ロンジェ®︎琉球風水アカデミー学長の東道里璃です。

風水空間デザイナー®︎養成講座の2022年11月の活動を、マンスリーレポートとして報告いたします。

コミュニティメンバー限定で、毎月開催しているグループコンサルティングや首里城復興イベントへの参加、メディア取材の内容などを、一部抜粋してお届けします。

このレポートを読んでいただくと、琉球風水の視点から楽しむ首里城やSDGsの考え方や、沖縄の自然と歴史、文化を家づくりと暮らしに生かすヒントが分かります。

本来の自分を取り戻すための生き方、SDGsを達成するウェルネスライフの実践法として、琉球風水をご活用ください。

一生に一度の体験 首里城「木曳式」に参列

11月3日、首里城の起工式を祝う木曳式(こびきしき)のパレードに参加してきました。 木曳式とは、建築の起工式のこと。前回行われたのは、平成の首里城が建築されたとき。おそらく、私が今世で生きている間に経験できる最初で最後の木曳式です。

首里城のイベントで参加する側になるのは、初めての体験でした。

10月22日、27日に首里城で開催した「首里城の風水  謎解きツアー」が、沖縄県の首里城復興応援イベントの採択を受けていて、その応援事業者として、今回の木曳式への参加が実現。奉祝パレードで、ロンジェ®琉球風水アカデミーのノボリを持って、首里城へと入城いたしました。

首里城のイベントやパレードは、これまで見る側でしたので、参加する側になるのは初めての体験。出演する順番や台本を見ながら、このパレードは何のためにやるのか? どんな意味があるのかと、改めて興味がわいてきました。

木曳式の由来についてはいろいろと調べ、資料を読み、講師として「木曳式とは何か」を話せるまでは理解していました。でも、実際に木曳パレードに参加することで、新しい風景が見えてきました。

パレードの先頭は、首里の弥勒菩薩「赤田ミルク神」。次に登場するのは、獅子舞です。見た目は毛がもじゃもじゃで、日本獅子舞とは全くイメージが違います。

私自身、日本人としての獅子舞のイメージは、お正月を祝う縁起ものや歌舞伎のイメージでした。沖縄の獅子舞は、動く石獅子であり、シーサーなのです。沖縄の集落で行われる伝統行事に、獅子舞があることは知っていました。しかし、実際にパレードに参加して獅子舞の役割を見てみると、列の先頭で周囲に睨みを効かせて邪気を払ってくれていました。獅子舞の起源を調べてみると、やはり中国説が強い。また一つ、沖縄と日本の文化の再発見ができました。

首里城の風水を語り合う グループコンサルティングの内容を紹介

11月の全体グループコンサルティングでは、10月に首里城で開催した「首里城の風水 謎解きツアー」の振り返りと、私の著書「琉球風水で叶うナチュラルエレガント  風水空間デザインの教科書」の感想シェアを行いました。

「首里城の風水 謎解きツアー」では、受講生と卒業生の皆さんがサポートスタッフとしてお手伝いしてくれました。スクールではこれまで何度も、受講生の皆さんと一緒に首里城を訪れ、解説を行っています。卒業生は、「何度聞いても、その時々で得られる学びが違う。毎回、新たな気づきと発見がある」と、快くお手伝いを引き受けてくれました。

首里城は、本場中国由来の王城の風水を体感できる、日本で唯一の場所。300年前の風水鑑定報告書に書かれた四神相応の風景を、いまも見ることができるというのは、世界的にも相当貴重です。

首里城は、四方を四神が取り囲み、龍脈が流れる最上の地であると、300年前の風水鑑定報告書には書かれています。しかし、その土地は狭くて起伏があり、傾いていて、土地の形状としては不安定です。

土地の持つ特性は、人に例えるなら個性・才能です。土地も子育てと同じで、その土地が元々持っている個性や才能を伸ばしてあげるような育て方をしてあげることが大切です。人に例えるなら首里城は、周りが一生懸命、守ってあげる必要がある体の弱い子。だからこそ琉球王朝時代、首里城の風水を維持するために、山・川・緑など、気脈が旺盛になる美しい自然を、政治的に守っていたのです。

ツアーに参加した受講生、卒業生の皆さんには、ご自身が首里城をガイドするなら、どの場所で、どのような説明をするかも考えてもらいながらお手伝いしていただきました。首里城の風水風景が解説できるようになると、形勢法(巒頭)の四神相応に対する知識と理解が深まります。そうなれば、別の土地や建物に行っても、四神相応の地=風水の良い環境を感じ取ることのできる応用力も身に付きます。

東京からお手伝いに来てくれた受講生は、「8年前に初めて首里城を訪れた時は、観光客に紛れて見たので、歴史的な趣もあまり感じられず、正直、観光名所としての印象しかなかった」そうです。

今回、私の解説を聴きながら首里城を散策したことで、「首里城全体の地形や配置、大きさと、四神の距離感が実際に体感できたことがとてもよかった。四神の距離感が意外と近いことにびっくり。高台にあって風が強く、その風があるから、ちょっとの火でも燃え上がりやすいのかなと感じました」と、ご自身なりの仮説をシェアしてくださいました。

確かに、山のてっぺんにお城を建てることは、見下ろす形になって風当たりが強いため、風水的には良くないとされています。首里城の風水鑑定報告書が書かれた時代の風水が、完璧なわけではありません。先人の知恵を生かしながら、その課題を検証。どう改善し、発展させていくか。それを考えることが、300年後の私たちの役割なのかもしれません。

先人たちから受け継いだ風景や自然と調和する考え方を、後世へどう伝え残していくか。その方法を考えていかなくてはいけない時期に来ていると、改めて感じています。

地元紙の巻頭インタビューで紹介されました

11月17日に発行された沖縄タイムスの副読紙「週刊ほ〜むぷらざ」で、巻頭企画の「彩職賢美」に掲載していただきました。

沖縄で活躍する女性を取り上げる企画で、30年続く歴史ある紙面です。1400人以上の女性が取材されていますが、編集部の方曰く、「首里城内で取材を行うのは、おそらく初めて」というお話で、大変光栄でした。

今は正殿のない首里城ですが、表紙の撮影は有料区域の入口、奉神門の前で行われました。これまで100回以上足を運んでいる愛する首里城での取材では、首里城への想いをたっぷり語らせていただきました。

琉球風水に出会ってからこれまでの10年、私は、住宅やインテリアの設計に特化して琉球風水をお伝えしてきました。著書「風水空間デザインの教科書」を書き終えたことで、住宅に関する琉球風水研究が一区切りつきました。

これからの10年はSDGsとウェルネスという社会的課題に視点を向け、「本来の自分を取り戻すための生き方、SDGsを達成するウェルネスライフとしての琉球風水」をお伝えしていくという、新たな目標を掲げました。

風水というと家という物質的な風水に意識が行き、風水の良い家という物質だけを手に入れようと思われる方が多いです。しかし、首里城、風水集落、琉球民家は、自然と調和する精神文化を体現したものです。

スクール事業ではもちろん、引き続き住宅設計を行いますが、精神文化が引き継がれないまま、形だけ手に入れてもその価値は理解できません。精神文化を引き継ぎ、その心のあり方と共に風水建築をご理解いただければと思います。

記事全文は、こちらをご覧ください。

https://fun.okinawatimes.co.jp/columns/life/detail/12325

受講生の実践課題より〜陰陽鑑定

受講生のご感想

スタッフとしての視点とお客様としての視点、2つのパターンで、借りているサロンの陰陽鑑定を行いました。スタッフ目線で分析すると、お客様が使わない水回りとクローゼット以外は、パブリック空間(陽)。陰陽鑑定図面に色塗りをすると、陰と陽の空間が点在しているため、落ち着かないように感じました。

また、陰陽鑑定を考慮して、施術をする部屋とお話を聞く部屋を入れ替えました。でも、その状態で使ってみて、なんとなく私自身が落ち着かず、納得のいく結果につながっていないことが気になっています。まだうまく改善策がまとまりません。

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学長 東道里璃からのフィードバック

方位の持っているエネルギーとどう調和するか。氣を感じる力が素晴らしいですね。個別運勢方位の影響を受けているのだと思います。

4種類の鑑定法を一つ一つ鑑定していきますが、答えは一つではありません。陰陽鑑定で調和をとっていくのが一般的な流れですが、個別運勢方位を土台に陰陽で調和をとってお部屋のインテリアを調えていくほうが良さそうですね。

お部屋の陰陽と使い方をしっかり見て、そのお部屋でご自身やご自身がどんな感情になりたいのかをイメージ。必要なエネルギーを得られる色や素材、アイテムを選んで調えていきましょう。ベッドを置く場所を決めるときは、頭の向きを変えてみるのも一つの手です。既存住宅は間取りを変えることが難しいのですが、方位と向き、どちらかがご本人合っていると心地よく過ごせます。

心地悪さや違和感の原因が分かれば、改善の方向性がいろいろ出せます。そして、氣を感じ取ることができる方は、その感度、判断力を高める。これが風水空間デザイン®︎講座でできることです。一般の受講生の皆さんに特に落とし込んでほしいのは、『風水空間デザインの教科書』の第1章〜第3章です。

風水はヒントに対して行動してみて、経験を重ねることで成長していくものです。改善法をいろいろ試してみながら、ご自身の感性で感じ取ったことをイメージできる世界を増やしていきましょう。

次の風水空間デザイン®︎講座の開校は、2023年2月です。

今月、そして2023年1月に風水空間デザイン®︎講座体験セミナー&勉強会を開催いたします。参加をご希望の方は、下の左側のバナーをクリックして内容を御確認の上、資料請求をお願いします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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東道里璃【Lily Todo】 株式会社ロンジェ 代表取締役 立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士 著書「琉球風水で叶うナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書」(ガイアブックス刊) 東京世田谷区出身。成蹊大学経済学部卒。財団法人日本道路交通情報センターに入社し、JARTIC道路交通情報キャスターとしてNHKテレビ、J-waveなどに出演。夢を叶え、充実した人生であったが、忙しい生き方に疑問を抱く。「自然が好き」という価値観に素直に生きることを決意し、退職してニュージーランドへ。1年間、スクーバダイビング、スノーボード、トレッキング、アフタヌーンティーの旅に出て、東京の経済優先の価値観が音を立てて崩れる。「豊かさとは一体なんなのか?」を自分に問いかけるきっかけとなる。帰国後、立教大学大学院へ進学。在学中、乗馬の練習中に落馬して骨盤を骨折し2ヶ月入院。うつ病になるも、なんとか修士論文を書き上げ異文化コミュニケーション学修士号取得。卒業後、新築注文住宅の設計で風水との運命の出会い。しかし、設計は失敗。理想の未来を描けない東京の土地を離れ、2011年沖縄の離島へ移住。沖縄が東京から南西方位にあり、引っ越しのタイミングに風水的大吉方位だったので、風水の効果とやらを実験してみたかった。沖縄最初の新居は、築180年の琉球民家。離島の集落で王朝時代の風水集落に出会い、人生の使命を見つけたと確信して琉球風水師に転身。過去の新築住宅設計失敗の理由を徹底分析。2012年、親族も友人も誰も知り合いのいない宜野湾市で、琉球風水スクールを立ち上げる。ブログによる情報発信が新聞編集者の目に留まったことを機に、沖縄タイムス系新聞コラム通算80本以上執筆。有名企業・団体からの依頼でセミナー講師を務め、参加者の数は1000人以上に。新築住宅や商業空間の現場でも風水デザインを監修。2022年『琉球風水でナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書』出版。現在、聖地の点在する南城市の風水集落に住み、オンライン&対面のハイブリッド型のスクール、ロンジェ琉球風水アカデミー運営。少人数制の個別対応で、受講生に寄り添い、ひとりひとりの価値観にあった土地選び、家選び、室内装飾、生き方を一緒に考えている。県内の大学でも非常勤講師を務める。 「生き方に迷ったら、リセットボタンを押してみよ。人生はゲームさ。何度でもリスタートできるよ」 特典付きニュースレター「琉球風水インテリア通信」配信中 https://longe.jp/newsletter/