ロンジェ®︎琉球風水アカデミー学長の東道里璃です。
風水空間デザイナー®︎養成講座の2022年12月の活動を、マンスリーレポートとして報告いたします。
コミュニティメンバー限定で、毎月開催しているグループコンサルティングの内容や東京でのセミナー開催、メディア掲載などを、一部抜粋してお届けします。
このレポートを読んでいただくと、家の心地悪さの「原因」が、論理的にわかる空間分析の方法や、四緑木星の運気を効果的に取り入れる風水テーブルコーディネートのコツが分かります。
自然と調和した心地よく、美しいウェルネスな住宅を手に入れるヒントとして、風水空間デザイン®︎をご活用ください。
家の心地悪さの「原因」が論理的にわかる グループコンサルティングの内容を紹介
12月のグループコンサルティングでは、「家が何となく心地悪い」と感じている「原因」が論理的かつ視覚的にわかる、氣の流れの鑑定について解説とワークを行いました。
「氣の流れの鑑定」は、風水空間デザインで最も優先順位の高い鑑定法。形勢派風水のパワースポットをつくり出す基本的な考え方である、「四神相応」をベースにしています。
四神相応の基本は、背後を「亀」の甲羅のような固いもので守られ、左には躍動する「龍」、右にはいつでも飛び出せるように控えた「白虎」が守る。そして、前方は鳳凰が飛び立てるような開けた空間を確保するイメージです。四つの成獣に抱き守られた中心が、パワースポット(龍穴)です。
レクチャーでは、中国の紫禁城、韓国・朝鮮王朝の王宮である景福宮(キョンボックン)、そして沖縄の首里城を例に、四神相応と風水景観について解説。日本で唯一、本場中国由来の王城の風水を今でも体感できる首里城を二重、三重に守る四神と、風水を維持するための地理的な条件を一つ一つお話しました。
王城の風水というと壮大な世界に感じられますが、四神相応の考え方は入れ子構造。少し視点を変えるだけで、現代の家づくりに応用できます。住宅の間取り設計はもちろん、家具のレイアウトで四神に守られる環境をつくることができます。その肝になるのが、「氣の流れの鑑定」です。
目には見えない氣の流れですが、実は、図面に描いて見える化することができます。風水空間デザインの氣の流れの鑑定では、5つの氣の流れを看ていきます。
氣の流れを大別すると、「自然の氣」と「人工的な氣」の2種類があります。自然の氣とは「光」「風」「水」の流れ、人工的な氣とは「生活動線」「視線」の流れのことです。
自然の氣の流れを看ると、住宅が周辺環境と調和しているかを読み取ることができます。また、人工的な氣の流れを看ることで、暮らし心地の良さが読み取れます。
この5つの氣の流れを、住宅の図面に描いて見える化することで、なんとなく心地悪いと感じている「原因」がわかります。そして、この5つの氣の流れが調うことで、生活の質の高いウェルネスな空間になります。
ワークでは、ロンジェ®︎オリジナルのサンプル図面を使って、受講生一人一人が実際に5つの氣の流れを描き、感じたことをシェアし合いました。サンプル図面をご覧になるとものすごくシンプルで、一見しただけでは「普通の設計と何が違うの?」と思われるかもしれません。しかし、氣の流れを描いてみると、その特長がよくわかります。
新築を計画している施主の受講生は、「南側の植栽からすり抜けてきた風が窓から心地よく入り、光もたっぷり。水廻りすべてに窓があって、風の流れによってにおいや湿気が外に出ていく造りになっていて、いいなと思いました。階段の配置も、水廻りのよどんだ氣が2階に行かないように工夫されている。内覧に行くときの参考にしたい」と、お話していました。
インテリアコーディネーターとして活躍する卒業生は、「玄関からリビングへ、S字の曲線を描く氣の流れが穏やか。ソファとデスクは背後が壁で、四神相応の安心感のある配置。デスクスペースとダイニングは、緩やかにつながっていて、使いやすそう。氣の流れをしっかり図面に書き込んでみたうえで、現場での体感を軸に調えることで、家は心地よくなると改めて思いました」と、ご自身のお仕事をイメージしながらシェアしてくれました。
氣の流れは、何度も繰り返し実践し、体感し、考え、検証することで鑑定力がついていきます。氣の流れの鑑定は、著書「琉球風水で叶うナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書」の第1章、第3章で解説しております。氣の流れが整った心地よく、美しいウェルネスな住宅を手に入れるツールとして、役立てていただければ幸いです。
東京で琉球風水セミナーを初開催!
12月11日、東京・銀座で著書の出版記念イベントを行いました。県外で初めての琉球風水セミナーです。
会場は、沖縄のアンテナショップ、銀座わしたショップ本店。「首里城の風水思想をあなたの家に」というテーマで、首里城を事例に、オリジナルの絵図面を使ってその風水を解説しました。
風水景観とは、思想が体現されたものです。首里城を起点とする昔の首里の街は、経済性や効率性ばかりが優先されることなく、何を見て暮らすのか、住む人の美意識が優先された街づくりが行われていました。戦前の沖縄を訪れた日本を代表する美学者・柳宗悦は、首里の街の美しさを「真に活きた庭園の都市」と絶賛しています。
どのような考え方から首里城はつくられたのか。そして、首里城が首里城であるために、これからの未来に何が必要なのか。さらに、首里城の風水思想を現代住宅に取り入れ、琉球の美学に学ぶおもてなし空間のつくり方についてお話ししました。
ディスカッションタイムや、琉球風水の「氣の流れの鑑定」が体験できるワークショップを通して、参加者同士が交流できる時間もとり、新たなご縁も生まれるなど、心あたたまる一日となりました。
琉球風水を東京でお話するのは初めてのことで、不安いっぱいでしたが、1日3回の講演、全て満席。たくさんの感想もいただくことができました。
〈参加者のご感想〉
- 専門家のお話がリアルに聴け、ワクワクしました
- 日常の空間を分析、改善したくなりました
- 壮大な話から実用的な話まで盛りだくさんで、おもしろかったです
- 講座自体はもちろん、参加者と意見交換できたことがよかった。自分とは違う視座、意見に触れることで、認識が広くなった
当日は、東京近郊に住む私の友人がかけつけてくれたり、オンラインでしかお話したことのなかったスクール受講生の皆様にもお会いでき、とても幸せな時間を過ごすことができました。
セミナーを主催してくださった出版社ガイアブックス様、そしてご参加いただいた皆様に、改めて、心より感謝申し上げます。
地元紙で、新年の風水テーブルコーディネート
12月30日、沖縄タイムス副読紙「週刊タイムス住宅新聞」の年末年始特集号で、風水思想を込めたテーブルコーディネートの特別コラムが掲載されました。
2023年は、九星では「四緑木星」が中心に入る年です。「四緑木星」は、方位の定位置が南東にある星で、木の芽が成長して、立派な大木になるという意味を持ち、才能運、仕事運、財運をつかさどります。
「四緑木星」の運気を効果的に取り入れることができるよう、クロスの色やテーブル装花などに、風水を取り入れてコーディネート。テーブルの中心には4つの酒坏を並べ、お酒を飲み交わすことをイメージしております。具体的な実践法は、新聞記事をご覧いただけますと幸いです。
「四緑木星」テーブルコーディネートの記事は、こちらからご覧いただけます。https://sumai.okinawatimes.co.jp/commons/special/detail/17772
タイムス住宅新聞での年末年始号のコラムがスタートしたのは2013年、「四緑木星」の年でした。「九星が一回りする9年間、執筆を続ける」ことを目標に書き続け、2021年の五黄土星で、目標を達成しました。その紙面が発行された時、達成感と同時に目標も失いました。
でも2022年1月にテーブルコーディネートの本に出会い、西洋のテーブルコーディネートと日本の伝統文化の融合にご尽力されている丸山洋子先生に入門。神戸へ1年間のレッスンに通うことを決めたことで、「年末には、風水でテーブルコーディネートのコラムを書く」という目標が生まれ、新たな一歩を踏み出すことができました。
この1年でテーブルコーディネートの基礎を身に着け、暮らしを彩るテクニックが一つ増えました。このテーブルコーディネートのスキルを活かし、今後は、紅型、やちむん、琉球漆器を主役に、「琉洋折衷テーブルコーディネートの世界を確立する」というさらなる目標ができました。
テーブルコーディネートはインテリアコーディネートの縮図です。
インテリアコーディネートの実践は新築やリフォームの時などに限定されますが、テーブルコーディネートなら、毎日の暮らしで実践できます。自然に畏敬の念を抱き、自然と調和することで、ゲストに快適に過ごしてもらう空間をつくる。それが、琉球風水の空間デザインです。
琉球風水空間の特長は目には見えない心地よさ。琉球の美学にふれ、優雅に暮らせたらどれだけ幸せでしょうか。
美しいだけでなく、感覚を研ぎ澄まし、目には見えない世界までも心地よさを追求する。そんな、おもてなしスピリットあふれる空間づくりを、2023年は、テーブルコーディネートの世界でも表現できればと思っています。
小さな夢を一つ一つ実現していくことで、実績が積み重なり、新たな夢へと繋がっていくものです。周りの方々に支えがあってこその夢実現ですが、その一歩は、自分で心に決めること。自分との約束を守ることで、夢が叶います。
風水空間デザイン®︎講座の開校は、2023年2月です。
現在、風水空間デザイン®︎講座体験セミナー&勉強会を開催中です。参加をご希望の方は、下の左側のバナーをクリックして内容を御確認の上、資料請求をお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
東道里璃 (とうどう りり)
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