ロンジェ®︎琉球風水アカデミー学長の東道里璃です。
風水空間デザイナー®︎養成講座の2022年4月の活動を、マンスリーレポートとして報告いたします。
コミュニティメンバー限定で、毎月開催しているグループコンサルティングや、今月スタートした新聞連載コラムの内容、首里城のパワースポットツアー、受講生からの相談に対する私からのフィードバックなどを、一部抜粋してお届けします。
このレポートを読んでいただくと、人間力と運氣を高めるヒントや、現代の沖縄に残る琉球風水で造り出された風景・空間の魅力と楽しみ方、方位と方角の適切な生かし方まで分かります。
運を動かし、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)=生活の質を高めるアイディアとして、琉球風水をお役立てください。
人間力と運氣を高める琉球風水と人間学 グループコンサルティングの内容を紹介
2022年4月の全体グループコンサルティングでは、琉球風水と人間学の学びで人間力と運氣を高めるポイントをレクチャーしました。その一部をご紹介します。
人間には三つの運があります。生まれ持った「天運」、生活環境による「地運」、人間力による「人運」です。
人は生まれた時の天体の配置から受けている影響によって、様々なエネルギーが与えられています。これが「天運」と呼ばれるもので、個人の力では変えることのできない「宿命」です。天運とは受け入れるもの。そして、活かすもの。自分が生まれ持った才能は、四柱推命で知ることができます。
「地運」は、私たちが生活している土地や環境から影響を受ける運。これが環境学としての風水です。
ここで言う環境は、私たちを取り巻く生活環境のすべてです。住まいはもちろん、ライフスタイルや、どんな仕事をしていて、どんな人たちとお付き合いをしているかも含みます。
そして「人運」は、自分自身のあり方です。人の上に立つ者が身につけておかなければならないあり方を学ぶのが帝王学、つまり人間学です。人間学を学ぶことは、人としてのあり方=人間力を高めることにつながります。
「地運」と「人運」は「運命」と呼ばれ、自分自身の選択と行動によって変えていくことができます。天運を知って受け入れ、地運、人運を高めることで、よりよい運氣を得ることができます。
風水の基本概念の「五行」は、四季の移ろいを観察して抽象化した、自然界の原理原則です。宇宙の万物は「木・火・土・金・水」の五つの元素に分類され、互いに影響を与え合い循環することで、宇宙が成り立っていると考えます。
人間学を五行に当てはめて考えると、上図のような関係になります。五行の相関関係から、元素を生み出す関係性にある「相生(そうしょう)」を活用することで、人間力を高めていくことができます。
例えば、伝達本能である「火」は、自分の中にあるものをアウトプットすることで培われます。思いや考えを言葉にしてSNSなどで発信する、本を書く、作品を作り出すなど、方法はいろいろあります。アウトプットがうまくできるようになるには、自分のものとして身につけるための実践行動=「木」の守備本能や、知識=「水」の習得本能を高めることが大切です。
また、五行はそれぞれ方位を司っています。「木」は東で「火」は南、「土」が中央で、「金」は西、「水」は北です。東西南北の力をバランスよく身につけることで中央の環境「土」がもつ「引き寄せる力」が育まれ、人生のチャンスが巡ってきます。
受講生からは、「運氣を高めるための風水の立ち位置、役割がよくわかりました。知識を入れるのは得意だけど、表現することを控えてしまう自分がいる。言葉にして伝えることを強めていきたい」「人とのしてのあり方を身につける大切さがよくわかりました。人間学を五行で捉えると、とても分かりやすい。頑張って取り組みたい」という感想がありました。
住宅専門新聞で月間連載コラムがスタート!
4月から、沖縄タイムスの住宅専門紙「週刊タイムス住宅新聞」で、月間連載コラムがスタート!
タイトルは、琉球風水でひもとく『Lily’s スペースジャーニー』です。
4月8日に発行になった第1回で執筆したのは、「首里城を取り囲む美しい風水空間」についてです。
連載のコンセプトは、「沖縄の風水空間を旅する」です。
琉球王朝時代、風水思想を軸に首里城、集落、琉球民家が作られました。琉球風水師である私が、現代の沖縄に残る琉球風水の風景・空間を見つけ出し、そこに込められた当時の人の想いを、ストーリーとしてつづります。
また、琉球風水の思想が根底に流れる、現代インテリアの実例も紹介。自然と調和した持続可能で豊かな世界を考えるために、先人の思いを現代の空間設計や暮らしに表現するヒントを探ります。
歴史や伝統を大切にすることは大切ですが、もっと重要なのは、それを現代にどう生かせるかということ。時代もニーズも大きく変わっている中で、変化させるものと、変化しないものを見極める目が必要です。
琉球風水は、100年後の未来を見据えて国家政策に取り入れられてきたものです。その知恵を現代のSDGsの実行プランとして、どうやって落とし込んでいけるのか。コラムの執筆を通して、チャレンジしていきたいと思います。
琉球風水の価値観に触れることで、沖縄の当たり前にある風景の魅力を再発見していただける機会になるのではないかと思っています。次回のコラムは、5月13日(金)の掲載です。お楽しみに。
コラムはこちらからお読みいただけます。
▼琉球風水からひもとく
Lily’s スペースジャーニー Vol.1 WEB版
https://sumai.okinawatimes.co.jp/commons/special/detail/15569
首里城ツアーで風水空間デザイナー®︎認定証授与式
今月ついに、ロンジェ®︎の風水空間デザイナー®︎が2人誕生しました! 4月27日に開催した首里城パワースポットツアーの中で、風水空間デザイナー®︎のお二人と、琉球風水プラクティショナー1級認定者お一人の、認定証とNUBUSHI-TAMAの授与式を行いました。
首里城ツアーのスタートは、首里城公園のインフォメーションセンターである「首里杜(すいむい)館」の情報展示室。首里の古地図をもとに再現した首里城周辺の模型で、琉球王朝の歴史書『球陽』に記された、首里城の風水鑑定報告書の解説を行いました。
首里城の風水鑑定報告書を書いたのは、中国福建に風水留学し、琉球風水を国家政策に取り入れて発展させた琉球王府の役人・蔡温です。首里城は、蔡温の福建留学中に3回目の焼失をしています。そして、蔡温の帰国後、再建工事がスタートしました。首里城再建と蔡温の歩み、琉球風水の歴史を、その背景に着目して重ね合わせて語ることで、数百年の時をタイムスリップ。当時の様子を想像し、首里城と蔡温に想いを馳せた受講生は「首里城への理解が別の角度から深まり、足を運ぶのがより楽しみにました」と、ワクワクした様子でした。
首里城の城郭内には、「十嶽(とたけ)」と呼ばれる10カ所の御嶽があります。神女たちは京の内や御内原(おうちばら)に点在する御嶽や火の神を通して、国王の長寿、国家の繁栄、航海の安全、五穀豊穣などを祈願していました。『琉球国由来記』には10カ所の名称が記録されていますが、古地図をもとに現在、整備されている御嶽は、奉神門の斜め前にある「首里森(すいむい)御嶽」をはじめ8カ所。残り2カ所は、正殿裏のエリアにあたる北城郭にあったと伝えられていますが、場所は定かではないそうです。
今回のツアーの目的は、十嶽を巡って祈りを捧げることでした。スタートは、「首里森御嶽」から。京の内の4御嶽、2019年に正殿と共に消失した黄金御殿の後ろにある「苅銘(かわるめ)御嶽」、御内原の「うちあがりの御嶽」=写真左=で手を合わせ、北城郭内へ。最後に、美福(びふく)門の脇にある「押明森(おしあけもり)の御嶽」=写真右=で祈りを捧げました。
琉球王国時代、政治や文化の中心だった首里城は、琉球風水によって建てられた祈りの場でもあります。琉球風水のフィルターを通して首里城、そして沖縄の風景を眺めてみると、見える風景が変わり、受け取るメッセージも変わります。
風水空間デザイナー®︎の認定証授与式は、1958年創業の琉球料理の名店「美榮(みえ)」(那覇市久茂地)に移動して行いました。染織や絵画などの調度品からも琉球文化が感じられるお部屋で、認定証と修了記念のNUBUSHI-TAMAを授与いたしました。
風水空間デザイナー®︎インテリアコーディネートの認定証を受け取った上原桂子さんは、「Lily先生から授与された瞬間に感じたことは、この認定証に相応しく、お役に立てる私でありたいとうことでした。壮大な琉球風水の理論を現代の住まいに活かすことができる風水空間デザインを学び、実践し、空間のもつ心地よさを体験したとき、私自身が感動しました。その心地よさを、1人でも多くの方に体感していただけるよう、力を尽くしたいと思います」と、笑顔で話してくださいました。
NUBUSHI-TAMAの宝石は、受講生ご自身で選ぶことができます。上原さんは、「風水空間デザインで幸せを紡ぐ方との出会いにつながるように」と想いをこめて、紫(アメジスト)を選ばれたそうです。
同じく風水空間デザイナー®︎インテリアコーディネートの認定証を受け取った、神奈川県在住のインテリアコーディネーターAさんは、「認定証をいただき、合格を改めて実感しました。残念ながら、授与式に参加できませんでしたが、とても嬉しく思います。 一年間を振り返り、レベルの高い課題もありましたが、Lily先生が最後まで丁寧に寄り添って教えてくださり、事務局のサポートもあって楽しく学ぶことができました。とても感謝しています。 自分の家やライフスタイル、仕事でもロンジェで学んだ事を生かすことが出来ています。 認定いただいた重みをかみしめ、これからも楽しく学びを深めていきたいです」と、抱負を話してくださいました。
また、琉球風水プラクティショナー1級の認定を受けた比嘉千賀子さんは、「自宅を風水鑑定し、鑑定報告書を作成したことで、何をどう整えれば家が心地よくなるかがわかりました。家具を氣の流れの良い配置に変えたことで、家族もゆったり過ごせています。陰陽鑑定は、色の濃淡や彩度を調整する際に有効で、自分の暮らしにも原稿を制作するライターとしての仕事にも役立っています。これからも琉球風水の学びを深め、家族だけでなく、関わる方一人ひとりが笑顔で成長できる環境づくりをサポートしていきたいです」と話してくださいました。
お食事は、沖縄野菜と豚肉を使った7品のコース料理を楽しみました。琉球王朝時代に来賓の接待に使われた宮廷料理「東道盆(とぅんだあぶん)」も用意していただき、華やかな祝いの席となりました。
東道盆は、遠来の客をもてなすことを意味する「東道の主」に由来しているそう。「東道」には、主人となって客の世話をする、という意味があります。これが転じて、琉球では大事なお客様をもてなす食事に使われる器を「東道盆」と呼ぶようになったということです。
時間を惜しまず、手間隙かけて調理された美榮のお料理は、どれも上品で繊細なお味。琉球漆器や壺屋焼などの美しい器が、料理に花を添えていました。
琉球風水の哲学に触れ、沖縄の歴史と伝統、文化を五感で感じながら過ごした首里城ツアー。風水空間デザイナー®︎のこれからの活躍が、ますます楽しみになりました。
受講生の実践課題より〜個別運勢方位鑑定
受講生のご感想
家族の個別運勢方位を鑑定図面に書き込んだら、ダイニングテーブルでそれぞれがいつも座っている席が、みんな吉方位になっていることがわかりました。私が座っている席は自分の健康運方位にあり、とても居心地がいいです。うちの家族はみんな、ダイニングで過ごす時間が割と長い。その理由が吉方位だったということが個別運勢方位鑑定でわかって、改めて風水鑑定はすごいなと思いました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
学長 東道里璃からのフィードバック
人は無意識に心地よい環境を選んでいます。お父様のダイニングチェアは、ご自身の才能が開花する「才能運方位」にあり、お母様も才能運方位に向いて座っておられる。個別運勢方位鑑定を行うと、「あっ、やっぱりそうなんだ」と、納得のいく答えが分かるケースが多いです。面白いですよね。
個別運勢方位鑑定は、個室の配置、座る位置や寝る位置を決める際に活躍します。家具の配置で氣の流れを良くしたうえで、より心地よい環境を作るために何を、どう整えるか。方位と方角の違いをきちんと理解して、答えを導き出していきましょう。
鑑定図面は、視覚的にパッと見て、情報を理解できるように作ることがポイントです。ですから、鑑定図面はできるだけカラフルに。家族全員の個別運勢方位を書き込む場合は、一人ひとり色を変えて、名前も書き添えてくださいね。
受講生からのご質問
Q.「方位」と「方角」の区別が、まだよくつかめません。教えてください。
A. 方位は「配置」、方角は「向き」です。
方位は「配置」です。上空からバードビューで俯瞰した時、そのお部屋が東西南北のどこに位置しているかを表します。方位は図面を見ればわかる、平面的な世界です。
一方、方角は「向き」です。人が立ったり、座ったりしている時に、お顔が東西南北のどこを向いているかと捉えてもらうとわかりやすいと思います。例えば、ダイニングチェアに座ったときの向き、寝ている枕の向きなど。方角は、立体的な3Dの世界です。
一般的な風水では方位が重視されがちですが、琉球風水、特に個別運勢方位では方角にも重きを置きます。それは、どこに向いているかを意識しながら暮らすことで、良いエネルギーが得られる可能性が増えるからです。例えば玄関が北東にあっても、玄関ドアが東を向いている場合、朝日が入って気持ちがいいですよね。
個室の場合、その方の吉方位に配置されていて、さらにベッドや机のチェアが吉方位に向いていると運氣は最強です。でも、どちらか一つ当てはまっていれば吉です。方角によって、吉方位の安心感やメリットを増やすことができます。 個別運勢方位鑑定の結果をクライアントさんに説明する場合は、良い点をクローズアップして、しっかりお伝えしてください。
次の風水空間デザイナー®︎養成スクールの開校は、2022年10月です。
現在、スクールに関する資料請求を受け付けております。スクール資料をご希望の方は、右下の「風水空間デザイナー®︎養成スクール」をクリックして、ご請求ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
東道里璃 (とうどう りり)
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