ロンジェ琉球風水アカデミー、学長の東道里璃です。
2020年6月のマンスリーレポートとして、ロンジェ琉球風水アカデミーの進捗状況を公開させて頂きます。今月は、グループコンサルティングと、首里城特別講義を実施しました。
ロンジェ®️のグループコンサルティングとは
ロンジェ®️の講座では、オンラインを利用した反転教育システムを採用しています。
受講生は、会員サイトにアップロードされた動画講座を見て、課題のワークシートを一つ一つ実践していきます。
課題が出来たら、講師の元にメールを送り、講師は課題の内容に対して、メールでフィードバックをしています。
こうして、普段から学びと実践、フィードバックで、講座を進めていますが、月1回〜2回、ビデオ会議システム(ZOOM)を使って、グループコンサルティングを行い、メール相談では手の届かない、疑問や不安などを解消していきます。お1人30分程度の個別のフィードバックを、4人だと2時間かけて行います。
入学時期によって、取り組んでいるステップが違うので、先輩のコンサルを聞くことで、次に自分がどのような課題に取り組むのか、予測を立てることができます。
また、自分が過去に実践したステップに取り組んでいる方のコンサルを聞くことで、以前の答えとは違った答えが浮かび上がり、課題への取組がブラッシュアップされていきます。
4〜5人のグループでコンサルティングを行うことで、他の受講生が、課題にどのように取組み、どんなところで悩んでいるのかを知ることができます。
「自分では質問できないようなことや、気づかない部分などを情報共有できるので、他の受講生のコンサルティングを聞くのはとても勉強になる」と、グループコンサルティングは好評です。
インテリアデザインの前に、自分の人生をデザインする
ロンジェ®️の講座では、ご自宅の図面や、ご自身が業務で描いた図面を、琉球風水で新たにデザインするという課題に取り組みます。インテリアのデザインに入る前に、ライフデザインをしっかりと行います。
これは、「住宅は人生を映し出す鏡」であるため、インテリアには、その人の生き方そのものが反映されます。人生の軸が見えていないと、実際にインテリアのデザインに入った時に、方向性がブレていくことがあるからです。
ライフデザインの課題は、かなりの量があります。価値観、人生の目的、仕事の目的、好きな分野、得意なことなど、自分の内側を深堀し、人生のミッションを明確にしていきます。そして、目指す一点に向かって目標設定を行い、その目標に到達するためのタスクを細分化し、ストーリーにしていきます。
軸(コンセプト)を明確にして、そこから具体的なプランを描き、タスクを細分化していくのは、プロジェクトマネジメントの基本です。ライフデザインも、建築デザインも、インテリアデザインも、ビジネスモデルデザインも、構造は全て同じです。最も重要なのは、軸(コンセプト)の部分で、ここが定まらないと、この先のプランは、全てブレていきます。
ライフデザインの課題では、人生の目的設定と、目標設定、目標達成のための具体的プランを一旦全てやっていただきます。そして、ほとんどの場合、目標設定や具体的なプランで不具合が出てくるのですが、その理由とは、軸となる人生の目的や価値観が不明確があることが原因です。
ロンジェ®️のライフデザインのコンサルティングでは、その方の価値観の明確化と、人生の目的、仕事の目的、好きな分野、得意なことを深堀りし、「軸」の部分を探すお手伝いに、最も力を入れています。この部分は、動画を見てもらったり、メールのやりとりだけでは、前に進むことが難しいので、ビデオ会議の時間に解決していきます。
日本の学校教育では、自分の人生をデザインするということが、あまり積極的に行われて来なかったのではないでしょうか。親や社会に認められることが、目標になっていて、自分の人生の本当の目的であるミッションや、それを実現するための目標設定をしてこなかったという方がほとんどだと思います。
これでは、人生という海に漂流するクラゲのような生き方で、いつまでたってもゴールにはたどり着けません。カーナビでゴールを設定するように、自分の人生にもゴールを設定し、目指す一点に向かって走り抜ける人生をサポートしていきたいと思っています。
ライフデザインの課題を実践した受講生の方々のご感想を紹介します。
「自宅の各空間の現状分析とプランニングをする中で、既存の家具やインテリアに囚われていしまったり、いろいろな思い、思考が浮かんで、目指すインテリアの方向性に迷いやブレが生まれている感じがしていた。先生のフィードバックで、ライフデザインの重要性に改めて気づくことができた。計画がうまく進まないのは、軸となるコンセプトとのズレがあるから。ライフデザインって本当に奥が深い。ライフデザインの課題にリトライして、この先40年、50年先の自分の人生と住まい、暮らしを見つめ直し、インテリアのコンセプト設計に取り組めるのが楽しみ。」
「自分の価値観、そして好きなことと、得意なことを見つめ直すことで、日々の忙しさやライフスタイルの変化の中で忘れてしまっていた、眠ってしまっていた自分が見えてきた感覚がある。違う角度からもっと楽しく、もっと深く、これからの人生と自宅のインテリアを見直すことができそう。」
「自問自答を繰り返すことで、自分が心から大切にしたいモノ、コトに気づくことができて、心が軽くなりました。琉球風水を学び続けている理由も、自分の人生の軸にしたいからなのだということに気づいたのも、大きな収穫でした。 ブレない軸、ミッションが定まるにはまだ時間がかかりそうですが、その過程も楽しめそうです。」
インテリアのコンセプトを設計する
ライフデザインの課題を一通り終えたら、インテリアのコンセプトの設計に入ります。
まずは、現在の住宅の全体像を掴むところからスタートし、現状の課題と目標設定を行います。
インテリアのコンセプトを設計する上で、他の建築士やインテリアデザイナーと大きく違う琉球風水デザインの特徴は、住宅のゴールデンゾーンと、陰陽方位とパブリック空間・プライベート空間のゾーニングによる現状分析です。
住宅のゴールデンゾーンとは、その住宅のもっとも心地よいエリアのこと。
新築の場合には、土地の調査を1時間くらいした上で、その土地のゴールデンゾーンを探し、ゴールデンゾーンを最大限生かして、住宅の向きや間取りを設計していきます。
既存住宅の場合は、すでに建物ができあがっていますので、今住んでいる住宅で、光や風の流れと、空間の性質からもっとも心地よいと感じる場所を図面に描いてもらいます。
ゴールデンゾーンを生かし、住宅の全空間をどのように使うのか、主役になる場所を決めるためです。
そして、住宅の図面に羅盤を当て、住宅の南側にどんな空間がきていて、住宅の北側には、どんな空間がきているのが分析してもらいます。
方位と空間の相性を見てもらう理由は、太陽と風のエネルギーが、空間の性質と相性が良いが見てもらうためです。
例えば、パブリック空間であるリビングが、北側にある場合、残念ながら相性が良くありません。
しかし、相性が悪いからダメというのではなく、相性が悪い理由が、光が足りないことなので、壁紙やカーテンで、必要な陽のエネルギーを補う必要があるという方向性を出すための分析です。
この琉球風水の陰陽方位鑑定は、インテリアの実務経験者の方々に、とても人気のある鑑定法です。「方向性が簡単に出せるって、すごい」と、ご感想をいただきます。どの仕事も同じかもしれませんが、物づくりで一番重要なのは、方向性を出すこと。方向性を論理的に出すことができれば、あとは、デザイナーの方々、それぞれの個性を生かして、デザインを深堀していくことができます。
論理的に方向性を出すことで、施主様もすぐにプランの良し悪しが判断ができるため、プランを早く仕上げることにつながる鑑定法です。
LDが北側にあって光が弱い上に、内装で、黒やグレー、青を多用してしまっては、どんどん陰気が強くなり、リビングに必要な活気や明るさが失われてしまいます。
人は、今の自分と同調した空間を作ってしまうので、気持ちが落ちている時にインテリアを設計してしまうと、陰気な空間が出来上がってしまいます。
琉球風水は、今の自分よりも、未来のなりたい自分に合わせて、意図的になりたい自分になるためのインテリアを作り込んでいきます。
感覚的な好み、直感ではコントロールできない部分を、琉球風水では、意図的にデザインすることができます。
インテリアのコンセプト設計の課題に取り組んだ、受講生のご感想をご紹介します。
「ライフデザインの課題では、自分自身も知らなかった私の想いに気づくことができたのは驚きでした。人生の目標は常に意識し続けたいと思います。そして、ライフデザインの課題を終えた後に、何のために住まいを整えるか、自分がどのようなインテリアスタイルが好きなのか、今まで何となく好きだったのが 全体的にコーディネートすることを前提に考えてインテリアスタイルイメージが持てたことでスッキリしました。」
「八方位の運勢を意識しつつ空間の目的も踏まえ空間を設計する、ということはこの琉球風水インテリアデザイン講座ならでは。風水をとりいれつつインテリの調和を考えることは楽しい。空間を設計しながら風水を意識することで目標にフォーカスする力も加速するような気がします。同時に将来やりたい理想のリフォームイメージ像も徐々に方向性が見えてきて夢は膨らむ一方。ただ、一度にできないので優先順位をつけ進めていきたいと思います。」
パワースポットツアー 首里城特別講義
首里城は、2019年10月31日の火災があり、その後、コロナウィルスの感染拡大の影響による、外出自粛の要請期間が続き、しばらくの間閉鎖され、なかなか訪れることができませんした。
2020年6月1日に、歓会門が開き、6月12日から有料区域が再開場。有料区域に入ることができたのは、2019年11月1日以来、7ヶ月ぶりのことでした.
ロンジェ®️の首里城特別講義の目的は、知識として学んだ理論を、実際の現場で体感してもらうことです。風水を使いこなすためには、知識のインプットに加え、現場で氣を感じて、コントロールできる力が必要です。首里城は、風水理論の教科書のような存在なので、講義で学んだ理論を、実際に風景をみながら、体感していくことのできる、貴重な場所です。
さて、今回のロンジェの首里城ツアーのコースをご紹介します。
守礼門→園比屋武御嶽石門→円鑑池→龍譚→久慶門→寒水川樋川→歓会門→龍樋→瑞泉門→漏刻門→日時計→廣福門→系図座→下之御庭→首里杜御嶽→奉神門→御庭→正殿下遺構→龍柱→後之御庭→女官居室→世誇殿→金蔵→白銀門→寝廟殿→東のアザナ→京の内→西のアザナ→木曳門→レストラン首里杜
解説をしながらゆっくりと歩いて、2時間30分でした。
首里城へ観光に行かれる方は、ほとんどの方が、守礼門から寄り道をすることなく、まっすぐ有料区域に入り、南殿、正殿、北殿と建物の中の展示を見て、首里城を見学したという方が多いと思います。
しかし、上のルートを見ていただくと、正殿以外にもたくさんの見所があることが、お分かりいただけますでしょうか。
まず初めに訪れたのは、【首里城の水の流れを見るコース】です。
円鑑池→龍譚→久慶門→寒水川樋川(スンガーヒージャー)
水の流れの方向としては、寒水川樋川が一番高いところにあります。ここから、久慶門の両脇に水が流れ落ち、曲線を描いて、円鑑池と流れ込んでいきます。そして、円鑑池に流れ込んだ水は、一度ここで留まり、少しづつ龍譚へと流れ込んでいきます。
首里城の水の流れの構造は、自然界の水の流れの原理原則にしたがって作られています。風水では、「お金」は「水」に例えられます。水の流れの原理原則を理解できれば、お金の管理もできるようになります。首里城は、実際に、自然界の水の流れの構造を目で確認できる場所ですので、是非、意識してご覧になってみてくださいね。
沖縄の受講生の方からは、「正殿がなくなってしまって、県外から来客がいらしたら、どこに案内しようと思っていました」という意見もあり、不安があったようですが、今回の講義に出席していただいたことで、首里城には、正殿以外にもたくさんの魅力があることをご理解いただけたようで、よかったです。
有料区域にも入ることができるようになりました。現在は、火災の後の状況を見学することができます。
ロンジェ®️のイベントは、講義に加え、楽しいランチタイムが特徴でもあります。こだわりの料理を探すので、今回も、首里城周辺のレストランをいろいろ調べたのですが、コロナの影響で、ほとんどのお店がクローズでした。
今回は、首里城公園内にある「レストラン首里杜」でのランチとなりました。高級レストランというイメージはみなさまお持ちではないと思いますが、今回は、首里城の再開場を記念したスペシャルコースが用意されており、三段重に入った宮廷料理をいただきました。
お値段以上の豪華さに、びっくり。楽しいツアーの締めくくりとなりました。
最後に、参加された受講生の方を感想をご紹介します。
「暑かったですが、先生の詳しい説明を聴きながら、風や水、エネルギーを実際に感じながらの散策は本当にすごく良かったです。特に東のアザナからの景観や周囲の四神相応のエネルギーの圧巻は素晴らしかったです。祖先が素晴らしいものを造り上げたことに改めて誇りをもち、大切にしていかなければいけないと改めて感じました。今までは建物、調度品しか見てなくてすごくもったいないことしてたなと。。。これを機会に足を運ぶ回数を増やしていきたいと思います。何度も足を運ぶことで、エネルギーを感じる力も養っていきたいです😊宮廷料理もとてもおいしく、先生、みなさんとの交流、意見交換も楽しく時間が経つのもあっというまでした。次回も楽しみにしています。」
「本当に有意義な学びのひとときを過ごすことができて、先生を始め一緒に参加した皆さんに感謝感激の気持ちでいっぱいです。当日は良いお天気に恵まれ、とても暑かったのですが、首里城内を駆け抜ける風が大変心地よく、また、先生の詳細な説明を受けながらの城内散策は本当にロマン溢れるものでした✨沖縄に来てから何十回と訪れている大好きな場所ですが、今回が1番楽しかったです♪」
東道里璃 (とうどう りり)
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