ロンジェ®︎琉球風水アカデミー学長の東道里璃です。

風水空間デザイナー®︎養成講座の2022年3月の活動を、メルマガ登録者様限定のマンスリーレポートとして報告いたします。

コミュニティメンバー限定で、毎月開催しているグループコンサルティングや、風水空間デザイナー®︎試験の内容、受講生からの相談に対する私からのフィードバックなどを、一部抜粋してお届けします。

このレポートを読んでいただくと、風水の良さをうまく伝える写真撮影のコツや風水空間デザイナー®︎の役割、琉球風水を取り入れたスッキリ美しいの模様替えのヒントまで分かります。

ご自宅に風水を取り入れ、より美しく、エネルギーの質の高い空間にするためのアイディアとして、お役立てください。

風水のを分かりやすく説明できる「魅せる」写真! グループコンサルティングの内容を紹介

2022年3月の全体グループコンサルティングでは、風水の良さをうまく伝える写真撮影のポイントをレクチャーしました。その一部をご紹介します。

ご家族やお友達に、風水の特徴や良さを伝えようとしても「なかなか伝わりません」「困りました」というお話をよく聞きます。特に、氣の流れなどは感覚的ですから、腑に落ちる説明をするのは私でさえ非常に苦労するところです。

そんな風水の説明を、分かりやすく手助けしてくれるのが写真です。私は沖縄の住宅専門新聞で、これまで 50本以上の記事を書いてきました。記事に掲載する写真も、ほとんど自分で撮影しています。その経験があるので、カメラマンに依頼して風水インテリアの写真を撮ってもらう場合も、的確なディレクションが出せるようになりました。

自分が説明したいものを、説明したいアングルから撮れるようになる。それは一つの技術であり、学びです。それでは、私がディレクションしてカメラマンに撮影してもらったお部屋の写真を使って、撮影コツと琉球風水のポイントをお伝えします。

こちらの写真は、ベッド回りの寄りのショットです。家具や柱の角など、尖った形状で不安を感じる鋭い氣を生じる「鬼角」の処理の方法と、陰陽バランスを考慮したファブリックコーディネートの説明ができます。

◆美意識あふれる「鬼角」の隠し方

一般的な住宅では、枕元に鬼角があることが本当に多いです。こちらのお部屋はマンションの一室で、枕元の横に壁の張り出しがありました。鬼角が寝ている体に向いていると、怪我などの不安を感じるため、健康上あまり良くありません。

張り出した部分の角は、受講生ご自身でモールディングを貼ってカバーすることで、鋭い氣を和らげています。見た目の美しさをきちんと考えながら、安心して健康に過ごせる環境をつくっている例です。

◆彩度抑え、ぐっすり眠れる空間に

クッションもすごく素敵で、きれいに整っています。眠る部屋という機能から、ぐっすり眠るために必要な気持ちを考えると、「落ち着く」「穏やか」「癒し」です。得たい気持ちに合わせた、インテリアの色や柄を選ぶときに力を発揮するのが、陰陽鑑定です。こちらのお部屋は、壁紙のブルーを主役に陰陽のバランスを考慮。同じブルーでも彩度を抑えた柔らかい色、濃い色、華やかな柄を用いて、穏やかに陽の氣を補っています。

◆集中できる机の配置

こちらは、机の配置にフォーカスした寄りのショットです。ベッド越しのこのアングルだと、机に座った時に、ベッドが視界に入らない配置になっていることが分かると思います。それが、集中して仕事や勉強ができるポイントです。

また、窓がデスクの横にあってサイドから光が入ってくるため、手元も明るいです。視線と光の流れを意識した家具配置の特徴をお伝えできます。

◆寝ている時も安心 ベッドの足元側にドア

こちらは、部屋全体の中でのベッドと、ドアの位置にこだわって撮影したショットです。ベッドの頭が壁に向いていて、足元側にドアがありますよね。このアングルは、眠っている人の視点で撮ったものです。眠っている前方にドアがあると、誰か入ってきてもすぐに分かるので、安心です。氣の流れが整い、守られた安心感を得られる理想的なベッドの配置を説明するのに、ものすごく説得力があります。

画像を切り取る力と、それを言語化して説明する力は、風水の良い空間を手に入れるために、とても大切な能力です。家族の理解を得る、一緒に家づくりをしていただく建築士やインテリアコーディネーターに、風水の要望をきちんと伝えるうえでも、必ず力になります。

風水の心地いい空間づくりを分かち合っていくためのアウトプットの方法として、ぜひ写真をご活用いただければと思います。

風水空間デザイナー®︎第1号が誕生♡

3月の全体グループコンサルティングでは、風水空間デザイナー®試験のプレゼンテーションも行われました。受験者は見事、合格。第1号の風水空間デザイナー®︎が誕生しました!

試験に臨んだのは、駆け出しのインテリアコーディネーターAさんです。住宅のコンセプトメイキングと風水家具レイアウトの設計業務ができる、「ブルーランク/家具レイアウト」を受験されました。

20分のプレゼン 提案を凝縮して伝える

建築・インテリアにおける風水設計の、全体的な方向性のディレクションを行うのが風水空間デザイナー®︎です。風水空間デザイナー®︎養成講座では、4種類の風水鑑定図面と、風水鑑定報告書のテンプレートをお渡しします。受験生はそれらを活用して、課題として選んだ空間の現状分析を行い、改善策と方向性を提案。試験となる20分のプレゼンで、そのポイントを抽出して伝えます。

風水空間デザイン™️による建築・インテリア設計の大きな特徴は、周辺の自然環境と施主様の思いに寄り添い、トータルな調和を重視することです。

養成講座の前半で行う風水鑑定は、医療で例えると診断・検査です。

お客様の現状、つまり、なぜその空間に満足していないのかという理由を、風水鑑定を行うことで明確にします。そして後半のデザイン提案が、処方箋を出す、または治療の方向性を出す部分に当たります。

Aさんが試験課題として選ばれたのは、ご実家のリフォームプランでした。プレゼンでどのようなワークシートを使って、どのようなポイントを話すのか。その組み立ては、受験生にお任せしています。Aさんは「説明するポイントを絞ることが、一番難しかった。どのポイントをお伝えすれば聞いているお客様が分かりやすいかを考えながら、流れを考えました」と、話していました。

プレゼン前半は、「氣の流れ」「陰陽」「個別運勢方位」「八方位」の4つの鑑定による診断結果の解説です。Aさんは氣の流れの鑑定で、ビフォー・アフターの鑑定図面を対比。課題となっている部分と、それを改善するための具体的な提案を、丁寧に説明していました。四神相応の考え方に基づいて家具レイアウトを変えることで、氣の流れがどう変わり、どのように心地よくなるのか。それが実に分かりやすく伝わる設計プランの提案になっていたのが、印象的でした。

後半は、具体的なインテリアのデザイン提案です。Aさんは風水鑑定報告書と、各部屋で使用予定の家具の写真を配置したフロアプランを使って、一部屋ごとにインテリアを提案。お客様の要望をくみ取り、得たい運氣や吉方位も組み込んで、思いをこめて丁寧にプランニングしたことが伝わるプレゼンでした。

ポイントは「分析力」と「風水スピリット」

プレゼンを終えたら、私だけでなく、グループコンサルティングに参加した受講生一人一人からもフィードバックをもらいます。施主側、専門家側、さまざまな視点から意見をもらうことで、実務でのさらなるブラッシュアップにつながるからです。

施主の受講生は、「とても丁寧に分析していて、どこをどう改善して素敵になるのかが分かりやすかった。こんなにも施主に寄り添ってくれるのかと思うと、ぜひ依頼したいと思いました」と、感激した様子。

インテリアコーディネーターの先輩受講生からは、「同じ風水を学ぶ仲間としては、これだけの分析ができていることが素晴らしいと感じました。インテリアの提案については、もう少しメリハリがあってもよかった。統一感だけでなく、楽しくなるようなアクセントがあると、お客様は夢が持てると思う」というアドバイスもありました。

一般的なインテリアコーディネーターに必要な要素は、「プランニング力」と「プレゼン力」です。風水空間デザイナー®︎はそこに、「分析力」が加わります。今回受験したAさんは、分析力がとても高いです。

風水空間デザイナー®︎試験の採点基準のポイントは、風水鑑定で分析をしっかり行い、導き出した提案に対して、お客様に寄り添った説明責任をきちんと果たしているかという点です。Aさんのプレゼンは、お客様が「私たちのために、ここまでやってくれたんだ。素敵な提案だな」という気持ちにさせてくれるスピリットが、素晴らしかったです。

風水哲学、そして風水鑑定を使った分析、これが風水空間デザイナー®︎の根っこです。インテリアデザインは形で、枝葉や花の部分にあたります。根っこがきちんと育っているかどうか、そこが採点基準の一番のポイントです。根っこが育っていれば、形にする際に何千、何万ものアイディアが生まれます。

合格を受けてAさんは、「先生や皆さんからのフィードバックを参考に、お客様にもっと楽しい!と思ってもらえるような伝え方を身につけていきたい。分析結果の説明も、専門用語を使い過ぎず、誰にでもわかりやすい表現を、復習しながら考えていきたい」と、意欲的でした。これからの活躍が楽しみです。

琉球風水の模様替え 新聞の巻頭を飾りました

2014年から琉球風水を学びはじめ、7年間の学びの結果を美しいインテリアで体現した受講生・上原桂子さんの作品が、沖縄の大手メディアの巻頭特集で紹介されました。 沖縄タイムス副読紙「週刊タイムス住宅新聞」の、3月11日発行号です。

表紙の写真を見てお気づきの方もいらっしゃると思いますが、琉球風水のインテリア写真の撮り方のレクチャーでご紹介した、あの素敵なお部屋です。

築30年のマンション一室を、琉球風水のトータルコーディネートで模様替え。とっても素敵な子ども部屋になりました。お部屋は現在も進化中です。 記事では、桂子さんと娘のようさんのエピソードを紹介。私がお部屋の風水解説を行い、子ども部屋を模様替えする際のポイントもお伝えしています。

新聞記事は、こちらからご覧いただけます。

▼琉球風水で子ども部屋を模様替え

https://sumai.okinawatimes.co.jp/commons/special/detail/15333?v=b00046bd7865b9491c1913a1db359f80

このような質の高い暮らしが当たり前に実現できる世界を目指して、これからもスクール事業を続けていきます。

受講生の実践課題より〜個別運勢方位鑑定

運氣も踏まえ、家具配置と枕の向きを考える

受講生のご感想

自宅1階の個別運勢方位鑑定を行いました。両親の個別運勢方位も調べたところ、父の部屋は父の健康運方位に入っていました。母が使っている部屋は、いつも座っているソファを置いている場所が、吉方位に入っています。でも、背の高い家具に囲まれているので、寝心地はあまり良くありません。まだ鑑定と分析が不十分ですが、先生のお話を聞いてイメージが湧いてきました。新築に向けて、家具の配置と枕の向きをトータルでしっかり考えられるようにしたいです。

◇    ◇    ◇    ◇    ◇

東道里璃からのフィードバック

風水鑑定図面は、現状分析を行い、ご自身やお客様に分かりやすく情報を伝えることを目的に作るものです。ですから、一目見ただけで必要な情報が分かるようなビジュアルになっていることが大切です。

琉球風水の個別運勢方位には、生命力を強める氣が入ってくる「健康運方位」と、才能が開花する「才能運方位」があります。一つの鑑定図面に、ご家族それぞれの吉方位を色塗りして、それぞれの名前を書いてあげると、分かりやすいですね。

個別運勢方位鑑定は、新築やリフォームで次の要素を決める際に有効です。

  • 個室の配置
  • 枕やベッドの向き
  • 椅子の向き(LD、書斎など)
  • 玄関ドアの向き

ただし、個室や家具の配置で最優先するのは「氣の流れ」です。氣の流れが整った状態を崩さないことを前提に、部屋や家具の配置がいくつか選べる場合に、個別運勢方位鑑定を取り入れてください。

自分の世界観・価値観が部屋に現れる

受講生からのご質問

Q.私も素敵に模様替えがしたいです。どうしたらスッキリした、美しいお部屋づくりができますか?

A.自然と調和する生き方、価値観を持つことです。

琉球風水が大切にしている「自然との調和」という世界観を持っていると、私もそうですが、物を持たない、なるべく削ぎ落としてナチュラルに暮らすという感覚をお持ちになる方が多いです。

物を買う、造るときには、その人の価値観が反映されます。物があることを前提に収納家具から揃えていくような部屋の造り方をすると、スッキリとした美しいお部屋はでき上がりません。

既存住宅の場合は、与えられた部屋の形があります。もともとある収納からはみ出てしまうような物の持ち方をしていると、収納家具を増やしてそれに囲まれて生活しなくてはいけなくなります。どんな世界観で暮らしたいか。そういう哲学が、自分の目に映るお部屋に現れます。物の持ち方や生き方、暮らし方の哲学がある程度出来上がってくると、余計な物を選ばなくなります。

家の中でも、LDを模様替えするとなると、時間もコストも掛かるので、手をつけることを躊躇してしまいます。個室や寝室など、小さな部屋から自分の理想とする小宇宙を完成させる。その成功体験が、次につながる一歩になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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東道里璃【Lily Todo】 株式会社ロンジェ 代表取締役 立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士 著書「琉球風水で叶うナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書」(ガイアブックス刊) 東京世田谷区出身。成蹊大学経済学部卒。財団法人日本道路交通情報センターに入社し、JARTIC道路交通情報キャスターとしてNHKテレビ、J-waveなどに出演。夢を叶え、充実した人生であったが、忙しい生き方に疑問を抱く。「自然が好き」という価値観に素直に生きることを決意し、退職してニュージーランドへ。1年間、スクーバダイビング、スノーボード、トレッキング、アフタヌーンティーの旅に出て、東京の経済優先の価値観が音を立てて崩れる。「豊かさとは一体なんなのか?」を自分に問いかけるきっかけとなる。帰国後、立教大学大学院へ進学。在学中、乗馬の練習中に落馬して骨盤を骨折し2ヶ月入院。うつ病になるも、なんとか修士論文を書き上げ異文化コミュニケーション学修士号取得。卒業後、新築注文住宅の設計で風水との運命の出会い。しかし、設計は失敗。理想の未来を描けない東京の土地を離れ、2011年沖縄の離島へ移住。沖縄が東京から南西方位にあり、引っ越しのタイミングに風水的大吉方位だったので、風水の効果とやらを実験してみたかった。沖縄最初の新居は、築180年の琉球民家。離島の集落で王朝時代の風水集落に出会い、人生の使命を見つけたと確信して琉球風水師に転身。過去の新築住宅設計失敗の理由を徹底分析。2012年、親族も友人も誰も知り合いのいない宜野湾市で、琉球風水スクールを立ち上げる。ブログによる情報発信が新聞編集者の目に留まったことを機に、沖縄タイムス系新聞コラム通算80本以上執筆。有名企業・団体からの依頼でセミナー講師を務め、参加者の数は1000人以上に。新築住宅や商業空間の現場でも風水デザインを監修。2022年『琉球風水でナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書』出版。現在、聖地の点在する南城市の風水集落に住み、オンライン&対面のハイブリッド型のスクール、ロンジェ琉球風水アカデミー運営。少人数制の個別対応で、受講生に寄り添い、ひとりひとりの価値観にあった土地選び、家選び、室内装飾、生き方を一緒に考えている。県内の大学でも非常勤講師を務める。 「生き方に迷ったら、リセットボタンを押してみよ。人生はゲームさ。何度でもリスタートできるよ」 特典付きニュースレター「琉球風水インテリア通信」配信中 https://longe.jp/newsletter/