3つの鑑定法を複合的に使った、風水空間デザイン™️によるゼロから1の「新築住宅の間取りの設計をする方法」を解説します。全く性質の違う2種類の鑑定法を使って、間取りを設計していきます。「氣の流れの鑑定」と「方位鑑定」です。方位鑑定は2種類あって、「陰陽方位鑑定」と「個別運勢方位鑑定」を使います。

風水空間デザイン™️の間取り設計の大きな特徴は、「氣の流れ」を重視することです。3つ鑑定法を使いますが、鑑定法を使う順序が重要で、氣の流れの鑑定法の優先順位が最も高く、8割がここで決まります。氣の流れを崩さない範囲で、陰陽方位鑑定、個別の運勢方位鑑定をみていきます。

そして、風水空間デザイン™️の間取り設計は、1枚目の基本設計図を描く際に、「アウトライン設計」「ゾーニング設計」「家具レイアウト設計」の3ステップで行っていきます

第1段階の「アウトライン設計」では、3ステップで住宅の向きと配置を決めていきます。アウトライン設計でもっとも重視するのは、氣の流れの鑑定法です。周辺環境の光、風、水、周囲の建物からの氣の流れを現地で具体的に確認して、心地良い氣が流れ、安心感の得られる建物の向きと配置を考えます。次に、陰陽方位鑑定で方位とパブリック空間、プライベート空間の相性を見て向きと配置を絞り込み、最後に、氣の流れを崩さない範囲で、玄関や寝室の配置などに個別運勢方位を取り入れます。

第2段階は、部屋同士のつながりを考えていく「ゾーニング設計」です。プライベートがきちんと守られているかどうかを重視し、こちらも3ステップで考えていきます。まず、陰陽方位鑑定でプライベート空間とパブリック空間がきれいに区分けできるかを見ます。次に、氣の流れの鑑定法で、部屋のつながりや生活動線の良さを確認し、最後に個別運勢方位で、個室の配置、机や椅子の向きを吉方位に向けることができるかを検討します。

そして、第3段階が「家具のレイアウト設計」です。実は、家具の配置は住宅のフレーム、窓やドアの位置によって、心地良い氣の流れに置けるかどうかが決まってしまいます。私たちは生活の中で眠ったり座ったりと、家具と過ごす時間が長いため、家具のレイアウトは家の居心地を決めるとても大事な要素なのです。 風水的に心地良く、安心感の得られる家具レイアウトが実現できるよう、基本設計の段階でしっかり作り込んでおくことも、風水空間デザイン™️の特徴です。

家具のレイアウト設計も3ステップで行います。まず、氣の流れの鑑定法でベッド、椅子やソファが風水的に心地良く、安心感の得られる配置になるよう、窓やドアなどの開口部の位置を決めます。椅子や枕の向きを決める際に、選択肢が2つ以上ある場合は個別運勢方位鑑定で吉方位に合わせ、さらに選択肢がある場合に、陰陽方位鑑定を室内のバランス調整に取り入れます。

「アウトライン設計」「ゾーニング設計」「家具レイアウト設計」で用いる鑑定法は全て同じですが、使う順番が異なります。この順番を間違えると心地良い氣が流れ、安心感の得られる間取りはできませんので、順番をしっかり覚えておく必要があります。

風水空間デザイン™️では、「アウトライン設計」「ゾーニング設計」「家具のレイアウト設計」という大きな視点から部分を見ていき、部分を作り込んでからまた全体に戻るという作業を繰り返します。全体と部分を行き来しながら、丁寧に間取り設計を行っていくことで、全体にも部分にも良い氣が流れる、最高に心地良い間取りが出来上がります。

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東道里璃【Lily Todo】 株式会社ロンジェ 代表取締役 立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士 著書「琉球風水で叶うナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書」(ガイアブックス刊) 東京世田谷区出身。成蹊大学経済学部卒。財団法人日本道路交通情報センターに入社し、JARTIC道路交通情報キャスターとしてNHKテレビ、J-waveなどに出演。夢を叶え、充実した人生であったが、忙しい生き方に疑問を抱く。「自然が好き」という価値観に素直に生きることを決意し、退職してニュージーランドへ。1年間、スクーバダイビング、スノーボード、トレッキング、アフタヌーンティーの旅に出て、東京の経済優先の価値観が音を立てて崩れる。「豊かさとは一体なんなのか?」を自分に問いかけるきっかけとなる。帰国後、立教大学大学院へ進学。在学中、乗馬の練習中に落馬して骨盤を骨折し2ヶ月入院。うつ病になるも、なんとか修士論文を書き上げ異文化コミュニケーション学修士号取得。卒業後、新築注文住宅の設計で風水との運命の出会い。しかし、設計は失敗。理想の未来を描けない東京の土地を離れ、2011年沖縄の離島へ移住。沖縄が東京から南西方位にあり、引っ越しのタイミングに風水的大吉方位だったので、風水の効果とやらを実験してみたかった。沖縄最初の新居は、築180年の琉球民家。離島の集落で王朝時代の風水集落に出会い、人生の使命を見つけたと確信して琉球風水師に転身。過去の新築住宅設計失敗の理由を徹底分析。2012年、親族も友人も誰も知り合いのいない宜野湾市で、琉球風水スクールを立ち上げる。ブログによる情報発信が新聞編集者の目に留まったことを機に、沖縄タイムス系新聞コラム通算80本以上執筆。有名企業・団体からの依頼でセミナー講師を務め、参加者の数は1000人以上に。新築住宅や商業空間の現場でも風水デザインを監修。2022年『琉球風水でナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書』出版。現在、聖地の点在する南城市の風水集落に住み、オンライン&対面のハイブリッド型のスクール、ロンジェ琉球風水アカデミー運営。少人数制の個別対応で、受講生に寄り添い、ひとりひとりの価値観にあった土地選び、家選び、室内装飾、生き方を一緒に考えている。県内の大学でも非常勤講師を務める。 「生き方に迷ったら、リセットボタンを押してみよ。人生はゲームさ。何度でもリスタートできるよ」 特典付きニュースレター「琉球風水インテリア通信」配信中 https://longe.jp/newsletter/