首里城御内原OPEN記念
2019年2月1日、首里城公園の正殿の裏側、御内原エリアが公開されます。
2015年から2016年にかけて、工事中の御内原の見学ツアーが、首里城公園で毎月開催されていました。
御内原の本格的OPENを前に、工事中の写真をご紹介したいと思います。
今回は、御内原のある御嶽を4か所をご紹介したいと思います。
十嶽古絵図
首里城の城郭内には、十嶽(とたけ)と呼ばれる10か所の御嶽があります。奉神門の斜め前にある首里森御嶽、京の内の4御嶽、黄金御殿の後ろにある、かわるめ御嶽、そして、今回ご紹介する4つの御嶽のことです。
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女官たちが休憩に使っていた伝えられる洞窟です。拝所でもあった可能性があるとのこと。見学した時は、光のシャワーが降りていました。 | 写真左てに木が生えており、この木の根元から銭が発見されたそうで、御嶽であった可能性があると言われています。 |
寝廟殿前の御嶽 うちあがりの御嶽
王の崩御の際に数日間遺体が安置されたと言われている寝廟殿(しんびょうでん)がこの奥にあります。右手に見えるのが、寝廟殿に入るための白銀門(はくぎんもん)です。白銀門の斜め右前に、うちあがりの御嶽があります。この時(2015年2月)の時点では、工事作業を行うためのプレハブがあり、このプレハブの後ろ側にうちあがりの御嶽があります。
美福門と神明森の御嶽
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この階段を上ると、御内原から南側に出るための美福門があった場所です。この階段で、継世門とつながっています。 | 美福門の斜めにある押明森の御嶽。金貨が発掘されたことで、当時ニュースにもなりました。 |
御内原エリアの、4つの御嶽をご紹介しました。2019年2月1日の御内原のOPENで、うちあがりの御嶽、押明森の御嶽が見られるようになります。
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東道里璃 (とうどう りり)
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琉球風水研究者/ロンジェ®琉球風水アカデミー学長
立教大学大学院修士(異文化コミュニケーション)。
沖縄国際大学経済学部地域環境政策学科 非常勤講師。
首里城や風水集落を通して、琉球王国の自然観と空間思想を研究。
ロンジェ®琉球風水アカデミーでは、風水×テーブルコーディネートを融合した講座を主宰し、伝統と現代をつなぐ実践教育を展開。
著書に『風水空間デザインの教科書』(ガイアブックス)。
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