ロンジェ風水アカデミー、学長の東道里璃です。
新築の間取りを設計するゼロから1の図面を描く時、心地よい快適な家をつくるために絶対的に有効な風水の考え方があります。
それは、住宅の「陰陽バランス」を取ることです。
陰陽説というのは、古代中国哲学の根底にある思想で、その歴史は3000年とも4000年ともいわれています。しかし、最近、電磁波のリサーチをしていたら、12000年前に日本で栄えた高度な文明であるカタカムナでも、陰陽太極図が存在したようです。
私は、風水術の中でも、とりわけ陰陽バランスの調整術を好んで使っています。使えば使うほど、その奥深さに引き込まれていきますが、それは、宇宙の真理を表しているからなのでしょうね。
今日は、この陰陽バランスの調整術を、ゼロから1の図面を描く時に取り入れる方法をお話しします。
◆過ごしたい感情を陰陽に分け、調和をとる
陰陽説はとてもシンプルな理論なので、使い方もシンプルです。太陽光の性質や、住宅の機能など、さまざまな要素を陰陽に分けて考え、その組み合わせにより、バランスを調整します。
一つ例に挙げると、住宅の空間をパブリック空間とプライベート空間に性質を分け、きれいに二つに分かれるようにゾーニングしていくと、心地よい間取りが出来上がります。パブリック空間とプライベート空間を図面上で色分けした時に、パブリックゾーンに中に、飛び石のようにプライベート空間が入り込んでいるような間取りは、家族のプライベートが守られないため住み心地が悪くなります。
この典型的な例は、玄関の近くに水回りがあること。玄関からLDに入る動線上に、トイレや浴室、寝室などがあるケースです。スペース的に、玄関の近くにしか水回りを配置できなくても、水回りの入り口を奥まったところすれば、プライベートは守られます。
住宅には、家族やお客様が集まり活気のあるエネルギーを必要とする空間と、一人一人が心穏やかに過ごすエネルギーを必要とする空間の、2種類の性質があります。このように、その空間で過ごしたい感情を陰と陽に分類し、調和が取れるように間取りをデザインするのが、風水空間デザインです。
陰陽説に代表されるように、自然界の原理原則はとてもシンプルです。しかし、実践レベルで機能的に活用できるようになるには、トレーニングが必要です。とても奥深いものですが、スポーツと同じく練習すればするほど上手くなります。
東道里璃 (とうどう りり)
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