アロマと琉球風水ですっきり第12回 寝室1 枕の向きとベッドの配置

適切な配置で氣の流れ良く

 

一日の中でも長い時間を過ごす寝室の環境は、運勢にも大きく関わります。今回は、空間の氣の流れから判断する枕の向きとベッドの配置など、寝室の風水について解説します。

寝室は、住宅の奥側や北側が適しています

王朝時代の風水を取り入れた集落では、屋敷は北側を背にして南側を向くことを基本とし、間取りもほとんど同じようにできていました。どの部屋が、誰の寝室になったのかは、家の大きさ、家族構成、地方などによって様々ですが、母屋の奥側にある裏座が、主に寝室として使われていたようです。

これは、現代にも適応できる考え方で、住宅の奥側は来客の動線や視線にさらされず、落ち着いてプライベートを保つことができます。また、日当たりが弱く静かである北側の陰の方位は、プライベート空間である寝室の配置に適しています。

枕の向きは良し悪しがあるのは、どんな理由があるの?

さて、枕を向ける方角に関しては、様々な言い伝えを聞いたことがあるのではないでしょうか。一般的に、日本では北枕を嫌う傾向があります。しかし、風水では、北を陰の方位とし、光も穏やかで落ち着いていて、枕を向けるには良いと考えます。

一方、昔の沖縄では、太陽が昇る神聖な方角のアガリ(東)に、枕を向けて寝る習慣がありました。また、家から死者が出た場合、二番表座の仏間に寝かせ、物事の終わりをしめす方角であるイリ(西)に頭を向けたといいます。そのため、「西枕は良くない」という風習が今でも沖縄に残っています。

沖縄では、太陽が昇る神聖な方位の東に、枕を向けて寝る習慣がありました。また、家から死者が出た場合、二番表座の仏間に寝かせ、イリ(物事の終わりをしめす)の方角である西に頭を向けたといいます。そのため、「西枕は良くない」という風習が今でも沖縄に残っています。

心地よく眠るための枕の向きは、窓とドアの配置から決める

では、家の向きや形も様々な現代住宅では、家の向きや形も様々な現代住宅において、どのようにして良い枕の向きを決めればよいのでしょうか。部屋の造りを考えず、枕を向ける方角だけを風水として取り入れてしまうと、かえって寝心地が悪くなってしまっていることが多々あります。

琉球風水では、住宅の空間を貫く氣エネルギーの流れを重視して判断するので、寝心地の良い枕の向きとベッドの配置は、寝室の入り口と窓の位置から決定するのが現実的だと考えます。

既存住宅の場合、その家に与えられた環境である、部屋の造りから、入り口と窓の位置をみて、最も落ち着く枕の向きとベッドの配置を決めます。新築やリフォームでは、寝室・子供部屋の中で、良い位置にベッドを置くことができるよう、壁と窓のバランスを考えます。ベッドの大きさや配置まで設計図面に書き込んでいくと良いでしょう。

好ましい枕の向きとベッドの配置

安心感のある枕の向きとベッドの配置は、寝室の入り口の位置から決めます。枕は入り口から反対側に向け、ベッドを壁際につけて安定させます。頭の先が窓や掃出しになっている場合には、落ち着かないので、厚手のカーテンにして、ベッドにはヘッドボードをつけましょう。

ベッドリネンの選び方

寝具にはカーゼやコットンサテンなど、天然素材の肌触りの良いものが◎。枕は高さや硬さなどこだわって自分にあった快適なものを選びましょう。

寝室は健康運と愛情運、子宝運を司る場所

寝室は人体に例えると、自律神経に相当し、健康運と愛情運、子宝運を司ります。良い氣が流れ、幸運の舞い込む快適な寝室に整えましょう。

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東道里璃【Lily Todo】 株式会社ロンジェ 代表取締役 立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士 著書「琉球風水で叶うナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書」(ガイアブックス刊) 東京世田谷区出身。成蹊大学経済学部卒。財団法人日本道路交通情報センターに入社し、JARTIC道路交通情報キャスターとしてNHKテレビ、J-waveなどに出演。夢を叶え、充実した人生であったが、忙しい生き方に疑問を抱く。「自然が好き」という価値観に素直に生きることを決意し、退職してニュージーランドへ。1年間、スクーバダイビング、スノーボード、トレッキング、アフタヌーンティーの旅に出て、東京の経済優先の価値観が音を立てて崩れる。「豊かさとは一体なんなのか?」を自分に問いかけるきっかけとなる。帰国後、立教大学大学院へ進学。在学中、乗馬の練習中に落馬して骨盤を骨折し2ヶ月入院。うつ病になるも、なんとか修士論文を書き上げ異文化コミュニケーション学修士号取得。卒業後、新築注文住宅の設計で風水との運命の出会い。しかし、設計は失敗。理想の未来を描けない東京の土地を離れ、2011年沖縄の離島へ移住。沖縄が東京から南西方位にあり、引っ越しのタイミングに風水的大吉方位だったので、風水の効果とやらを実験してみたかった。沖縄最初の新居は、築180年の琉球民家。離島の集落で王朝時代の風水集落に出会い、人生の使命を見つけたと確信して琉球風水師に転身。過去の新築住宅設計失敗の理由を徹底分析。2012年、親族も友人も誰も知り合いのいない宜野湾市で、琉球風水スクールを立ち上げる。ブログによる情報発信が新聞編集者の目に留まったことを機に、沖縄タイムス系新聞コラム通算80本以上執筆。有名企業・団体からの依頼でセミナー講師を務め、参加者の数は1000人以上に。新築住宅や商業空間の現場でも風水デザインを監修。2022年『琉球風水でナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書』出版。現在、聖地の点在する南城市の風水集落に住み、オンライン&対面のハイブリッド型のスクール、ロンジェ琉球風水アカデミー運営。少人数制の個別対応で、受講生に寄り添い、ひとりひとりの価値観にあった土地選び、家選び、室内装飾、生き方を一緒に考えている。県内の大学でも非常勤講師を務める。 「生き方に迷ったら、リセットボタンを押してみよ。人生はゲームさ。何度でもリスタートできるよ」 特典付きニュースレター「琉球風水インテリア通信」配信中 https://longe.jp/newsletter/