オシャレなインテリアをコーディネートするのに、風水って本当に役に立つの?

この記事では、インテリアや建築設計に携わるプロの方々から、最も多くいただくご質問のトップ3をまとめました。一つずつ、お答えしていきます。

私は、琉球風水師として、建築士やインテリアコーディネーターとコラボレーションして、家づくりを手掛けてきました。実際の現場での経験を元に、インテリアと建築設計に強い風水を「風水空間デザイン™️」として体系的にまとめ、その考え方と実践法を、プロの方から一般の施主様まで、幅広く指導しています。

参考にしていただくことで、インテリアコーディネーターや建築士が、風水を学ぶ理由がわかります。風水空間デザイン™️を学ぶことで、住まいの最適な使い方がわかり、見た目だけでなく、住む人の心の内側の美しさも輝く空間をデザインできるようになります。

実際の家づくりの現場や、専門家団体でのセミナーなどで、数多くのインテリア・建築設計のプロの方と接してきましたが、インテリア・建築の関係者の方々にとって、風水はかなり微妙な存在であることを感じてきました。

質問のトップ3は、以下の通りです。

  • Q1. 風水と建築・インテリア設計は共存できるのでしょうか?
  • Q2. 設計に必要な風水は知りたいけど、風水師になりたいわけではない
  • Q3. 体系的に風水を学びたいのですが、本当に実務で役立つのでしょうか?

風水とインテリア・建築設計は共存できるの?

A.「共存できます。ご安心ください」

なぜなら、あなたが「共存は難しいんじゃないか」と思っている風水は、方位鑑定だけを使って住宅を設計することではないでしょうか。

風水空間デザインは、方位を完全に無視するわけではありませんが、目に見えない氣の流れを読むことを優先して設計します。従来の建築設計の考え方には存在しない、心地良い生活動線を描いた設計プランを描くサポートするのが風水の役割です。

設計に必要な風水は知りたい。でも、風水師になりたいわけではない

A.「インテリア建築設計に必要な風水術を抽出しました」

風水の専門書を読んだことがある方はおわかりになると思いますが、風水とは、医学や法学のように、非常に専門性の高い学問です。

しかし、インテリア・建築の現場では、難解な鑑定法を使いこなすことに重きを置くと、住み心地の良さや、精神的な安らぎを犠牲にするケースがあります。

ですから、私が提案している風水空間デザインの手法では、風水の正しい答えを求めることを目的にせず、住む人の幸せをゴールに、風水というツールを利用します。

インテリア・建築の設計に必要なのは、小難しい風水術よりも、自然と調和して共存するという「風水思想」の軸をもつことです。

本当に実務で役に立つの?

A.「風水思想を実践的なレベルで体現することを目指したのが、風水空間デザインです」

インテリアを美しくオシャレに整える。

居心地良く使い勝手の良い家具のレイアウト、間取りが設計できる。

これらを得意とする、風水の鑑定法があります。それが、目には見えない氣の流れを整える「氣の流れの法則」と、色や素材、デザインなどのバランス調整に長けた「陰陽論」です。

氣の流れの法則も、陰陽論もとてもシンプルな考え方です。シンプルなだけに、いかようにも解釈でき、答えも一つではありません。それだけに、原理原則をふまえながらも、現場での経験値や感性と組み合わせることで、最適化した答えを導き出すことができます。

私はこの二つの鑑定法を、新築、インテリア設計、暮らしの現場で応用実践してきましたので、現場で使えることを実証済みです。このように、風水空間デザイン™️は、建築・インテリアの関係者の方々にも、安心してお使いいただくける風水です。

今回は、インテリア・建築設計の仕事に携わるプロが抱く、風水への疑問トップ3について、お答えしていきました。

インテリアのファブリックコーディネートに、風水の陰陽論を活用したリビングの実例もご紹介しています。風水インテリアコーディネートの実践例を知りたいという方は、ぜひこちらもお楽しみください。

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東道里璃【Lily Todo】 株式会社ロンジェ 代表取締役 立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士 著書「琉球風水で叶うナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書」(ガイアブックス刊) 東京世田谷区出身。成蹊大学経済学部卒。財団法人日本道路交通情報センターに入社し、JARTIC道路交通情報キャスターとしてNHKテレビ、J-waveなどに出演。夢を叶え、充実した人生であったが、忙しい生き方に疑問を抱く。「自然が好き」という価値観に素直に生きることを決意し、退職してニュージーランドへ。1年間、スクーバダイビング、スノーボード、トレッキング、アフタヌーンティーの旅に出て、東京の経済優先の価値観が音を立てて崩れる。「豊かさとは一体なんなのか?」を自分に問いかけるきっかけとなる。帰国後、立教大学大学院へ進学。在学中、乗馬の練習中に落馬して骨盤を骨折し2ヶ月入院。うつ病になるも、なんとか修士論文を書き上げ異文化コミュニケーション学修士号取得。卒業後、新築注文住宅の設計で風水との運命の出会い。しかし、設計は失敗。理想の未来を描けない東京の土地を離れ、2011年沖縄の離島へ移住。沖縄が東京から南西方位にあり、引っ越しのタイミングに風水的大吉方位だったので、風水の効果とやらを実験してみたかった。沖縄最初の新居は、築180年の琉球民家。離島の集落で王朝時代の風水集落に出会い、人生の使命を見つけたと確信して琉球風水師に転身。過去の新築住宅設計失敗の理由を徹底分析。2012年、親族も友人も誰も知り合いのいない宜野湾市で、琉球風水スクールを立ち上げる。ブログによる情報発信が新聞編集者の目に留まったことを機に、沖縄タイムス系新聞コラム通算80本以上執筆。有名企業・団体からの依頼でセミナー講師を務め、参加者の数は1000人以上に。新築住宅や商業空間の現場でも風水デザインを監修。2022年『琉球風水でナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書』出版。現在、聖地の点在する南城市の風水集落に住み、オンライン&対面のハイブリッド型のスクール、ロンジェ琉球風水アカデミー運営。少人数制の個別対応で、受講生に寄り添い、ひとりひとりの価値観にあった土地選び、家選び、室内装飾、生き方を一緒に考えている。県内の大学でも非常勤講師を務める。 「生き方に迷ったら、リセットボタンを押してみよ。人生はゲームさ。何度でもリスタートできるよ」 特典付きニュースレター「琉球風水インテリア通信」配信中 https://longe.jp/newsletter/