ロンジェ風水アカデミー、学長の東道里璃です。

今日は、風水空間デザイン™️について寄せられたご質問にお答えしたいと思います。

Q:建築士が風水空間デザインを学ぶメリットはなんでしょうか?

A:風水鑑定法報告書という成果物を、制作できるようになることです。設計プランが見える化・言語化されるので、説得力のある提案ができるようになります。


風水の本に書いてあることを一つでも図面に入れて、「風水に配慮しました」と言えば、風水設計かもしれません。しかし、気をつけて下さい。

これからお伝えするのは以前、本当にあったお話です。

私のもとに、「風水を見て欲しい」と依頼がありました。

「建築確認申請後に、風水の本を読んだら風水の悪い間取りだった。建築士に『風水を良くして欲しい』と頼んだのに、なんでこんなことになってしまったんだ」と、大変お怒りの様子でご連絡をいただきました。

この案件の鑑定は控えさせていただきましたが、その方は、「風水を良くするために、全て間取りを変更したい」とおっしゃっていました。

◆「どれだけ風水が良いか」を見える化、言語化できる

風水空間デザイン™️を学ぶ一番のメリットは、従来の建築設計の考え方には存在しない、心地良い氣の流れを描く設計プランの作成ができることです。

しかし、氣の流れは目には見えないため、「どれだけ風水がよいのか」を図面を見ただけではわからないのが現実です。

「伝えたいことが見える化でき、論理的に説明できるツール」となるのが風水鑑定報告書です。新築で、すべての風水鑑定資料を合わせると30枚~50枚ほどになりますが、お客様にとっては、オリジナルにカスタマイズされた満足感があります。

風水鑑定報告書は、図面を制作するプロセスを、視覚化・言語化するだけのことです。でも、風水の本を読んだだけでは、成果物として説得力のある風水鑑定報告書を、書き上げることは難しいでしょう。

風水も流派によって考え方が違います。建築士が読んだ本と、施主様が読んだ本では、それぞれ別のことが書いてあるかもしれません。

その時に大切なことは、どちらが正しいとか間違っているとかの議論ではなく、その提案の根底にある考え方まで、自信をもって言葉にできるかどうかです。

成果物として、説得力のある風水鑑定報告書を書くことができ、その根底にある考え方の軸までも、自分の中に定めることができること。

これが、風水空間デザイン™️を基礎から学ぶ、一番のメリットです。

今日のお話は、先日、風水空間デザイナー®︎の資格試験でプレゼンテーションをしてくださった、一級建築士の受講生の方のご意見からヒントをいただき、書かせていただきました。現場の生の声は本当に有難く、貴重なご意見を業務にいかせるよう努めたいと思います。

誰もが当たり前に、氣の流れのよい家が手に入る世界を目指して。

そして、氣の流れのよい家を設計する建築士のみなさまが、心地良く、楽しく仕事ができるように。

ロンジェ®︎が少しでもお役に立てますと幸いです。

 

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琉球風水研究者/ロンジェ®琉球風水アカデミー学長 立教大学大学院修士(異文化コミュニケーション)。 沖縄国際大学経済学部地域環境政策学科 非常勤講師。 首里城や風水集落を通して、琉球王国の自然観と空間思想を研究。 ロンジェ®琉球風水アカデミーでは、風水×テーブルコーディネートを融合した講座を主宰し、伝統と現代をつなぐ実践教育を展開。 著書に『風水空間デザインの教科書』(ガイアブックス)。