大切にし、頭で考えて出てくる思考より、心や無意識から湧き上がってくる感覚を、最も重視しています。

そして、新事業の企画へ

以上のように、私の専門とする、空間設計や暮らし方の風水では解決できなかった、電磁波、食事、マネー、不動産投資などの事柄を、一つ一つクリアしたことにより、以下のことを実感しました。

・専門家の元に駆け込む以前に、自学自習ができれば、ほとんどの問題は、自力で解決できる。

・その辺に売っている本に、ほとんどの答えは書いてる。

・物事のスタートは、業者に依頼する前の、企画段階で成功の8割が決まる。

私は大学院で、答えのない問いを研究しつづけてきたので、答えのない問いの解決の仕方を自然に身に着けてきました。

しかし、一般的な教育では、テストの答えは一つに決まっているため、何か問題に直面すると、きっとそれは誰かが答えを決めいてて、それを教えてくれる人を探して、教えてもらうことで、問題が解決すると、多くの人が無意識に思っています。

そこで、答えのない問いを自分で解決する力を身に着けることの重要性を学んでいただきたいと思い、自学自習システムで、『自分が学び、自分が成長するから、結果がでる』というコンセプトで、ロンジェ琉球風水アカデミーを立ち上げることにいたしました。

私は、お金、食べ物、健康、不動産投資、経営コンサルティングの専門家ではなく、また、建築、インテリア、掃除片付けの専門家でもありません。

歴史的に風水師は、皇帝のブレインとなって、戦の作戦を立て、現場の武将に指示を出す専門家、軍師という役割でした。

私も、現代に生きる軍師としての役割を担い、人生という長丁場で、自分の人生を生き抜くための、その人の人生の戦略設計のお手伝いをするのが、私の仕事だと思っています。

そのためには、あらゆる分野の専門家になる必要はなくても、精通している必要があり、知識とスキルを少しずつ積み重ね、ようやく今、自分がやるべき仕事ができるところまできたという段階です。

ロンジェの事業は、ロンジェの前身である、琉球風水スクール「アムリタ」の卒業生の皆さまを対象にした、プレ講座からスタートしました。確かに、ご相談のきっかけは、風水設計や暮らしの風水に関することが入口です。しかし、すぐに風水の方法論に入らずに、受講生のお悩みを丁寧にヒアリングしてから、風水を実践する以前に、価値観を深堀するところからスタートして、目標設定し、必要な行動の洗い出し、計画、時間管理をおこなっています。

人生のプロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントとは、会社経営の基本です。タスク、時間、コストの三つのバランスをみながら、ゴールを目指し複数のマルチタスクのタイムマネジメントをしていくものです。このプロジェクトマネジメントの起源は、複雑な工程を取り仕切り、建物を完成させる建築のプロセスからきています。

私は建築の世界で、知らないうちにプロジェクトマネジメントのプロセスを体験していたので、ビジネスに活用する時も、抵抗なく受け入れることができました。

実際にプレ講座がスタートし、受講生のお悩みをお聞きしていると、日常生活のマネジメントができないことにストレスを感じていることが多いことがわかりました。そこで、タスクを洗い出し、分類して、時間管理を行うプロジェクトシートを、一人一人のオーダーメイドで作り上げていきました。すると、日常生活で困っていたことが、自然とできるようになっていきました。

建築や、会社の経営に加え、心地よい暮らしを実現するための生活習慣も、プロジェクトマネジメント理論が生きることがわかりました。

ロンジェの講座は、空間を整えるための風水に関する悩みが入口となっています。しかし、お悩みの解決を通して、最終的には、価値観に合った行動で日々の生活を送り、幸せな人生を送るための生活習慣の継続化をする『人生のプロジェクトマネジメント』が出口です。

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東道里璃【Lily Todo】 株式会社ロンジェ 代表取締役 立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士 著書「琉球風水で叶うナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書」(ガイアブックス刊) 東京世田谷区出身。成蹊大学経済学部卒。財団法人日本道路交通情報センターに入社し、JARTIC道路交通情報キャスターとしてNHKテレビ、J-waveなどに出演。夢を叶え、充実した人生であったが、忙しい生き方に疑問を抱く。「自然が好き」という価値観に素直に生きることを決意し、退職してニュージーランドへ。1年間、スクーバダイビング、スノーボード、トレッキング、アフタヌーンティーの旅に出て、東京の経済優先の価値観が音を立てて崩れる。「豊かさとは一体なんなのか?」を自分に問いかけるきっかけとなる。帰国後、立教大学大学院へ進学。在学中、乗馬の練習中に落馬して骨盤を骨折し2ヶ月入院。うつ病になるも、なんとか修士論文を書き上げ異文化コミュニケーション学修士号取得。卒業後、新築注文住宅の設計で風水との運命の出会い。しかし、設計は失敗。理想の未来を描けない東京の土地を離れ、2011年沖縄の離島へ移住。沖縄が東京から南西方位にあり、引っ越しのタイミングに風水的大吉方位だったので、風水の効果とやらを実験してみたかった。沖縄最初の新居は、築180年の琉球民家。離島の集落で王朝時代の風水集落に出会い、人生の使命を見つけたと確信して琉球風水師に転身。過去の新築住宅設計失敗の理由を徹底分析。2012年、親族も友人も誰も知り合いのいない宜野湾市で、琉球風水スクールを立ち上げる。ブログによる情報発信が新聞編集者の目に留まったことを機に、沖縄タイムス系新聞コラム通算80本以上執筆。有名企業・団体からの依頼でセミナー講師を務め、参加者の数は1000人以上に。新築住宅や商業空間の現場でも風水デザインを監修。2022年『琉球風水でナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書』出版。現在、聖地の点在する南城市の風水集落に住み、オンライン&対面のハイブリッド型のスクール、ロンジェ琉球風水アカデミー運営。少人数制の個別対応で、受講生に寄り添い、ひとりひとりの価値観にあった土地選び、家選び、室内装飾、生き方を一緒に考えている。県内の大学でも非常勤講師を務める。 「生き方に迷ったら、リセットボタンを押してみよ。人生はゲームさ。何度でもリスタートできるよ」 特典付きニュースレター「琉球風水インテリア通信」配信中 https://longe.jp/newsletter/