本日、9月9日、沖縄タイムスの副読紙「タイムス住宅新聞」で連載中の執筆コラムが掲載されました。
今回は、中国の紫禁城、朝鮮王朝の景福宮(韓国)、琉球の首里城を三元中継にてお伝えしています。
風水の歴史は6000年とも言われていますが、18世紀から19世紀が地球上での風水の黄金時代です。戦後は、西洋的な価値観がアジアに入ってきたことで、アジア諸国のライフスタイルも大きくかわり、価値観そのものまで支配されてしまったかもしれません。
西洋的価値観と東洋的価値観の最も大きな違いは、神と自然と人間との関係です。
神→人間→自然という、垂直的な関係で人が自然を支配するという考え方が西洋的価値観。
神・人間・自然は、調和しながら共存するという共生の関係が、東洋的価値観です。
SDG’sの方向性は、東洋的価値観を取り戻すことでもあります。
風水黄金時代は、西洋が東洋に憧れを懐き、シノワズリなどの西洋のフィルターを通した洗練された東洋の世界が生み出されました。これからの時代、西洋式が全て正しいではなく、また、西洋が間違っているのでもなく、東洋のフィルターを通して見た西洋の世界を描いていく時代だと思います。
新しいものを生み出す時は、歴史に学び、基礎を身につけることがスタートライン。なので、私は歴史を深く学ぶことを一番大切にしています。
今日は、重陽の節句。数字の奇数は、陰と陽では陽を表し、陽の最大数である9が2つ並ぶ9月9日は、古代中国では大変めでたい日とされました。今日は、あなたとご家族の長寿をお祈りする日。菊を愛で、菊酒を飲み、良い一日をお過ごしください。

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東道里璃 (とうどう りり)
代表取締役 : 株式会社ロンジェ
琉球風水研究者。
立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士。
沖縄国際大学経済学部地域環境政策学科 非常勤講師。
首里城や風水集落を通して、琉球王国の自然観と空間思想を研究。
著書『風水空間デザインの教科書』(ガイアブックス)。
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