ロンジェ琉球風水アカデミー、学長の横川明子です。

2019年2月1日の首里城御内原の供用開始を前に、4日間のプレオープン期間があり、御内原が無料開放。

今回は、御内原の外側ではありますが、御内原のOPENに伴い開放された、南城郭エリアの美福門、継世門、アカタ御ジヤウノ御嶽をご紹介します。

南城郭エリア

首里城公園の駐車場に停めた場合、守礼之門から歓会門をくぐり抜けた後、通常は、右に曲がって龍樋から瑞泉門を通って奉神門へ。ここから首里城正殿に入るのが一般的なルートだと思います。

南城郭にある美福門へは、守礼之門から歓会門をくぐり抜けた後、左手の久慶門方面に行き、右掖門をくぐって寄内エリアに入り、そこから一番奥にある階段を上って首里城の一番東側までいきます。階段を登りきると、そこから南城郭へ下りる階段へとつながっています。

階段を降りると、美福門と継世門が見えてきます。

美福門とアカタ御ジヤウノ御嶽(2019年1月)

左側に見えるのが、美福門。その右手に、アカタ御ジヤウノ御嶽があります。

美福門建設前(2015年)

まだ、美福門の影も形もないころの写真です。階段がところどころ残っていて、本物が丁寧に残されて復元されているのがわかります。

アカタ御ジヤウノ御嶽(2015年)

こちらが、御嶽の前で撮影した写真です。ずいぶんと雰囲気が変わっています。

継世門(けいせいもん)

門の奥に美福門が見えます。継世門が外郭の門。そして、美福門が内郭の門で、美福門から内側が御内原になります。この継世門から外に出ると、首里赤田の街に出ます。王朝時代の香り漂う素敵な首里の城下町。この赤田には、赤田クラブという、聞得大君に仕える3大神女の一人、首里オオアムシラレの居住した首里殿内(スイドゥンチ)があります。国王が聞得大君を従え、この継世門を通り、首里殿内へ行って、祈りをささげたそうです。

赤田のみるく神

この赤田の街では、旧暦7月16日に「赤田のみるくウンケー」という伝統行事があります。通常は、このみるくウンケーの時にしかお会いすることはできないのですが、2019年1月28日、首里城御内原のプレオープンを記念して、TV出演のため、みるく神様が、継世門前に現れました。とてつもなくありがたいことに、うちわであおいでいただくことができました。御内原のプレオープンは、首里城内、そして首里城周辺で、お祝いムードが漂っていました。

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琉球風水研究者/ロンジェ®琉球風水アカデミー学長 立教大学大学院修士(異文化コミュニケーション)。 沖縄国際大学経済学部地域環境政策学科 非常勤講師。 首里城や風水集落を通して、琉球王国の自然観と空間思想を研究。 ロンジェ®琉球風水アカデミーでは、風水×テーブルコーディネートを融合した講座を主宰し、伝統と現代をつなぐ実践教育を展開。 著書に『風水空間デザインの教科書』(ガイアブックス)。