ロンジェ®︎琉球風水アカデミー学長の東道里璃です。
ロンジェ琉球風水アカデミー9月の活動を、マンスリーレポートとして報告いたします。風水空間デザイン®︎講座1級の講義内容や、受講生の実践や相談に対する私からのフィードバックなどを、一部抜粋して報告いたします。
このレポートを読んでいただくと、ミックススタイルのインテリアを上手に調和させるコツや、理想のインテリアイメージを明確にするヒントなどがわかります。 住まいも、暮らしも、人生も、より美しく、心地よく充実させる学びと実践法として、風水空間デザイン®︎をお役立てください。
インテリアスタイルを見分けるコツをつかむ! 9月の全体講義の内容を紹介
今月は、風水空間デザイン講座1級の「インテリアスタイル分類」について、講義とワークを行いました。
インテリアにはたくさんのスタイルがあり、全てのスタイルの特徴をつかむのは大変難しいものです。そこで、インテリアのプロでなくても統一感の取れるインテリアをコーディネートできるようにと製作したものが、インテリアスタイル8分類表です。「色編」と「素材編」の2つがあります。この8分類表は、私のテーブルコーディネートの師匠である丸山洋子先生のテキストにあったものを、私がインテリアバージョンに書き換えて、著書に掲載(p203、p205)いたしました。
上の図は色編のマトリクスです。色の場合、「縦軸」は色の「重さ」です。重さを感じるポイントはトーンにあります。白の量が多いほど明るくて軽い。黒の量が多くなるほど暗く、重たく感じる性質があります。「横軸」は、「暖かみと涼やかさ」。これらの要素をマトリクスにしているため、各スタイルのトーンと色味の特徴を感覚的に捉えることができます。
インテリアスタイル8分類を活用する効果は、「配色のイメージがしやすい」こと。そして「スタイルの特徴がつかみやすい」ことです。スタイルのトーンと色味、素材やモチーフの特徴がつかめると、スタイルを的確に見分けることができます。
肌の色とインテリアスタイルには相性がある!?
人の肌のアンダートーンに応じて、相性のいいインテリアスタイルがあります。イエローアンダー(黄色基調)、ブルーアンダー(青基調)という言葉を聞いたことがあるでしょうか? ファッションでよく使われるのですが、インテリアにも当てはまります。ですから、部屋のインテリアの色を決める時は、自分の肌に合ったスタイルの配色を選ぶと心地よい統一感が生まれます。
イエローアンダーと相性のいいスタイルは、「ナチュラル」「クラシック」「オリエンタル」。ブルーアンダーは「エレガント」「シンプル」「モダン」スタイルです。しかし、肌色はイエローアンダーだけど、モダンスタイルが好きという方もいらっしゃるでしょう。また、ロンジェ®︎の受講生に多いのは、肌色はブルーアンダーだけどクラシックなインテリアが好きというパターンです。
その場合、「配色」は自分の肌色に合うスタイルのカラーパレットを選び、「形」や「モチーフ」で好きなインテリアスタイルの要素を取り入れるのがおすすめです。つまり、スタイルをミックスします。インテリアスタイルを見るときは「色」と「形(ライン)」のそれぞれの特徴を理解しておくと、スタイルをミックスさせる時に調和が取りやすくなります。
ミックススタイルの中でも私が大好きなのは、オリエンタルクラシックです。クラシックスタイルは格式があり、上品な雰囲気。色使いは、ディープやダークなど、暗いトーンの多色配色が特徴です。上質な木材や生地を使い、家具の脚のラインは曲線的。装飾ではモールディングや彫刻などが施されています。一方、オリエンタルは、東洋的なリゾート感が漂うスタイル。鮮やかな色の多色配色が特徴で、自然素材、民族的な柄やモチーフを多く使います。
私の書斎は、オリエンタルクラシックスタイルです。私の肌はイエローアンダーオータムなので、黄色系の深みのある色が相性がいいです。オリエンタルもクラシックも、どちらも私の肌と相性の良い配色です。主役の家具は、色も形もクラシックスタイルにしています。クラシックスタイルであれば、壁はもう少し暗い色を使うのが一般的です。しかし、沖縄の強い光の下では、イギリスの曇り空に似合うダークトーンが似合いません。そこで、壁の色はオリエンタルスタイルで使われる明るめの配色にしています。アクセントの椅子には、クラシックとオリエンタルのどちらにも合うディープトーンの赤いファブリックを使用しました。背中の生地のモチーフは、ウィリアム・モリスがエキゾチックなアートから刺激を受けてつくったと言われるピーコック&ドラゴンの生地を使い、オリエンタルな要素を入れました。さらに、壁に掛けている絵は、著書の表紙で沖縄の紅型のトーンで描いていただいた首里城と四神のイラストです。絵はオリエンタルな雰囲気ですが、額装は家具に合わせてクラシックスタイルにしています。
色(カラーパレット)のトーンが近いと、異なるスタイルをミックスする時に調和させやすいです。重なり合うトーンをうまく見つけて使っていくと、調和の取れたインテリアができます。クラシックとオリエンタルスタイルでは、「ディープトーン」が共通トーンなので、お部屋のイメージとなる印象的なところにディープトーンを選んでいます。
受講生からは、「インテリアのデザインは難しいと思っていたけど、カラーや形などを一つ一つ見ていくと、陰陽の調和のとり方が少しつかめた気がします。家具を買う時の参考になる」「インテリアのラインが直線的か、曲線か、装飾の量などにも陰陽があって、形からエネルギーが発せられている。そういう目で空間を見たことがなかったし、分析できるのが面白いと思いました」との感想がありました。
受講生の実践課題より〜書斎にリフォームするための理想のインテリア写真集め
イメージが明確になれば、理想の部屋は手に入る
自然療法家の受講生の方が、現在の施術室を書斎にリフォームするためのプラン作成に取りかかっています。お部屋のインテリアイメージを明確にするためドリームルームデザインシートに取り組み、理想のインテリアスタイル、カラーパレットの写真を集めて提出されました。
◇ ◇ ◇
学長 東道里璃からのフィードバック
「インテリアの歴史」と「色彩理論」の知識がカギ
受講生のAさんは、一言で言うなら、とにもかくにも「努力家の人」。2020年に入学された時、住宅やインテリア、風水学に関しては、ほとんど何も知らない状態からスタートしました。手の届かない高いところ目指して一気に飛びつこうとするようなことをせず、一つ上の階段をご自身のペースを崩さずに、無理なく着実に登っていくタイプの方です。まもなく3年になりますが、スタート当初にはとてもイメージできなかった世界を描けるようになってきました。
これまでの課題提出で、Aさんは、理想のインテリアの写真を集めてみても、スタイルにばらつきがありました。「自分の理想がなんだかよくわからない」とのことで、なかなか理想のイメージを描くことができない状態が続きました。しかし、今月の課題提出では、インテリアのカラーパレット、インテリアスタイルがかなり明確になり、集めた写真にも統一感がありました。デザイン的にもかなりハイレベルになっていました。「ここまでイメージが描けたら、もう手に入る」と思えるところまでたどり着き、私もほっとしました。
ロンジェには、建築・インテリアの専門家の方と、専門外の一般の方が半々くらいの割合です。専門外の方々のためにも理想のインテリアをしっかり手に入れていただきたいという思いで、「西洋の建築・インテリアスタイルの歴史」と「色彩理論」の講義をこの夏から取り入れました。
Aさんによれば、「この夏に受けたインテリアスタイルの歴史と色彩理論の講義で、理想のイメージがだいぶクリアになりました」とのことです。「理想の写真に統一感が出てきました。壁の色も家具の色も、こんな感じが好きみたいです。ようやくここまできました」とイメージが固まり、嬉しそうでした。
私としては、西洋の建築・インテリア史も色彩理論も専門外で、講義にすることは考えていませんでした。しかし、ロンジェの受講生の半分は、インテリア業界の外の方なので、デザイン性の高さまで追求してもらうためには、「基礎だけでも知って欲しい」という思いがありました。コンテンツを作るのはとても大変な作業でしたが、受講生がこうして役立てて結果を出してくださったのを見て、とても幸せな気持ちになりました。
風水でインテリアを整えたいと思われる方は、風水だけでなく、インテリアの基礎も知っておくと、より満足度の高いインテリアができるかと思います。先日、インテリア業界の方とお話しましたが、インテリアの専門家は細かいところまでお客様にお付き合いできないのが現状です。なぜなら、小さなモノ探しまでのお手伝いをしてしまうと膨大な時間と労力がかかる一方で、利益がほとんど出ないためビジネスとしては成り立たないからです。
ロンジェでは、インテリアのプランニングは、受講生の作ったプランに対してアドバイスを行っています。全体のプラン提案から小物探しまでを請け負って行うことは、スクール生に対してすらできません。一部屋のインテリアコーディネートでも、こだわりつくせば100時間以上の膨大な時間が必要になるからです。ですから、ご自身で全体のプランから細かいモノのセレクトまでできるようになるよう、講義コンテンツを制作しています。
風水インテリアの最上級は、普通の人が空間をひと目見た時に、風水が入っていることが全くわからないインテリアに仕上がっていることです。家具のレイアウト、モチーフ、配色で、風水のプロであれば、風水が入っているかどうかはすぐにわかるものです。
私にはプロのインテリアデザイナーほどの技術はありませんが、設計の際は、できる限りの風水を取り入れた上で、建築・インテリア的な視点で見てもそれなりに素敵に仕上がるようサポートさせていただきたいと思っています。
◇ ◇ ◇
さて、今回のコンサルでは、ロンジェの課題の話に入る前にホメオパシーの話題からスタートしました。Aさんに教えていただいたホメオパシーのレメディーを選ぶ「筋肉反射テスト」の精度があまりに高く、まずその御礼をお伝えしました。
ホメオパシーとは自然療法の一つで、植物や鉱物の波動により心身の回復をサポートするものです。私は15年くらい前から取り入れているのですが、10,000種類あるレメディの中から1種類を選ぶのはなかなか難しいのが現実です。
Aさんはホリスティック施術家でいらっしゃり、二ヶ月ほど前に「筋肉反射テスト」の精度が高いことをお聞きしました。私は筋肉反射はよく知らなかったのですが、YouTubeで筋肉反射テストの動画を探してやり方を調べました。そして、実際に行ってみたところ、どんぴしゃりでレメディを選べるようになりました。
ホメオパシーは、当たらなければ効かないだけで、副作用がないから安心な面はあります。しかし、当たっているかどうかわからない時、継続投与の必要性を判断できなくて、レメディを取れずに不調が長引いた経験があります。しかし、筋肉反射テストで当たっていることが確信できると、1回目の投与で効かなくても、2回目の投与ができて、一気に治癒に向かうということがおきました。
ロンジェの受講生の皆様はナチュラリストの方がほとんどで、専門家も多く、私のほうが教えていただくことのほうもしばしば。感度の高すぎる方々にとって、現代社会は生きづらいこともたくさんあり、それを共有できるコミュニティになっていることは、嬉しい限りです。
陰陽ライフスタイル内観塾 2023年10月から会員募集
ロンジェ琉球風水アカデミーでは、2023年10月より、会員制コミュ二ティー「陰陽ライフスタイル内観塾」の会員を募集いたします。
会員になると、これまでロンジェのコースレッスンでしか受講できなかった「風水空間デザイナー®2級、1級講座」(528,000円相当)の講義動画を全てご視聴いただけます。月額5,500円〜ご利用いただけます。毎月第3土曜日に体験セミナーを実施します。詳細はこちらをご覧下さい。
▼陰陽ライフスタイル内観塾
東道里璃 (とうどう りり)
最新記事 by 東道里璃 (とうどう りり) (全て見る)
- 【ロンジェ琉球風水アカデミー】月次実践レポート2024.4 - 2024年5月9日
- 3月3日上巳節・浜下り/中国・日本・沖縄を比較検証 - 2024年5月3日
- 2024年二十四節気「清明」4月辰月の過ごし方 活かす点と注意点 - 2024年4月4日
この記事へのコメントはありません。