本日、8月12日発行、沖縄タイムスの副読紙『タイムス住宅新聞』にて、月間連載コラムが掲載されました。

今回は、沖縄本島南部の聖地、斎場御嶽について、風水目線でお伝えしています。

斎場御嶽は、聖地として大変有名なところですが、言葉で説明するのがこれほど難しいところは無いでしょう。

首里城の正殿の裏にある御内原、首里城の神域である京の内、そして、この斎場御嶽は、ほとんど記録が残っていません。

政治の表舞台については、公的な歴史編算書『球陽』などに記録がありますが、王族のプライベートな暮らしや、神女の儀式などは、完全にクローズドです。

斎場御嶽に関して、参考にできる資料の一つが、琉球王国の最高ランクの神女である聞得大君(きこえおおきみ)の就任儀式「御新下り」に関する論文です。

御新下りの式次第が記録として残っており、また、『おもろそうし』という王府によって編纂された歌集に聞得大君を称える歌があります。これらの資料をもとにした学術文献が、斎場御嶽を読み解く資料になります。

論文を見つけたのはいいですが、大変難しくて、3年間で30回以上繰り返し読み、まだ、理解できたのは半分くらいというが、正直なところです。

しかしながら、連載コラムは風水師として書かせていただいているので、聞得大君の御新下りについて書いても、コラムとしては成立しません。では、風水師として、斎場御嶽について何を語ることができるのか…悩みました。

そこで、先月、飛行機から眺めた沖縄本島上空の風景を思い出し、視点を一気に宇宙まで上げて、マクロ視点で沖縄本島と斎場御嶽を眺めた風景を解説しました。

スピリチュアルなことを語るのは私の仕事ではありません。科学的にどこまで風水を語ることができるのか、チャレンジしていきたいと思います。

今回も、たくさんの方々に支えられてコラムを執筆することができました。タイムス住宅新聞の関係者の皆様、南城市文化課の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

連載コラムのWEB記事はこちらです

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東道里璃【Lily Todo】 株式会社ロンジェ 代表取締役 立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士 著書「琉球風水で叶うナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書」(ガイアブックス刊) 東京世田谷区出身。成蹊大学経済学部卒。財団法人日本道路交通情報センターに入社し、JARTIC道路交通情報キャスターとしてNHKテレビ、J-waveなどに出演。夢を叶え、充実した人生であったが、忙しい生き方に疑問を抱く。「自然が好き」という価値観に素直に生きることを決意し、退職してニュージーランドへ。1年間、スクーバダイビング、スノーボード、トレッキング、アフタヌーンティーの旅に出て、東京の経済優先の価値観が音を立てて崩れる。「豊かさとは一体なんなのか?」を自分に問いかけるきっかけとなる。帰国後、立教大学大学院へ進学。在学中、乗馬の練習中に落馬して骨盤を骨折し2ヶ月入院。うつ病になるも、なんとか修士論文を書き上げ異文化コミュニケーション学修士号取得。卒業後、新築注文住宅の設計で風水との運命の出会い。しかし、設計は失敗。理想の未来を描けない東京の土地を離れ、2011年沖縄の離島へ移住。沖縄が東京から南西方位にあり、引っ越しのタイミングに風水的大吉方位だったので、風水の効果とやらを実験してみたかった。沖縄最初の新居は、築180年の琉球民家。離島の集落で王朝時代の風水集落に出会い、人生の使命を見つけたと確信して琉球風水師に転身。過去の新築住宅設計失敗の理由を徹底分析。2012年、親族も友人も誰も知り合いのいない宜野湾市で、琉球風水スクールを立ち上げる。ブログによる情報発信が新聞編集者の目に留まったことを機に、沖縄タイムス系新聞コラム通算80本以上執筆。有名企業・団体からの依頼でセミナー講師を務め、参加者の数は1000人以上に。新築住宅や商業空間の現場でも風水デザインを監修。2022年『琉球風水でナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書』出版。現在、聖地の点在する南城市の風水集落に住み、オンライン&対面のハイブリッド型のスクール、ロンジェ琉球風水アカデミー運営。少人数制の個別対応で、受講生に寄り添い、ひとりひとりの価値観にあった土地選び、家選び、室内装飾、生き方を一緒に考えている。県内の大学でも非常勤講師を務める。 「生き方に迷ったら、リセットボタンを押してみよ。人生はゲームさ。何度でもリスタートできるよ」 特典付きニュースレター「琉球風水インテリア通信」配信中 https://longe.jp/newsletter/