ロンジェ琉球風水アカデミー
学長の横川明子です。
昨日、「なぜ世界のエリートは美意識を鍛えるのか?」(山口周著)
という本を読みました。
MBAの出願者が減る一方で、海外のグローバル企業が
美術系の大学院に、幹部候補を送り込んでいるという時代背景があります。
論理的思考に偏った意思決定のスタイルでは、
ビジネスの舵がとれなくなってきている。
ビジネスリーダーには、サイエンスに縛られない発想によるビジョンから、
新しい世界観にたどり着く必要があるため、
自分の中に培う美意識を鍛えることが大切、ということが書かれています。
決して論理性を否定しているわけではなく、
アートと論理性のバランスの大切さが語られています。
物事の因果関係から理詰めで答えを求めていくアプローチには限界があり、
直感的に捉えた世界観を元に、試行錯誤しながら論理的な解説を加えていくことが、
新しい価値を生み出していくことができるといいます。
私も大学院で研究をしていた時、
科学の限界を感じました。
世の中には、論理性で白黒つけられる問題など、実はほとんどないんです。
風水に出会い、氣の変化を体感したとき、
科学では永遠に説明できないかもしれないけど、
直感的にはYesという感覚で、風水の研究を始めました。
琉球風水は、研究者の論文の中でも、実学であり美学と表現されていますが、
まさに、琉球風水による住宅の間取り設計や、インテリアのデザインは、
直感で描いた世界観をもとにプランをつくり、
風水理論をもって、プランの概要をクライアントに説明するということが
現場で行われています。
一般書の風水書籍では、方角に固定したラッキーカラーや形があって、
答えが決まっているように思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そういった書籍がベストセラーになるのは、
○×の評価や偏差値で人を評価する日本の教育システムになじんだ人には
わかりやすいからです。
本物の風水というのは、実学であり、美学ですので、
安心安全な環境をつくるための再現性のある理論的な側面と、
見る人の価値観によって判断が異なるという芸術的な側面の両面を持っています。
風水のフィルターを通して世界を見ると、常に答えのない問いを哲学的に考えるので、
いつのまにか、美意識を鍛える習慣がついています。
すると、考え方やモノの見方に変化が起き、
結果的に人生に変化にもたらします。
新しい世界観にたどり着き、
変化にとんだ人生を楽しむには、アートと論理性を融合できるよう
美意識を鍛えることを意識していきたいですね。
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東道里璃 (とうどう りり)
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