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住まいは思想のかたち──琉球民家に宿る風水的ゾーニング哲学

琉球民家には、長い歴史の中で培われた風水思想が巧みに息づいています。自然の風や光を活かし、心地よい暮らしを生み出す空間設計は、現代の住宅づくりにも多くの示唆を与えてくれます。 本記事では、琉球民家に見られる風水的ゾーニングや風と光の調え方を解説し、伝統の智慧が現代へつながる視点をご紹介します。 自然と共生し、暮らしを調えるための風水の知恵が、住まいのかたちとなって表れている様子をぜひご覧ください。

第1章|王朝時代の風水都市計画と集落設計

― 自然と調和する「南向き」と、屋敷を抱くフクギの思想

琉球民家を理解するためには、「民家だけを見る」のではなく、
その民家がどのような都市構造や思想空間の中に置かれていたのか、という“背景”から捉える必要があります。

なぜなら、琉球の住まいは王朝時代の風水都市計画の中で生まれた、集落という思想ユニットの一部として設計されていたからです。
すなわち、個々の家は“個人の自由な建築”ではなく、自然と調和する集団設計の中で調えられた空間だったのです。

「四神相応」と「抱護」の思想

琉球の集落設計には、中国の四神相応思想が応用されました。
背後に山(玄武)、前に水(朱雀)、左に青龍、右に白虎という構造です。

琉球ではこの思想を、屋敷全体を“抱護”するというかたちで展開しました。
それが、フクギや琉球松などの常緑樹を用いた防風林=結界としての抱護林です。

この抱護には次のような意味が込められています:

  • 台風などの強風から家を護る
  • 夏の風をやわらげ、涼風として家へ導く
  • 外部からの視線を防ぎ、暮らしの静けさを守る
  • 神聖な氣が宿る結界として、空間の清浄を保つ

このように、抱護は「防風林」という機能にとどまらず、
氣を調え、浄化し、蓄積する“氣のフィルター”としての役割を担っていました。

都市構造と民家の関係性

このような風水思想の中で、琉球民家は**土地の氣に調和する空間として設計された「氣の器」**だったと言えます。

現代のように「南向きの土地を探す」必要はなく、
最初から土地全体が風水に適うよう造成されていたため、すべての家が自然と調和した理想的な立地を得ることができました。

つまり、王朝時代の琉球では「特別な家」だけが風水住宅だったのではなく、
すべての家が、風水の思想にかなう民家だったのです。

現代にこの知恵を活かすためには、デザインや形だけを見て建築様式を模倣するのではなく、
「自然と調和する住まいとはどうあるべきか」という思想を、自分の暮らしに引き寄せて考える視点が必要です。


第2章|琉球民家の玄関 氣の出入口 ―― 門口(かどぐち)とヒンプン

敷地に入る「氣」の第一関門をどう調えるか

琉球民家には、現代住宅のような玄関がありません。屋敷の入口である「門口」が玄関に該当する場所です。この「門口」は、氣の流れを司る最初の“結界”として、非常に重要な意味を持っていました。建物の中心となる仏壇を基準に、氣の流れと方位を読み、門口の位置が決定されていたのです。

ヒンプン:氣を調える「屏風」

門を入ってすぐ目の前に設けられるのが、ヒンプンと呼ばれる目隠しの壁です。漢字では「屏風」と書かれます。

ヒンプンの主な役割は以下の通りです:

  • 氣の直進を防ぎ、やわらかく折り曲げる
  • 屋敷の内と外の間に“緩衝帯”を設ける
  • 視線を遮り、プライバシーと静けさを守る
  • 良い氣を屋敷に留め、悪い氣を防ぐ「結界」としての機能
  • パブリック空間、プライベート空間への動線を分ける機能

特に、外からの氣が門を抜けて一気に仏壇に直撃するのを避けるため、
ヒンプンで氣を左右に分流させ、“S字カーブ”を描くように氣を流すのが理想とされました。

この緩やかな氣の流れこそが、
住まいの中に調和と静けさ、そして安寧な時間をもたらしてくれるのです。

氣の道筋と動線が一致する

ヒンプンを中心に左右へ分かれた氣の流れは、
ちょうど**家族用(左)と来客用(右)**の動線と一致します。

  • 右側(東〜南東):表座への動線。清々しい陽の氣の流れ。来客・神仏を迎える空間。
  • 左側(北西〜西):裏座や水回りへの動線。落ち着いた陰の氣の流れ。家族の暮らしの空間。

氣の流れと人の動きが重なるように設計されており、
これが琉球風水におけるゾーニングの原則ともいえるのです。

門・ヒンプン・仏壇の一直線を避ける設計

仏壇は家の中心付近に置かれ、そこから氣の重心が構成されます。
門から仏壇までが一直線上に並ぶと、外からの氣が一気に流れ込み、悪い氣が入り込むと考えられました。

そのため、ヒンプンで氣の流れを折り返し、ゆるやかなS字カーブを描くように氣路を調えることで、
氣が穏やかに巡り、屋敷の中に氣が定着する設計が徹底されていたのです。

植物の氣を迎える「門口」設計

門口には、必ずといっていいほど緑が植えられています。
フクギやガジュマルなどの常緑樹、あるいは花の咲く低木などが添えられ、
門口に「生氣(しょうき)」=命ある氣を宿す工夫がなされていました。

植物の氣は、陽光や水と結びついて空間に浄化力をもたらし、
訪れる人の心も穏やかに調えてくれます。

シーサー:悪い氣を跳ね返す守り神

門口や屋根の上に置かれるシーサーもまた、風水の考え方に基づいています。
建物に入ってこようとする「殺氣(さっき)」を睨みつけ、結界の役割を果たします。

赤瓦の職人が家が出来たことに対する“お祝い”として贈ったというエピソードもあり、
住まいに入ろうとする悪い氣から、家を守護する存在として今も親しまれています。

琉球民家の「門口」と「ヒンプン」は、氣の出入りと静けさを調える“場の設計装置”でした。

ここに息づくのは、
「良い氣を招き入れ、悪い氣を防ぎ、場の秩序を保つ」という風水の根本思想です。

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次章では、この氣の分流に沿って展開される「表座(パブリック空間)」の風水設計を見ていきましょう。


第3章|陽の空間──表座の設計思想 現代住宅のリビングの役割

一番座:最も格式高い東南の陽の空間
二番座(仏間):家の太極に宿るご先祖の氣
客間、仏間、居間の三位一体的空間と障子による氣の流動

琉球民家の前面にある「表座(おもてざ)」は、最も良い氣が満ちる陽の空間とされました。
家の顔とも言えるこの場は、神様、ご先祖様、来客を迎え入れるための格式ある空間です。

一番座|神聖なる東南の間

表座の向かって右手、東南の隅に設けられる「一番座」は、最も格式が高い座敷。
朝日が差し込む神聖な方角に位置し、賓客をもてなす空間として設えられました。

床の間には掛け軸や三線が飾られ、自然光の中で心を鎮める演出がなされていました。
この座に座ることで、空間の氣の中心と一体になるような感覚が得られます。

写真に写る東道里璃が座るのは、この一番座の南側の雨端(あまはじ)と呼ばれる、日本の縁側のような空間。
風と光が交差する清らかな空間です。

二番座(仏間)|住宅の太極に宿る氣の中心

一番座に隣接する二番座には仏壇が設けられました。
仏壇は家の中心「太極」に近い位置に置かれ、ご先祖の氣が安定し、家全体を見守るよう設計されています。

風水では、氣のバランスが整う「太極」は住まいエネルギーが最も集まる場所。
この場に仏壇を配することは、暮らしと精神性の調和を図る設計思想の表れです。

三位一体の構造と氣の流動を調える障子

一番座・二番座、そして三番座(居間)が連なる表座は、障子で仕切られながらも、開け放つことでひとつの大空間になります。

この可変的な構造により、氣の流れが場面に応じて自在に調えられました。
来客時は空間を広くとりながら、障子を閉めることで個室のように使うこともできました。
空間と氣を調える知恵が、日常に生かされていたのです。

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琉球民家の風水と、琉球民家の風水のエッセンスを現代住宅に活かす方法を新聞コラムで執筆しています。

次章では、家の陰の領域──台所と裏座へ。
暮らしを支える氣の循環の仕組みを読み解いていきます。


第4章|火と調える台所──氣を巡らせるカマド

火と風の調和設計:カマドの煙がつくる氣の循環
火の神と祈りの場としての台所

表座が“陽”の氣を迎える空間だとすれば、台所は“火”の氣を扱う繊細な場所。
西の一角に設けられたこの空間は、日常の調理にとどまらず、家の氣の循環をつくる重要な役割を担っていました。

琉球民家の台所には、「カマド」があります。
火の神(ヒヌカン)を祀る場として、女性たちはここに祈りを捧げてきました。
台所は、生命を養う場所であると同時に、神聖な場でもあったのです。

カマドの火がつくる氣の流れ

関西大学の研究チームによる調査では、中村家住宅のカマドを焚くと、
暖まった空気が屋根裏に上昇し、家全体に氣の流れを生み出すことが明らかになっています。
これは、**自然換気と熱の移動による“氣の循環装置”**とも言えるものでした。

台所の壁面には小さな開口部が設けられ、風を調整しながらも、火があおられすぎないよう設計されています。
煙突がないにもかかわらず、熱と氣がうまく外へ流れ出る知恵が詰まっています。

火の氣と祈りの氣を調える

カマドは調理器具としての機能はもちろんですが、
その火は、家族の命を支え、氣を温め、空間を浄める力を持っていました。

特に女性にとって、カマドは日々祈りを捧げる神聖な場でした。

また、火と風のバランス設計は、災害対策とも直結していました。
風が入りすぎれば火災のリスク、風が足りなければ煙がこもり命を脅かす。
だからこそ、風の通り道を熟慮したカマドの位置と構造が生まれました。

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次章「第5章|陰の空間──裏座と夜の氣の設計」では、
この“火”の氣と対をなす“陰”の氣の設計へと続いていきます。


第5章|清らかな水の氣──水まわりの配置と暮らしの知恵

目に触れず、暮らしを支える氣の動線

琉球民家における「水」は、命をつなぐ根源であると同時に、氣の流れに大きな影響を与える存在です。

台所のかまどで火を扱い、水がめや井戸で水を扱う。
この「火」と「水」は、共存と調和の関係にあり、住まい全体の陰陽バランスを繊細に調えています。

水まわりの設計思想では、来客の視線が届かないプライベートな位置に、
清らかな氣の流れを確保できるよう工夫されていました。

傾斜地の智慧──水の流れを読む

琉球風水では、敷地にわずかな傾斜を持たせ、
北東から南西に向かって水が流れるように設計されていました。

これにより、雨水や生活排水は母屋の下を通らず、住まいの氣を濁すことがありません。

井戸と水がめ──氣を蓄える静かな場

井戸や水がめは、主に敷地の西側や北西側のプライベート空間に配置されました。
門口から見てヒンプンの左側、家族の動線上にあり、来客からは目に触れにくい位置です。

母屋の仏間や客間からも見えない場所に設計されており、
日常の生活の中で、静かに氣を補い、蓄える「陰の場」として機能していました。

水道のない時代、屋外に置かれた水がめは、台所のすぐそばにあり、
洗い物や炊事に使われました。井戸の周りには琉球石灰岩が敷かれ、
野菜や魚を洗う場としても活用されていたことがわかっています。

首里などの井戸がない地域では、湧水を汲んで水がめに蓄え、生活用水としました。
こうした水場の構成からは、風水的にも機能的にもよく考え抜かれた設計がうかがえます。

方角よりも、見せないことで氣を守る

現代住宅においても、水まわりの設計は住まいの快適性を左右します。
琉球民家では、あえて水場を「見せない」ことで、住まいの氣を調えていました。

自然の氣の流れに逆らわず、静かに水と向き合う設計は、
私たちの暮らしにも取り入れられる、見えない美意識の表れです。

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次章では、さらに「陰の空間」──トイレへと進みます。


第6章|陰の氣を調える──トイレの配置と風の設計

清らかな水の氣から、さらに陰の空間へ

琉球民家では、命を支える水の氣を「目に触れない場所」に調える智慧がありました。
その流れを受けて、次に注目したいのが「トイレ」の設計です。

「臭い」や「汚れ」といった否定的なイメージを持たれがちな空間も、
自然と調和させることで、氣のめぐりを保ち、健康的な住まいを築くことができます。

季節風を読む──自然の風を設計に活かす

南側に向いている琉球民家において、トイレは敷地の左手奥(西〜北西)に配置されていました。
これは、南〜南西から吹く夏の風、そして北〜北東から吹く冬の季節風、
その両方を受け流すための設計です。

特に夏は、トイレから発生する「陰の氣(臭気)」が、家族が集う母屋の空間に流れ込まないよう、南側に向いている家にとっては風下に当たる北西側が理想とされました。

これは偶然の配置ではなく、風の性質と方角の力を熟知したうえでの、
風水的かつ実用的な判断だったのです。

高低差で氣を導く──流すことは、守ること

また、敷地の高低差も陰の氣を制御する大切な要素でした。
琉球風水では、北・東が高く、南・西が低い土地が理想とされ、
水や臭気は自然と屋敷の外へと排出されるように設計されていました。

これは、衰退した「陰の氣」を積極的に「流す」ことで空間を守る、という思想でもあります。

食を生む場としてのトイレ

琉球民家のトイレの多くは、いわゆる「豚便所」と呼ばれるものでした。
人間の排泄物を豚が食べ、それが家畜として育ち、食となって家庭に還る。
トイレは「出す場」であると同時に、「命を巡らせる場」でもあったのです。

その意味で、トイレは清潔であるべき場所であり、
風水的にも極めて重要な「氣の交差点」でした。

単なる衛生設備ではなく、自然のサイクルとつながる場所として、
その配置と環境は慎重に調えられていたことがわかります。

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次章では、陰の氣が流れる空間の中でも最も静謐な場所――
裏座と夜の氣の設計へと進みます。
涼やかな風が降りてくる構造や、天井の高低差に隠された風水の仕掛けを、
現代住宅へのヒントとしてひもといていきます。


第7章|琉球民家の裏座に学ぶ「陰」の空間美ー風水から考える寝室の間取り

静けさを宿す方角の北側に配置 寝室に使われた空間

琉球民家の裏座(うらざ)は、母屋の奥、北側に配された空間。
日照の少ないこのエリアには、光ではなく「静けさ」と「落ち着き」が宿ります。
直射日光を避けることで、空間の氣は柔らかくなり、
人の心を鎮めるような場となります。

表座が客を迎える「陽」の場であるのに対し、裏座は家族がくつろぎ、
眠り、癒される「陰」の空間。
琉球風水では、この陰陽の調和こそが住まいにとって大切な基盤であるとされました。

家族の眠りを支える、涼やかな風のしくみ

中村家住宅に代表されるように、裏座には独特の構造が見られます。
裏座の天井は、表座よりも低く設計されており、その高低差によって
屋根裏にたまった夜の冷気が、自然と裏座へ降りてくる仕組みとなっています。

これは、まるで天然のクーラー。
季節の風と空気の流れを読み、暮らしに取り込むという、
風水の智慧が建築に活かされていたのです。


琉球風水と枕の向き 西枕と東枕

風水の仕事をしていると枕の向きについてよくご相談を受けます。琉球には太陽信仰が根づいており、太陽が昇る神聖な方位の東(アガリ)に、枕を向けて寝る習慣がありました。また、家から死者が出た場合、表座の二番座の仏間に寝かせ、物事の終わりを表す西(イリ)の方位に頭を向けました。そのため、「西枕は良くない」という風習が今も沖縄に残っています。

これまで本ブログを読んでいただいたように、昔の琉球民家はどの家も南向きでしたので、向きや間取りが同じなら、方角中心の判断で問題ないかもしれません。しかし、現代の住宅事情では応用力が必要です。「なぜ、西向きがいけないのか」、その意味を理解した上で、ご自身の家にはどう応用できるのかを考えてみてください。枕の向きにつきましては、以下の関連記事も参考になさってください。

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琉球民家の風水と、琉球民家の風水のエッセンスを現代住宅に活かす方法を新聞コラムで執筆しています。


まとめ|伝統に宿る智慧を、これからの住まいへ

琉球民家には、風と光、そして人の暮らしに寄り添う
風水の設計思想が随所に息づいています。

門口(かどぐち)から裏座に至るまで、
すべての空間が「氣」の流れを調えるために緻密に設計され、
自然と共鳴しながら、人が心地よく暮らせる空間を形づくっていました。

たとえば、

  • 門とヒンプンが氣を受けとめ、守る結界となる
  • 陽の氣に満ちた南側の表座が、神仏や来客を迎える
  • 火と風を調える台所が、家全体に氣を巡らせる
  • 水場やトイレの配置が、陰の氣を管理する
  • 裏座では、陰の氣に包まれて心と体を休める
    こうした全体構成が、住まい全体のバランスを支えています。

琉球民家は、自然まかせではなく、
自然とどう「調えるか」を徹底的に考え抜いた住まいのかたちです。

私たちがこれからの住まいづくりを考えるとき、
その姿勢こそが、もっとも大切なヒントになるのではないでしょうか。


関連記事のご案内

本記事でご紹介した空間ごとの設計思想やゾーニングについては、新聞連載「琉球風水とアロマですっきり」「琉球風水で心地よい家づくり」でもテーマ別に深掘りしています。現代住宅への応用アイデアや新築住宅を設計する視点とともにまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。

タイムス住宅新聞コラム

本記事は、著書『風水空間デザインの教科書』(ガイアブックス)第2章「琉球王国の風水」(p.48–61) をもとに構成しています。
より詳しい事例やイラスト入りの解説は書籍でもご覧いただけます。


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琉球風水研究者/ロンジェ®琉球風水アカデミー学長 立教大学大学院修士(異文化コミュニケーション)。 沖縄国際大学経済学部地域環境政策学科 非常勤講師。 首里城や風水集落を通して、琉球王国の自然観と空間思想を研究。 ロンジェ®琉球風水アカデミーでは、風水×テーブルコーディネートを融合した講座を主宰し、伝統と現代をつなぐ実践教育を展開。 著書に『風水空間デザインの教科書』(ガイアブックス)。