【写真:東のアザナから見た御内原】

ロンジェ琉球風水アカデミー、学長の横川明子です。

2019年2月1日の首里城御内原の供用開始を前に、4日間のプレオープン期間があり、御内原が無料開放。

プレオープン初日、1月28日の御内原を紹介します。

前回(昨日付け)の記事では、後之御庭と、後之御庭の四方を取り囲む、世誇殿、寄満、女官居室。そして、湯屋をご紹介しました。今日は、世誇殿のさらに東側の奥にある、寝廟殿や、御内原ノマモノ内ノ御嶽、東のアザナをご紹介いたします。

寝廟殿(しんびょうでん)

寝廟殿とは、国王がなくなられた後に、約2週間ほど亡骸が安置された場所。建物の詳細はわからないため、空間だけが作られています。

御内原ノマモノ内ノ御嶽(2019年)

寝廟殿の前にある御嶽です。ガイドの方のお話では、首里城内でも、最も重要な御嶽の一つとのことでした。首里城内でも、もっとも奥まった根っこにある御嶽です。

御内原ノマモノ内ノ御嶽(2018年)

こちらの写真は、まだ御内原が工事中の2018年に撮影した写真です。中の植栽が大きくなっているのがわかります。御嶽が復元される際は、首里城はこのように、小さな苗木からスタートするのですが、場の氣が豊かなため、数年もすると、木々が豊かに成長して、うっそうとした森になります。今後の変化が楽しみです。

東(アガリ)のアザナ

寝廟殿の背後にあるのは、見晴台である東のアザナ。首里城最高標高地点140mのところにあります。正面に見えるのは、首里城正殿の後ろ姿。御内原の全体を見ることができます。西(イリ)のアザナよりも、さらに見通しが良く。首里城の周り360度を見渡すことができます。海の様子も良く見えて、船が琉球に入ってくるのがわかります。首里城の立地は、防衛の意味も色濃いとガイドの方がおっしゃっていました。

そして、東のアザナには、鐘があったそうです。時計の機能をもつ、漏刻門と日影内のところから、正午になると東のアザナへ合図があり、時刻を告げる鐘を鳴らしていたそうです。

東のアザナから見た首里城の玄武、弁ヶ嶽。正殿の真後ろに控え、ここから良い氣が首里城に流れ、首里城を護っています。

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東道里璃【Lily Todo】 株式会社ロンジェ 代表取締役 立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士 著書「琉球風水で叶うナチュラルエレガント 風水空間デザインの教科書」(ガイアブックス刊) 東洋哲学の陰陽五行、琉球王朝の風水思想を、働き方・暮らし方・生き方に活かす「陰陽ライフスタイリスト講座」を主宰。宇宙の法則「陰陽論」を、脳科学・色彩心理学・西欧伝統インテリア・ライフデザインと統合。オリジナルの”陰陽ミキサー”を使った再現性の高い「陰陽バランス調整法」を提唱する。女性経営者、社長夫人など、会社経営に関わる女性の悩みやストレスに寄り添う。人間関係や心の在り方はお金には換算できないが、失った時の損失は計り知れないことから、会社と家庭の双方における、関係者との関わり方、室内環境の調え方、役割、心得など、陰陽の調和の取れた理想のライフスタイルへと変革するための支援を行っている。 「幸せになるには原理原則があります。他人を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。古代中国から伝わる宇宙の法則「陰陽論」で人生のバランスを取り、新しい生き方の扉を開きませんか」 特典付きニュースレター「陰陽ライフスタイル通信」配信中 https://longe.jp/newsletter/